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2010/10/03

柳亭市馬の会@いわと寄席

30日。神楽坂のシアターイワトを会場としたいわと寄席では年に2回、市馬師匠の会があって(今年の夏はありませんでしたが)、毎回いい高座がに出会えるので楽しみにしています。会場の移転に伴い今回が最後とのこと。早々に予約をしましたが、・・・9月30日って年度末やん!

なんとか定時に退社できるよう数日前から「年度末で忙しいから(=落語に行きたいから)、翌日にまわせる仕事は翌日にしてくれ」と根回し。それでも5時くらいまでは「無理かもー」とあきらめていたのですが、返事待ちの一件が翌日にまわったので、6時過ぎに逃げるように会社を出ました。

 (開口一番)市助 『道具屋』
  市馬 『宿屋の仇討』
 (仲入り)
  恩田えり 出囃子いろいろと小唄『河太郎』 
  市馬 『笠碁』

『宿屋の仇討』はとにかく賑やかでノリノリで楽しい。市馬師匠でこれが聴けると得したきぶん。
仲入り後は趣向で、いつもは御簾内にいるお囃子の恩田えりさんが登場。市馬師匠が案内役、お弟子の市也さん、市助さんも太鼓を前に下手に座って、寄席でよく聴くお囃子や、懐かしい師匠方の出囃子いろいろ。客席からは先日なくなった志ん五師匠の出囃子のリクエストも。ちょっとしんみりしました。
市也さんたちが叩く太鼓も興味津々。前座さんが太鼓を叩いている姿なんて、普段はまず目にすることがありませんから。
最後は恩田えりさん一人が残って、ちょっとしたお話しに小唄の『河太郎』。河童がでてくるかわいらしい一曲でした。

最後の『笠碁』が、とってもよかった。つまらないことで仲違いをした幼なじみで碁仇のご隠居二人が、仲直りしてまた碁を打つというだけのお話し。噺の背景にはずーっとシトシト雨がふっていて、それが高座にも客席にもふっていて(ふっているようで)、その雨音の中で噺がすすんでいきます。派手に盛り上がるところはないけれど、淡々としたなかに妙なおかしさがあって、味わい深い一席でした。柳家らしい噺が聴けました。久しぶりに落語らしい落語を聴いたような気がしました。ふむ。ここんとこ、うるさい落語ばかり耳にしてきたのかもしれんなぁ。
それは声が大きいとか、演出が派手とか、そういう事ではなくて、落語の中身が、わちゃわちゃと小うるさい。

イワト寄席では、2年前に市馬師匠でいまだに思い出す絶品の『付き馬』を聴きました。夏になると聴きたくなる『夏の医者』もココだったなぁ。そして今回の『笠碁』。相性がいいのかしらん。
今回で一応お開きとのことですが、移転先でもまたやってくれるとうれしい。できればその移転先が、会社からも自宅からもあまり遠くなければいいのになぁ。

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