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2010/09/29

10月のお楽しみ。

忘れそうなのでメモ。

・10月からBS朝日で『坂東三津五郎がいく 日本の城ミステリー紀行』が始まります。→ここ。楽しみでござるよ。

・新文芸座で市川雷蔵の特集!→ここ。じつはまだ『薄桜記』をスクリーンで見たことないのですよ。見たいなぁ。このころの(30歳前後の)雷蔵は、本当に見ているこちらの腰が抜けるほど美しいですよねぇ。

・神保町シアターは若尾文子特集。→ここ

・三井美術館は円山応挙!→ここ。混みそうだなぁ。

・国立劇場の歌舞伎公演はチケットとりました。

ほんでもって1年ぶりに上州の温泉へ行ってきまする。

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訃報:古今亭志ん五師匠

28日。新橋で落語会。帰りみち、携帯で読んだ友人のツイートで落語家の古今亭志ん五師匠が亡くなったのを知りました。まだ60代。誰か違う人?間違い?と最初は信じられませんでした。

こうして寄席や落語会に頻繁に行くようになる前、落語好きの夫に連れられて何度か寄席に行った事があります。志ん五師匠の高座には、そこで接する機会がありました。いつも末廣亭で、いつも『長短』だったよーな気がします。『強情灸』もあったかなぁ。痩せていて怒り肩で顔が長くて眉毛が太くてピクピク動いて、よく通る低い声で、寄席の高座がとても似合う噺家さんでした。最近の『長短』は、十数年前と比べてますますパワーアップしていて、とーっても面白かったです。落語会で『干物箱』を聴いたのもよかったなぁ。
1年ほど前、浅草ROX一階のプロントで見かけた姿も思い出します。
一番最近に聴いたのは、鈴本で『風呂敷』だと思う。

私にとって志ん五師匠は、一生懸命追いかける噺家さんではなかったけど、寄席の番組に名前があると安心できる噺家さんでした。夫と「今度の上席、結構いいよ。トリが○○で、仲入り前が志ん五」「いいねー。じゃ、行くかー」てな話しになるような。

落語に限らないけれど、「芸」はその人についているものだから、亡くなるときに一緒に持っていってしまう。そんな事をしみじみ感じました。残念です。

合掌

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2010/09/26

久しぶりに江戸東京博物館に行きました。

朝からいい天気。空は高くて青く雲がキラキラ光って眩しいです。白酒師匠がトリの鈴本演芸場昼の部へ行くという夫と別れて、私は両国の江戸博へ。両国駅に着いたら、構内で相撲甚句を聴かせていました。そっかー。お相撲やってるんだ。

お目当ては特別展の『隅田川~江戸が愛した風景~』ですが、今日は時間があるので常設展も見ることにしました。
『隅田川~江戸が愛した風景~』は江戸から明治の初めにかけての隅田川の風景を、屏風や浮世絵などで紹介していくもの。浅草寺や吾妻橋を中心とした隅田川(当時は大川ですか)の遠望、花火の時の混雑ぶり、橋を渡る人々の風俗など、とても興味深く見ました。江戸時代の一時期、中洲を埋め立て歓楽街としたことなど、知らない事もたくさんありました(落語の『夢金』に出てくる中洲は、埋め立て前が、埋め立てを壊した後かの中洲なのかも)。その中に「竹屋の渡し」というのがありました。落語の『船徳』で徳が「竹屋のおじさーん」と呼びかける竹屋は渡しのおじさんなのかも・・・。
春夏秋冬、季節を楽しむ江戸の人たちの暮らしぶりに思いを馳せました。

ひと休みしてから常設展へ。じっくり見るのは久しぶりです。歌舞伎を見、落語を聴き、時代小説を読み始めた身には面白いことだらけ。日本橋を渡ってすぐにあるバカ広いお大名の上屋敷の模型に圧倒され、棟割り長屋の復元模型にあれこれ想像をめぐらします。江戸詰の武士の生活にも興味津々。『井戸の茶碗』はこういう所が舞台なのねー。食器は素焼きの質素なものが多く、つましい生活ぶりがうかがえます。商家と長屋が入り交じった町並み、年齢や職業で変わる女性の髪型などなど。

