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2010/10/16

久しぶりに沢渡温泉へ行きました(2日目)

10日。心配していたお天気も朝霧が晴れると青空が広がりました。ラッキー。のんびり10時にチェックアウトして、まずは地元のJAへ。地元産の猪肉カレー、干し椎茸を買いました。
沢渡温泉から暮坂峠を越えて六合村(町村合併で今は中之条町ですが)へ向かいます。牧水の「水上紀行」を逆に辿るコース。街道沿いに沢山の歌碑や詩碑がありました。
道の駅でひと休み。売店ですいとんやきのこ汁を食べました。おいしかったー。
インフォメーションに置いてあるパンフレットで、ここから長野原草津口方面に向かう道すがらに、赤岩という古い町並みが残っている地区があるというので行ってみました。

国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けていて、車が数台止められる駐車場と小さなインフォメーションセンターがあります。
早歩きだと10分くらいで通り抜けられるような小さな集落で、お土産やさんがあるわけでもない、普通の暮らしが営まれている普通の町です。でもちょっと違うのが集落としての一体感があるのですね。町にまとまりがあるというのか。
江戸時代から明治、大正、昭和の初めにかけて養蚕で栄えた町らしく、出梁、出桁という養蚕に適した独特の形の古い立派な家屋、蔵が建ち並び、街道に沿って小さな祠も見えます。中心部には火の見櫓もありました。この中の一軒、三階建ての土壁作りの家に、高野長英がかくまわれていたそうです。

卵から蚕がある程度まで大きくなるまで共同で育てたという小さな土壁の小屋をのぞいていたら、「中を見学しますか?」と声をかけてくれる人がありました。近くに住む老人らしく、私たちをみかけて声をかけてくれたようです。鍵をあけて中を見せてくれました。昭和の終わり頃まで養蚕をしていたというSさんは、蚕を育てて糸を紡ぐまでをていねいに説明してくださいました。昔は自分たちで紡いだ糸を使って母親が娘の嫁入り道具の着物を織ったそうです。
自宅も少し見ていきますか?とうれしいお誘い。遠慮なくうかがいました。

入り口の高床式の小屋は、蚕を世話する人たちの寝所だったとか。大勢の人を雇って養蚕をしていたというのが納得できる間口20メートルもある三階建てのりっぱなお宅で、一階部分は建ってから300年。ふえー。増築を重ね一時は4階もあったそうです。蚕部屋だった2階3階は今ではガランとしていますが、そこに蚕棚が所狭しとならんで、人が行き交う姿を想像すると頭がクラクラしそうです。蚕を育てるために大切なのは湿気と温度の管理で、そのための工夫がいたるところにありました。3階の窓から眺めた景色のすばらしいことといったら。
風の中に、Sさんの奥さまが庭で槌を打つ音が響いていました。

すっかり長居をしてしまいました。傾き始めた日の光を背中に浴びて、一路高崎を目指します。
天気もすっかりよくなって、浅間山に妙義山、赤城山が夕日に赤く染まってきれいでした。
今回の旅もいい出会いがあり、楽しい思い出がたくさんできました。
赤岩の少し奥から長野原草津口駅にかけて長野原線の廃線跡が結構ちゃんと残っているようなのです。気が付いたのは帰宅後だったのですが。それも確認しにいかないといけないし、また行かねば。

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