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2011/04/16

最近読んだ本

・・・の中で面白かったもの。

 『吉原という異界』塩見鮮一郎 現代書館
   吉原の成り立ちやどういう世界だったのかを、江戸の始まりから辿ります。他の吉原本とはちょっと毛色が違っていました。人形町でいつも落語を聴きに行くときに歩く道が新吉原に移る前の大門だったのかーとか、新たな発見も多し。

 『大阪づくし私の産声・山崎豊子自作を語る』山崎豊子 新潮社
   実は山崎豊子の本は一度も読んだことがないのだ。でも映画はよく見ているのですっかり読んだ気分でいます。「白い巨塔」「華麗なる一族」など、関西を舞台にした小説の創作ノート的なエッセイと、船場の老舗のお嬢さんとして育った山崎豊子の、今はすっかり失われた古き大阪の姿を描いたエッセイの二本立て。これを読んだらまた映画が見たくなりました。ちょうどスカパーで「華麗なる一族」(もちろん佐分利信が主演のやつね)を放送していたので久しぶりに見ました。面白いよねー。さすが山本薩夫。

 『ニッポンの穴紀行-近代史を彩る光と影-』西牟田靖 光文社
   西牟田靖さんは目の付けどころが面白いといつも感心してしまいます。今回は「穴」をテーマに軍艦島から黒部ダム、吉見百穴と岩窟ホテル・・・。人形峠の章は、今読むと感慨もひとしお。

 『映画の夢、夢のスター』山田宏一 幻戯書房
   映画に夢中になっていた子供の頃に憧れた映画(洋画)スタアについて。だから戦前に活躍した俳優がほとんどです。女優よりも男優の方が熱が入っているように感じました。これを読んでいたら猛烈に昔の洋画が見たくなってきました・・・と運良くスカパーで「スミス都へ行く」をやっていたので見ちゃったよ。

 『十蘭万華鏡』久生十蘭 河出文庫
   たまりませんなー。面白くて読み進むのがもったいなかったです。SF、幻想小説、ミステリー・・・。久生十蘭の小説をカテゴリーでくくるのは無駄だなー。「読み物」というのは、こういう文章の事をいうのだと思います。

東京創元社のメルマガによると、6月に創元推理文庫から都筑道夫のSF短編集が出るとのこと。買わねばー。
ちくま文庫からは山田風太郎の幕末小説集が出てますね。山田風太郎は何だか怖くてなかなか手を出せずにいます。どおしよう・・・。

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コメント

ご紹介有り難うございます。人形峠の下りですが、福島取材を経た今、あまりにびびりすぎだったなあって、振り返ってつくづく思います。

投稿: 西牟田靖 | 2011/04/20 23:33

西牟田靖さま。コメントありがとうございます。
昭和40年代後半に小学生だった私には、原子力は未来のエネルギーというイメージがあるので、そういう点でも今の人形峠の話しには、感じるところが多かったです。

西牟田さんのご本では、『僕の見た「大日本帝国」』も、とても面白く読みました(^^)。

投稿: あやこ | 2011/04/23 14:46

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