常設展の一画で開催されていた企画展『東京復興』。進駐軍が撮った終戦後すぐから1950年頃までのカラー写真で復興していく東京の姿を追います。これが実によかった。今日までですけど。
今まで目にする写真は白黒が多く、同じような写真でもカラーだとより生々しく見ることができます。焼け残った服部時計店や松屋は接収されてPXとなりますが、三越は焼けただれて煤だらけ。同じく煤だらけの都電。新橋あたりは丸焼けです。
ふと思ったのですが、日本がアメリカに占領されていたってことを知らない若い人って結構いるんじゃないでしょうか。焼け残ったしれなりにいい建物はみんな接収されたんですよねぇ。
戦後6,7年たつと、生活はそれなりに安定してきて、祭りになると、子供たちは華やかな柄の浴衣を着られるようになっているし、行き交う人の、特に女性の格好が明るくなってくるのが印象的でした。
変わっているところも多いけれど、町に暮らす人々の表情は、今も昔も意外やさほど変わっていないなぁとも感じました。

結局閉館時間までいることになりました。たまに行くといいですなー。

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2010/09/25

おうちdeバラ焼き


青森旅行で買ってきたバラ焼きの素を使って、おうちでバラ焼きを作ってみました。
お肉400グラムに玉ねぎ2個。タレにまぶして玉ねぎが飴色になって水気がなくなるまで炒めるだけ。
ごはんがすすみますー。

で、感想。
・今回は安さに負けてオージービーフを使いましたが、もっと脂身の多い方がおいしいと思いました。やっぱバラ肉じゃなきゃね。
・使ったタレは少しあっさりめだったので、今度はみりんを足してみよう。
・ピーマンとかキャベツとかモヤシとか、他に野菜を入れてみれば・・・と思うも、それじゃ野菜炒めになってしまうか。

タレがまだ半分残っているので、近々もう一度作ってみます。

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今週はお疲れですー。

雨音で目が覚める。台風の影響か、結構強く降っていた雨も昼前にはやみ、アッという間に青空に・・・と覚えていたのはそれまでで、夕方に仕事に行っていた夫からの電話で気が付くまで熟睡。12時間は寝てたなー。今週はお疲れでございました。

月曜日は午前中、町内の祭礼の後かたづけのお手伝い。今年は町内会の役員(といっても主な仕事は回覧板をまわすだけですが)なので。午後から会社に行くつもりが、すっかり疲れてしまって午後はダラダラ過ごしました。暑い盛りにはさわる気になれなかった毛糸玉を取り出して、小さな巾着袋を一個作りました。

火曜日は定時に退社。「市馬落語集」へ。市馬師匠の落語を聴くのは一ヶ月半ぶりで、落語を聴くのも半月ぶり。強いて行きたい落語会がなかったのと仕事が忙しかったので。落語はやっぱり生で聴くのがいいですなー。『品川心中』が面白かった。

水曜日。ざんぎょうー。でも終わらなかったので明日に持ち越しー。

木曜日。夕方までお仕事。同じくお仕事だった夫と自由が丘で待ち合わせて駒次さんの落語と鉄道トークの会へ。『鉄道戦国絵巻』は何度聴いても面白い。実は駒治さんの落語はこれしか聴いたことがないので、もっと他の噺も聴きたいであります。夫が一緒だったので打ち上げに参加させてもらいました。楽しくてアッと言う間に時間が過ぎ、帰宅は午前様。

金曜日。ざんぎょうー。この週末は休みたかったので気合いで仕上げる。他にもやることはてんこ盛りだけど、月曜日に出来たらやろう。松井今朝子『星と輝き花と咲き』読了。面白かった。アッと言う間に読めます。読んでる最中から義太夫が聴きたくてたまらない。

で、今日は一日寝て過ごす。これから晩ごはん。青森で買ってきたタレを使ってバラ焼きだ。

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2010/09/20

お墓参りの後は・・・


沼津に出ていつものベアードビール!
たまたま家族で近くまできているという友人たちと沼津駅で待ち合わせて一緒に行きました。大勢でいくといろいろ食べられていいですね。
ここのビールはコクがあっておいしいです。定番ビールの他に季節限定のビールもいろいろあります。
いちごやびわを使って・・・なんていうと、キワモノのように感じるけど、どれもていねいに造っていて、味わいが深く香り高いです。
今回は友人が頼んだ酸っぱい味わいのビールを少し味見させてもらいました。酸っぱいといってもツンとくるようなものではなくて、不思議な感覚。ビールの世界も奥が深いであります。
写真はミカンエール(瓶入り)。ラベルがすてき。

