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2010/08/26

第16回稚魚の会・歌舞伎界合同公演@国立劇場小ホール

20100826_
22日。今の国立劇場といえば、大劇場での亀次郎の会でしょうけど、日程が合わなかったのとチケットが取りにくかったのにあきらめて、以前から今年は行くつもりだった小劇場の会へ。
歌舞伎の大部屋の役者さんたちの勉強会で、普段はまず演じることがない大役に、歌舞伎の幹部俳優の指導を得て臨むというもの。演技の内容は大歌舞伎には及ばないものの、とにかく一生懸命、体当たりの演技がみていて気持ちよく、またとても丁寧な演出なので、「そっか、こういう話しだったんだ」と新たな発見があります。力のこもった舞台でした。

 仮名手本忠臣蔵
  五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
   同  二つ玉の場
  六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
  八段目 道行旅路の嫁入

五段目、六段目は菊五郎、東蔵、團蔵の監修・指導、八段目は藤間勘祖の振付です。
若手中心の配役で、とにかく皆さん熱演。指先まできちんと神経をつかって、教えられたこと、注意されたことを守って舞台に上がっているというのがひしひしと感じられました。
五段目、六段目は演技が丁寧で、不幸な偶然と勘違いが重なって大きな悲劇につながっていくのがよく理解できました。誤って義父を撃ち殺してしまったと我を忘れてしまう勘平、夫を婿に殺されたと責めるおかやをはじめ、その他の出演者もみんな役の気持ちを理解していたと思います。舞台が一つになっていました。とにかく勘平役の左宇郎さんと、おかや役の蝶紫さんが大熱演。他に一文字屋お才役の伊助さんも印象に残りました。

八段目は初めて見ます。歌舞伎や義太夫の芸談を読むと、仮名手本忠臣蔵の九段目とその前説にあたる八段目のよさ、難しさとやりがいがよく出てきます。そのわりには、あまり舞台にかからないような。
春之助さんの母親ぶりと、春希さんの初々しさがとてもよかったです。明るい舞台だけに、その裏に隠された悲しみ、続く九段目の悲劇が一層ひきたつように思えました。

大歌舞伎の舞台では、まず演じることが出来ない役、せっかくのチャンスを自分の芸に生かそうという前向きな姿勢が感じられて、本当に面白い舞台でした。

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