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2010/07/25

市馬落語集@日本橋社会教育会館

23日。満員。いつにも増して聴き応えのある会でした。

 (開口一番)市也 『まぬけ泥』
  市馬  『宗論』
  市馬  『船徳』
 (仲入り)
  市馬  『猫忠』

他の会と違って、この会では毎回市馬師匠が比較的長めのマクラで、日頃の出来事や噺にまつわるちょっとしたエピソードを話してくれるのが楽しい。
自分はやることがないだろうと思っていた『宗論』を初めてやる気になったエピソードなぞは、楽屋の雰囲気や噺家さんの心理を垣間見ることができました(三之助さんの真打披露興行で小三治師匠の『宗論』を聴いたのがきっかけだそうな)。その『宗論』。10日前に聴いたとにかくスゴイの一言の白酒師匠の『宗論』とは雰囲気が違ってオーソドックスながらも、宗教に凝り固まる息子を心配する父親の気持ちが感じられました。どっちがいい悪いではなくて(好き嫌いはあるでしょうけど)、噺が本来持っている芯には市馬師匠のやり方の方が近いんでしょうね。でも聴いてるこっちが、ちょっと恥ずかしくなってしまったよ(^^)。

『宗論』が終わって時間は19時50分。仲入りにはまだ少し早いから若旦那つながりでもう一席と始まったのはなんと『船徳』。少し前に池袋演芸場でやったときいていたし、今年の夏は聴けないかもしれないなーと半分あきらめていたのでうれしい。これがまた肩の力が抜けたとてもいい一席でした。『船徳』はもう市馬師匠の噺になっていると思いました。「歌っている途中で話しかけられるのが一番イヤなんです」と若旦那に言わせるところも含めてね。

『猫忠』は初めて聴きました。「義経千本桜」の四段目のパロディなのね。狐が猫、鼓が三味線に変わっています。前半はおかしい中に何やら妖しげな雰囲気、後半猫が正体を現してからの狐言葉で切々と訴えるところは身振りも加えてぐっと客席を引き寄せます。さすが。全体に気張ることなく、こんな不思議な話しがありましたと、さらりと聴かせて終わるところもよかったです。
こういう会に巡り会えると、市馬師匠を聴き続けるシアワセを感じます。夏の夜にぴったりのひとときでした。

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