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カエルちゃん

カエルちゃん
昨日はお彼岸のお墓参り。お墓参りに行くと必ずカエルちゃんが出てきます。亡くなった義父が子供の頃からいたそうです。今日も出てきました。私もいずれカエルになるのかー。
暑さのせいか今年は彼岸花が一本も咲いていませんでした。いつもは真っ赤なじゅうたんのようになるのに。

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2010/09/19

訃報:小林桂樹さん。

俳優の小林桂樹さんが亡くなりました。そっかー。
少し前にスカパーのインタビュー番組に出てた時は、すっかりやせてしまって、「歳とったなー」と少しびっくりしました。スクリーンの中の若々しい姿しか思い浮かばないので。

出演作を見てみると(ここ)最初は日活で大映東京、新東宝を経て東宝なのですね。小林桂樹=東宝ってイメージですが。そういえば『偽れる盛装』(大映)に妹の恋人役で出てた。
高度成長を支えたサラリーマンや商店の店主っていう小市民的な役どころがぴったりでした。
あんまり悪役はなかったけれど、『けものみち』の刑事は印象に残ってるなぁ。他に『女の中にいる他人』『黒い画集 あるサラリーマンの証言』とか。
事件の真相を追求する検事や弁護士役も似合っていました。『首』は面白かったなぁ。

撮影所や邦画の全盛期を知っている人が少しずついなくなっていうのはさみしいなぁ。仕方がない事ではありますが。
合掌。

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2010/09/18

9月文楽公演@国立劇場小劇場

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17日。お仕事お休みー。昼夜通しで文楽を見に行きました。お目当ては夜の部の『桂川連理柵』ですが、東京で文楽はなかなか見られないので、せっかくだからと通しにしました。疲れたー。

 第一部(11時開演)
  『良弁杉由来』(ろうべんすぎのゆらい)
  『鰯売恋曳網』(いわしうりこいのひきあみ)

 第二部(16時開演)
  『勢州阿漕浦』(せいしゅうあこぎがうら)
  『桂川連理柵』(かつらがわれんりのしがらみ)

東京の文楽のチケットはとりにくくて、あぜくら会の先行発売日初日の昼過ぎに電話して残席わずか。人形浄瑠璃は人形の表情がよくわかる前の方の席で、できれば上手、床に近いほうがいいなーというのが私の感覚。
第一部では前から二列目の上手一番端っこ、つまり床の真下の席でした。大夫さんの見台が目の前。紺や白の房をたらして、蒔絵や螺鈿を施した漆塗りの見台は近くで見ると本当にきれい。大夫さん5人、三味線5人の『良弁杉由来・桜宮物狂いの段』では三味線の鶴澤清治さんが目の前でした。指使いとか、ばちさばきとか、見惚れちゃったよ。ハッと気合いをいれると、こちらの背筋がピンとします。大夫さんの声がダイレクトにぶつかってくるので迫力満点。同じ義太夫でも太棹三味線でも、歌舞伎で聴くのと人形浄瑠璃で聴くのとは全然違います。主役だからねー。

今回の公演では、三島由紀夫が六代目中村歌右衛門のために書いた新作歌舞伎『鰯売恋曳網』を人形浄瑠璃に仕立て直したものがかけられます。若き鰯売りが美しい傾城に恋をして、彼女に会うために大名になりすますという落語の『幾代餅』を思わせるもの。途中で同じく落語の『粗忽の使者』を連想する場面があったりと、全編を通して楽しく見ました。もっと練れてくるといいかも。切り場は咲大夫さんの義太夫に燕三さんの三味線。その燕三さんが昼夜入れ替え中のロビーに背広姿でいらして、ちょっとびっくりしました。

今回の公演ではなぜかお人形が印象に残りました。『良弁杉由来』の行方不明になった子供を捜し求めて放浪する老婆の弱々しさ。東大寺の大僧正になっている息子の凛とした姿。その他ちょっとした登場人物にいたるまで。シャボン玉売りが竹筒を吹いてシャボン玉を飛ばす場面にはびっくりしました。なんでー。

