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2011/07/23

社会人のための歌舞伎鑑賞教室@国立劇場

Kabuki_
20日。「義経千本桜」から「渡海屋の場」「大物裏の場」。2時間に及ぶ公演なので開演はいつもより30分早く18:30から。同僚を誘って出かけました。

知盛は松緑が初役でつとめるとのこと。長丁場だし、2時間支えきれるのか正直言って少し心配だったのですが、終わってみれば松緑はじめ脇を固める若手が大健闘、魁春、團蔵のベテランも押さえのきいた演技で見ごたえのあるとてもいい舞台でした。感心しちゃったよ。

最初は30分の「歌舞伎のみかた」。松也が進行役です。派手な演出はありませんが、義太夫節、長唄、大太鼓を使って音楽劇としての歌舞伎を紹介します。コンパクトにまとまっていてよかった。そっかー。歌舞伎は音楽劇なのね。オペラみたいなもんですか。最後にこれから見るお芝居のあらすじを少し。

さてお芝居。松緑は凄むこともなく抑えた演技でそれがとてもよかった。今は亡き祖父、父親が得意にした役で思い入れもあるのだろうし、だからひとつひとつ気を抜くことなく丁寧に演じていたと思います。特に「大物裏の場」になってからがよくて、敗者の無念、仇である義経への怒り憎しみ、それを抑えきれない人間味のある、身近に感じられる知盛でした。

典侍の局は魁春。同じ典侍の局を玉三郎で見たことがあります。玉三郎の典侍の局はまわりを圧倒する迫力に満ちていました。魁春の典侍の局は、自然で嫌みなところがなく品もあります。出すぎず松緑をよく支えていました。
松也の義経は気品があり、亀三郎、亀寿ははつらつ(口跡がいいね)。客席は2時間の間、水を打ったような静けさでした。歌舞伎二回目の同僚が一緒で、眠くならないかなーと心配だったのですが、「面白かったねー」と素直に喜んでもらえてホッとしました。

「大物裏の場」では、血まみれの知盛が、碇を重しにして海に飛び込みます。そして知盛、典侍の局に安徳帝を託された義経一行は九州へと落ちのびていきますが、その未来も明るいものではありません。弁慶が最後に服法螺貝は全ての敗者に対する鎮魂の音なんだといつも思います。

このお芝居に限らず、歌舞伎でよくかかる演目は本当によく出来ています。衣装もすてきで、入江丹蔵だったかの頭に輝く髑髏とかね。

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