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2010/11/29

市馬落語集@鈴本演芸場

16日。市馬師匠の落語はいろいろ聴いている方だと思うけれど、これまで縁がなかった落語が『富久』。今回やっと聴くことができました。

 (開口一番)市助 『道灌』
  市楽 『七段目』
  市馬 『笠碁』
 (仲入り)
  紙切り 二楽
  市馬 『富久』

市馬師匠の『笠碁』はすてきです。主人公のご隠居二人は、幼なじみは皆亡くなって、商売のつきあいもすでになく、友達とよべる仲間は自分たち二人しかいないとわかっているのに、つまらない事でけんかしてしまう。まずったなぁと思いながらも意地があるから素直に謝れない。仲裁してくれる人もいない。・・・と、ちょっとさみしい二人の気持ちが、しとしと降る雨をバックに、しみじみと感じられて、泣くような噺じゃないのに、うるっとしてしまいました。今でもきっといるよねぇ、こういう人たち。

やっと聴けた『富久』は、他の噺家さんで聴いたのとは少し印象が違う『富久』でした。腕のいい幇間なのに、酒癖がわるくて、それで失敗するというところが丁寧に描かれていて(だから火事見舞いにいただいたお酒を飲んでしまうところをみっちり)、場面場面の面白さより、全体の雰囲気を大切にしているようでした。だから聴き終わったあと「あー。よかった」といい気分で帰れるのだ。もいちど聴きたいなぁ。

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