お目当ての『桂川連理柵』は面白かったー。別名「お半長右衛門(お半長)」。上方落語の『胴乱の幸助』に出てくる浄瑠璃で一度見てみたかったのだ。

四十前の京都は帯屋の主人・長右衛門が旅先で、隣家の娘お半ちゃん(14歳)と、ややこしい事になってしまいます。長右衛門の継母は自分の息子に帯屋を継がせたいと長右衛門や嫁のお絹につらく当たります。お半ちゃんとの事も含めて他にいろいろ面倒くさいことがあって、長右衛門は、お半ちゃんとはきっぱり別れて自ら命を絶つことを決心します。ところが・・・。たった一回の過ちなのに、お半ちゃんには子供が出来てしまい・・。今なら犯罪、スキャンダルの塊のようなお話しでした。それを情感たっぷりの面白い人形浄瑠璃にするのがスゴイ。同じスキャンダルでも押尾守のような事件は浄瑠璃にはなりませんねー。情がないもの。

切り場の「帯屋の段」は嶋大夫さんの熱演もあって、めちゃくちゃ面白かったです。これ一幕でいいからまた見たいなぁ。それにもう、蓑助さん操るお半ちゃんがかわいい。かわいすぎ。長右衛門が迷うのも仕方がないと思う。誰もいないかなと、あたりを伺いながら暖簾越しに顔を出す場面の色っぽさ。椅子からずり落ちそうになりました。駒下駄をカラカラ鳴らしながら歩く姿。もう全部かわいい。このお半ちゃんを見るだけでも値打ちありです。蓑助さんの娘には毎回参ってしまう。

次回の文楽本公演は12月。

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2010/09/16

本日の星占い

我が家は毎朝、時計代わりにフジテレビの「目覚ましテレビ」を見ています。8時前の星占いは必ずチェック。毎日見ているうちに、ある法則があることに気がつきました。夫婦の順位をたすと13になるのです。
今朝は私が「2位」でした!

早朝から降り出した雨はやむ気配がなく、夫と一緒に駅まで歩きました。自宅を出たときは普通の降りだったのですが、途中から土砂降りに。未知の途中で立ち止まりたくなるほどです。
私は長靴を履いていたのですが、丈が短いからか、駅前のスーパーで買った安物だからか、雨水が長靴の中に入ってしまい、幼稚園児のように歩くたびに「ガッポガッポ」音がします(泣)。
普段の格好の夫はずぶ濡れで、途中からプンプン怒るのですが、私に文句を言われてもなぁ。その雨も駅に着く頃には小やみになってしまいました。

話しは変わりますが、月曜日からNHKBSでポアロの最新版が放送になっていて、今夜はその最終回。
ポアロは好きで昔から見ていますが、今回のシリーズはなかなかハードで、謎解きまで緊張しっぱなし。帰宅後、録画したのを毎晩楽しみに見ているのですけど、見終わったらげっそり疲れてしまうのでした。

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2010/09/13

手抜き晩ごはん

今朝、床においたカバンに財布を入れようとしたひょうしに夫が軽いぎっくり腰になりました。動けるけど腰をかがめるとビリビリ痛いというので、タクシーを呼んで近くの整形外科に行かせました。
コルセットをまいて痛み止めをもらって午後から会社に行く、今夜は早く帰るというので、今日は私も6時半でお仕事終了。

「共働きで大変ねぇ」とおっしゃってくださる方が多いけれど、我が家は平日の夜は自由行動でして、夕食は各自で勝手にすませます。でも今夜は久しぶりに晩ごはんを作りました。
ごはんは炊いてるヒマがないので「2分でごはん」あきたこまち。2割引だったちりめんじゃこを出来合いの寿司酢にひたし、ごはんにまぜまぜ。初めて買ってみた五目寿司の素も混ぜ込み、千切りにした大葉とミョウガをざっくりと混ぜ、最後にチンした鰻のかば焼き(千円もした)をのせてできあがり。ちょっと酢がきつかったなぁ。おつゆはインスタントのしじみ汁。以上製作時間10分(笑)。

晩ごはんを食べている間、遠くでゴロゴロと雷さまの音がします。こっちにくるかなぁ・・・と思う間もなく、とどろく雷鳴、バケツどころか湯船の底が抜けたようなどしゃぶり。いやぁ、怖かったぁ。ひどかったのは20分足らずでしょうか。雷さまは何が気にくわないのか、ドンドンガラガラ太鼓を叩きまくりながら、向こうの空へ駆け抜けていきました。
これで少しは秋らしくなるのかな。

そうそう。BSで放送していたポアロの新作。録画して後でゆっくり見るつもりだったのに、雷雨のおかげで電波がうまく受信できず。中抜けになってしまいました(泣)。衛星放送はお天気に弱いのよねぇ。

