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2011/09/07

9月文楽公演@国立劇場小劇場

20110906_

6日。有給をとって出かけました。第一部が売り切れ続出で、席がとれる日が平日しかなかったのだ。
昼夜通しで見ました。見応えのある演目が並びました。

(第一部)
  天下泰平 国土安穏 『寿式三番叟』(ことぶきしきさんばそう)
  『伽羅先代萩』(めいぼくせんだいはぎ)御殿の段
  『近頃河原の達引』(ちかごろかわらのたてひき)堀川猿廻しの段

(第二部)
  『ひらかな盛衰記』(ひらがなせいすいき)大津宿屋の段/笹引の段/松右衛門内より逆櫓の段
  『紅葉狩』(もみじがり)

住大夫さん、簑助さん、勘十郎さんが出演の『寿式三番叟』が注目。天下泰平、国土安穏とあるように、格調高く、心のこもった一幕でした。こういうのを見ると日本人としての自分の心が揺さぶられるよーな気がします。八百万の神様に追い乗りたくなるような気持ち。
  
『伽羅先代萩』「飯炊き」の場は嶋大夫さん。好きなのよ(^^)。名セリフのオンパレードという感じ。女しか出てこない、女の闘いです。八汐は簑助さん。悪役なのに優雅だわ。いつか通しで見たいなぁ。
『近頃河原の達引』の切は源大夫さんに三味線は藤蔵さん。パンチがあって、ガンガンと塊で押してくるような藤蔵さんの三味線が気持ちいい。このお芝居は猿廻しで終わるのだけれど、そこに出てくる雌雄2匹のお猿がかわいい。一人で遣っているのですが、よくあんな風に片手ずつで2匹別々に扱えるもんだと感心しました。

満席の一部と比べて二部は空席がちらほら。それがもったいないような熱演が続きます。
とにかく圧巻なのが『ひらかな盛衰記』の逆櫓の段。今回はその前、巡礼帰りの家族と木曽へ落ちのびる義仲ゆかりの一行が、旅籠でそれぞれの子供を取り違えてしまうところから始まるので、話しの成り行きがよくわかりました。逆櫓の段だけで1時間40分ほど。その後半ほとんどを、燕三さんの三味線で咲大夫さんが語ります。それがすごかった。
一言一言かみ砕くような咲大夫さんの語りは物語を大きくします。それを燕三さんの三味線がが舞台と混じり合わせ、お人形が情感たっぷりに演じます。いい語りは言葉がスーッと体の中に入ってきますね。また燕三さんのメロディアスで時に激しい太棹の音色にうっとりです。はー。燕三さんの三味線はロックです。

最後の『紅葉狩』はきれいなお姫様が鬼に変身するわ、お人形の口から煙がでるわ、スペクタルな一幕。大勢の大夫さんに三味線もいっぱい。琴も入って華やかです。昭和になってから歌舞伎を文楽にした新作だとか。

終わってみれば二部の迫力に圧倒されました。ほんと、よかった。もう一度見に行きたいなぁ。

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