立川志らくの現代映画聖書
図書館で借りてきた。志らく師匠とは年代が同じで、同じような映画を見てきているので、「うんうん」といちいちうなずきながら読みました。
子供の頃はTVのロードショー番組を見て(毎日ように午後9時から映画番組があったのだ)高校生くらいからは情報誌(大阪だったので『ぷがじゃ』か『Lマガジン』)で自主上映をチェックしてはセッセと見に行き、レンタルビデオが始まると、それまで見たくても見られなかった映画を気が狂ったように見まくっていた私とたぶん同じような生活をしていたんだと思う。
24歳くらいの頃だったか、一番よく見ていた時に、見た映画の題名だけを控えていて、それが一年で300本以上あって、一日に一本かぁと、我ながら感心した記憶があります。
それでも、この本に紹介されている映画の中に、見ていない映画がいっぱいあるんだよね。
志らく師匠が好きな映画を思いいれたっぷりに紹介した本です。映画に限らず本でもお芝居でも音楽でも、結局は自分が好きか嫌いかって事に行き着くと思う。それと愛ね。愛があれば、たとえ自分が興味のない世界の話でも聞いているだけで(読んでいるだけで)楽しい。逆に愛情のない評論や感想文は褒めていようがけなしていようが単に下品なだけです。
というわけで、私が好きな映画評は、淀川長治と池波正太郎であります。これからはそこに立川志らくを入れよう。
好きな映画監督、俳優の自分が選ぶベストを紹介しています。最後にお勧め映画も。「へー、そんな映画があったのか」「私はそれは選ばないけどな」「なんでこの映画が入らないのだっ」なぞと、自分の思いと比べるのが楽しいです。
それと、この本のあとがきには、大いに賛同します。
映画好きには本当におすすめ。それと、昔のいい映画(特に洋画)をあまり見た事のない若い世代の人にも。
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