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2010/09/12

秀山祭九月大歌舞伎(夜の部)@新橋演舞場

11日。夜の部の演目は以下の通り。

 夜の部
  猩々(しょうじょう)
  平家女護島 俊寛
  鐘ヶ岬(かねがみさき)
  うかれ坊主
  双蝶々曲輪日記 引窓

私の中の三大泣いちゃうお芝居は『寺子屋』『野崎村』『俊寛』で、吉右衛門の『俊寛』なら絶対泣いちゃう、でも負けない!とがんばってみましたが、やっぱりうるうる。
絶海の孤島女護島に島流しになった俊寛僧都、平判官康頼、丹波少将成経の3人に、待ちに待ったご赦免の舟がやってきますが、丹波少将成経と祝言をあげたばかりの島の女・千鳥は舟に乗ることができません。愛する妻が殺された事を知った俊寛は自分のかわりに千鳥を舟に乗せ、一人女護島に残るのでした・・・という簡単なお話しですが、奥が深くて深くて。
なぜ俊寛は自分一人島に残ったのか。妻子が殺された絶望感からか、自己犠牲の精神からか。
役人根性丸出しの瀬尾と対するうちに、自分自分の気持ちがプツンと切れて半分やけっぱちになる中で、丹波少将成経と千鳥、若い二人の将来に何かを託す気持ちになったんじゃなかろうか。それは成り行きだったような気がする。じゃないと、最後、あんなに舟に手を振り続けるわけがないのだ。あれは未練です。未練たらたら。そもそも俊寛は、なんで自分が遠島の罪になったのか忘れてます。そういうの全部ひっくるめてジタバタする、私はそんな俊寛の人間らしいところ、苦しむ姿に泣けちゃう。
このお芝居を見ているといつも「因果応報」という言葉が思いうかぶのよねぇ。そしてとても現代的なお話しだとも感じます。
吉右衛門の俊寛は登場のところから心身共にボロボロで、最後までボロボロで本当によかった。
仁左衛門の丹左衛門尉基康は格調高くてすばらしかった。この仁左衛門に応えられる俊寛は吉右衛門しかいないと思います。
このお芝居をみて、播磨屋の芸というのは押しつけがましくないところだと思いました。セリフのもっていきかたとか息のため方とか、そういうので心の機微を見せる。だから人によってはたよりなく退屈に感じるかもしれません。でもその内にある燃えるような気持ちが見えれば、これほど見応えのある芸はないですよ。

『引窓』は与兵衛に染五郎、濡髪長五郎に松緑、お早に孝太郎、他に松江、種太郎という若手中心の花形歌舞伎。お幸役の東蔵が唯一のベテランです。軽そうであまり期待していなかったのですが、これがなかなか。一生懸命の緊張感があふれていました。そこを東蔵がうまくひっぱっていく感じ。孝太郎のお早がとにかくかわいらしい。松緑の濡髪長五郎は最初は少し頼りないけれど、後半は存在感が増して大きく見えました。最後花道を駆けていくところはウルウルとしちゃったよ。そして染五郎。せりふまわしや、ちょっとした仕草、特に手の仕草に、吉右衛門にしっかり稽古をつけてもらったんだろうなというのが感じられました。濡髪長五郎を見つけるところ、事情を全て悟っていくところがとてもよく、見惚れちゃったよ。10年後、20年後にこの配役でまた見たいなぁ。
秀山祭の最後にふさわしいお芝居でした。

芝翫の『鐘ヶ岬』、富十郎の『うかれ坊主』は眼福。

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秀山祭九月大歌舞伎(昼の部)@新橋演舞場

Enbujyo
結局昼夜行ってしまいました(^^)。よかったよー。
当代吉右衛門が祖父であり養父でもある初代吉右衛門を偲んで毎年行われている秀山祭。毎年楽しみにしているので今年も演舞場で行われてホッとしました。
昼の部の演目は以下の通り。

 昼の部
  月宴紅葉繍(つきのうたげもみじのいろどり)
  伊賀越道中双六 沼津
  江戸絵両国八景 荒川の佐吉
  寿梅鉢萬歳(ことぶきうめばちまんざい)

5日。最初と最後に舞踊、真ん中にお芝居二本。『沼津』→『荒川の佐吉』では大物が続いて見ている方は少し疲れてしまいました。両方ともとてもいいので余計に。落語でいうと、仲入り前に「芝浜」、トリで「鼠穴」聴くようなものかな。
16:20終演で夜の部は16:45開演なのですが、どうしても時間が押してしまって終演が遅れ気味。11日に夜の部を見に行った時は昼の部の終演前に扉を開けて地下の食堂を休憩室に開放していました。地下一階の踊り場にいると、舞台の音がスピーカーを通して聞こえてきて、これがまぁ、とてもいいのだ。ポンポン跳ねるような鼓や太鼓の音に長唄が重なって、ここで音だけ聴いているのもいいかもーと思ってしまうくらい。

『沼津』は期待通り。最初の街道の場面で茶屋の女に吉之丞、客に歌江がでてくるだけでジーンとしてしまった。いつまでも元気で舞台に出てください。
明るい街道筋、十兵衛と平作との出会いとウキウキするような楽しい場面から後半は、哀しい親子の出会いからつらい別れへと、すーっと流れていくのがさすが。吉右衛門の抑えた演技がなおさら切ない。初役という歌六の平作がすばらしい。たまらんなぁ。この人が出るか出ないかで話しの筋が違ってしまうほど歌六の存在は重くなっていると思います。
途中で歌六、歌昇の屋号が播磨屋に戻った口上もあり。私の好きな人たちが一門に加わってくれてうれしいよ。

『荒川の佐吉』は初めて見た。仁左衛門の当たり役とのことだけど、なるほどぴったり。大工からやくざになった佐吉は最後は親分に推されるくらいになるので、単なるチンピラで終わらない大きさが求められます。姿もよくないとね。それが仁左衛門に合うんだろうなぁ。とにかくいい話しで、真山青果が長谷川伸のようなこんな世話物を書くなんて、ちょっとびっくりでした。もうなんだか客席が涙の渦で、桜満開の中での大川の別れのラストシーンなんて、佐吉が花道でほーっとあたりを見回すと、それだけで花道にも客席にも一面に桜が咲いて満開になってしまうんだよ。ほれぼれしました。
また吉右衛門、福助が役柄に合っていて、特に福助が大店の後妻に収まった芸者上がりの女という雰囲気がよく出ていてよかったです。

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2010/09/11

今日はこれから…

今日はこれから…
ビール!ではなくて演舞場でお芝居見物です。↑昨夜は友人と久しぶりに飲んで楽しいひとときを過ごしました。うー。またビールのみたい。
今日は昼ごろにごそごそ起き出して出かける用意。時間があったので出光美術館へ。とてもよかったです。北野恒富、久しぶりのご対面の清方にみ惚れました。
ただいま演舞場前の喫茶店で一休み中。だんだん人が集まってくる様子を見てるのが面白い。
今夜は吉右衛門で『俊寛』。絶対泣いちゃうので負けないよう頑張って見ます!

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2010/09/09

歌舞伎を見始めて3年と少し

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・・・って頃が一番いいですね~と、言われました。そうかもなー。演目も役者さんもある程度のことがわかってきて、義太夫でも長唄でも言っている事がなんとなく理解できてきて、常磐津と清元くらいの区別はつくようになり、贔屓の役者さんができ、「いいお芝居だったなぁ」と素直にしみじみ味わえるようになりました。

写真は今月の演舞場。私は向かって右側の「沼津」の写真が好きです。吉右衛門演じる十兵衛の表情がいいなぁ。この最初のシーン、しょっぱなに吉之丞と歌江がでてきて、それだけで満足。明るい街道の風景が実によくてステキな場面になっています。こんなに楽しげな十兵衛なのに、このあと、つらい出会いと別れが待っているのですよ。

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2010/09/08

台風くるのかな。

「本日の最高気温30度」なんてきくと、「今日は涼しいなぁ」と思ってしまうのは、やっぱりオカシイと思う。台風はヘンテコな動き方をして、昼休みにチェックしたら、「さっき敦賀についたので、これから北陸本線で米原から東海道新幹線に乗ります」って感じです。
居座っていた高気圧の影響が云々だそうで、これも季節の変わり目ってことなんでしょう、たぶん。

今は池波正太郎の文庫本「あばれ狼」を読んでいます。短編集で、前半が股旅もの、後半が真田ものです。
池波正太郎の股旅ものなんて初めて読んだかも。いいですよー。しみじみ味わいがあります。アウトローの哀しさがしみわたります。やっぱこうでないと。股旅ものだと私は笹川左保の「夕映えに死す」も好きなんですけどね。徳間文庫です。
解説ある池波正太郎演出、島田正吾主演の新国劇「雨の首ふり坂」、見てみたい。←無理だけどさぁ。

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2010/09/06

ヒコーキ→スカイライナー→雲南料理

日暮里においしい雲南料理を食べさせる店があるという話しからみんなで食べに行こうという話しになりました。日暮里集合なら、成田空港から新型のスカイライナーに乗ろうじゃないか、成田空港まで行くのなら飛行機も見よう!・・・というわけで、成田でヒコーキを見てスカイライナーに乗って雲南料理を食べるというオフになりました。こんなかんじ。

・第1部 成田空港第一ターミナル屋上からのヒコーキ撮影
・第2部 航空科学博物館見学
・第3部 新型スカイライナーに乗る
・第4部 日暮里で雲南料理を食べる

4日。みんなの都合がよかったのか、のべ18名の参加となりました。その日の昼過ぎに海外出張から帰国する友人もいました。久しぶりに会う人も多くて楽しいヒトトキでした。

ヒコーキ好きの友人たちは朝の9時過ぎから空港にいたようです。お目当ては世界最大というオール二階建て飛行機A380。私たちはスカイアクセスに乗ってのんびり11時半頃に行きましたが、それから12時頃までの30分ほどの間にシンガポール航空、この日が就航初日のエールフランスのA380の離陸を見ることができました。ぼってりと太っていて、体が随分と重そうでした。小さめのヒコーキは滑走路の中間くらいでひょいと飛ぶのに、A380は向こうの方まで走ってグググと浮き上がっていきました。ごくろうさま。
出発ラッシュで貨物機を含めて次から次へとヒコーキが飛び立って行くのを見ているのはとても面白かったです。キーンというエンジン音も、なかなかよろしゅうございました。

昼食後、バスで航空科学博物館に移動。最上階の展望台では係員の説明を聞きながら離陸したばかりのヒコーキが真上を飛んでいくのを見ることができます。展示の中にジャンボのコックピットがあって興味津々。1970年のアメリカ映画『大空港』を思い出しちゃったよ。ここにはDC-8のフライトシミュレーターがあります。当日のメンバーが10名だったので、幹事が前もって予約してくれました。本物のDC-8コックピットに後部にYS-11の座席がついています。操縦席にはKさんと私が座らせてもらいました。一応計器の説明と離陸と着陸方法を簡単に教えてもらいました。感想は「操縦席は狭い」「エンジンレバーは重い」「逆噴射のレバーはもっと重い」「動き出すと操縦桿が重くなる」「計器がいっぱいあっていろいろ見ないといけないので大変」です。いい経験をさせてもらいました。ありがとう。

成田空港に戻って本日のメインイベント京成スカイライナー乗車。わくわく。成田空港から印旛日本医大までの新線区間は在来線最速の160キロでぶっとばします。手持ちのGPSで時速が計測できるという友人が、ずーっと何キロで走っているかチェックしていました。とにかく速い。「京成もやればできる」という声があがりました。傾いた日射しの中、印旛沼付近の景色がとてもきれいでした。稲刈りも始まっていました。ずーっと記憶に残る風景でした。
日本医大から北総線に入るとガクンとスピードが落ちたような感覚になります。それでも130キロ出ているので、普通の特急のトップスピード並みなんですが。高砂付近から本線に入ると普通のスピードになります。その落差が(^^)。でも40分で日暮里に着いちゃうんだから速い。座席のシートピッチは広く、固めの座面は座り心地がよろしい。とにかく京成の社運をかけた新型特急ですからねー。気合いが入ってます。

雲南料理店ではよく食べよく飲みよくしゃべりました。数年ぶりに会う友人も多かったけれど、まるで数日前に別れたような感じでスッと話しが続いていきます。それでもかわいい子供の写真がまわってくるところが今までと少し違う(^^)。
みんな忙しくて昔みたいにそろって会うことは少なくなったけど、機会があればまたこうして集まれればいいなー。

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2010/09/05

新橋演舞場

新橋演舞場
今日は新橋演舞場の昼の部。歌舞伎公演です。見応えありすぎ。『沼津』はもちろん『荒川の佐吉』には泣かされました。大作二作でおしりが痛い。

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2010/09/04

雲南料理

雲南料理
アッと言う間の160キロ区間を体感したあとは日暮里で雲南料理。なんだかんだと17名。懐かしい顔もあって嬉しい。食べて飲んで楽しい時間はこれまたアッという間。

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本日のメインイベント

本日のメインイベント
ヒコーキみた後はコレに乗りまーす。わくわく。

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今日の空@航空科学博物館

今日の空@航空科学博物館
屋上の展望台から。成田空港ではA380の離陸も見たよ。世界で一番大きな旅客機だそう。ちょっとメタボ気味なので走るのも飛ぶのもタイヘンそうでした。

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スカイアクセス乗車中

スカイアクセス乗車中
今日は友人たちと成田空港に飛行機を見に行きます。世の中にはいろいろな趣味があるのだ(笑)。
成田空港までアクセス特急に乗車中。車両は京急の600形。夫とかぶりつき席に座れました。スカイライナーとすれちがいました。帰りに乗るもんね。
新線になると120キロでぶっとばします。JRとの併走区間ではNEXともすれちがったよ。

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2010/09/03

20年ぶりにCheap Trickを聴いてるよん。

Cheap_trick_
・・・で、2週間前にTVでCheap Trickのライブ聴いて(見て)20年ぶりに熱病再発。さっそくCDを買ってみた。落語以外のCDを買うのも久しぶり。何しろ家のCDデッキは壊れていて使えないのだ。わはは。iPodで聴いてます。
何を買ったらいいのかわからなかったので、とりあえず去年出た新譜『THE LATEST』とその前の『ROCKFORD』、やっぱライブを聴きたいとベスト盤を買うつもりで結成25周年の記念ライブアルバム『SILVER』の3枚を買いました。大人買い。10代の頃にはこんな買い方できなかったよ。

いやー、びっくりしました。全然変わってない(笑)。『LAP OF LUXURY』以来ほとんど聴いていないので、ブランク20年。だから恐る恐る聴いてみたのだけれど、変わってない。変わってないどころか、どんどんわかりやすくなっているような気がする。恐ろしや。

特に『THE LATEST』はいいですー。ポップでストレート。ほどよくきいた「甘さ」。そこに35年のキャリアがもたらす余裕があるんだから悪かろうはずがない。あんまり楽しくて思わず笑っちゃうくらい。ビートルズっぽいアレンジはお約束。そしてざーっと走り抜けていく疾走感。
辛気くさくならず、説教くさくならず、地方都市のロック好きのアンちゃんたちがバンド組んで、ずーっと自分たちが好きな音楽だけをやってきました、これからもやっていくよ、というのがいいですなー。

それと、『SILVER』の中の「VOICES」が、トロトロに甘くて私好みでとてもよろしい。初めて聴いた時は背筋がゾッとした。「I WANT YOU WANT ME」もだけれど、ライブ盤の方がずっといい。リック先生のギター走ってます。

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2010/09/02

残暑お見舞い。

9月になっちゃいましたなー。8月は夏休みと仕事しかなかったよーな気がするので、今月はもうちょっと違う月にしたい(希望)。昨夜はさっそく横浜まで久しぶりの落語会なれど、ダイヤ乱れに巻き込まれてしまい、日付が変わる頃にやっと帰宅。夕食がまだだったので、ビールとあり合わせのものですませる。「太るぜ」という夫の横目が悩ましい。

今月はあまり落語会の予約を入れていなくて市馬師匠の会が2回。あとはその日の調子で決めていきます。仕事が忙しくなりそーなのよ。
文楽は昼夜通しで、演舞場も昼の部だけとりました。吉右衛門の「沼津」は見ておきたいし、歌六、歌昇が播磨屋に屋号が戻る、その口上も聴きたいしね。お芝居といえば、まだ先だけど、12月の日生劇場、菊五郎劇団の「摂洲合邦辻」は楽しみ!菊之助が玉手御前をします。今年の團菊祭での公演がとても評判だったので、ぜひ見たかったのよん。ぜったい行く。
美術館も見たいのがいくつかあるけれど、平日は行けないしねぇ。映画も同じく。
あと、友人たちとの約束がいくつか。むふふ。仲間たちと久しぶりに日帰りで遊ぶ事になったのも楽しみ。

9月とは思えないほど暑い毎日ですが、それでも日が落ちるのが早くなってきたし、確実に秋に近づいていると思いたい。最近の日本は、春と秋がほとんどなくて、いきなり夏になったり冬になったりするからなぁ。

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