« スタンプラリーの夏 | トップページ | 夏の落語 »

2010/07/27

昼休みに読んでる本から。

戸板康二の「最後のちょっといい話」を読んでいたらこんなのがありました。

・・・(以下引用)
戦争中に総合雑誌の座談会で「代用品」についての話題が出た。木綿のかわりにス・フ(ステープル・ファイバー)という、粗悪な布が売られた。
「よくないス・フの手ぬぐいは、入浴中にとけてしまいます」という発言に対して、出席していた久保田万太郎がこういった。
「そばの羽織だな」
ところで、これがわかった人は、いなかったらしい。
・・・(引用おわり)

わはは。落語好きなひとにはわかるよね~。

戸板康二のエッセイはもちろん、劇評も好きです。なんつーか、どの文章にも嫌みがなく、芝居や役者への愛情にあふれているのです。矢野誠一「戸板康二の歳月」を読んでいて、その理由が少しわかったような気がしました。
東京の山の手巣立ちという背景。深い教養と好奇心、芝居全般に対する知識と経験はもちろんのこと、劇評を書くようになってから役者の楽屋へは行かなくなったというけじめを付けた姿勢が文章に表れているんだなー。
戸板康二と親しかった人でさえ、個人的なご贔屓の役者が誰だったのかわからなかったとか。
もっといろんな本が手軽に読めるようになればいいと思います。(「最後のちょっといい話」も図書館で借りてきた)

戸板康二みたいな感じで落語の評論を書く人が出てくればいいのにねー。

|

« スタンプラリーの夏 | トップページ | 夏の落語 »

コメント

 「劇評を書くようになってから役者の楽屋へは行かなくなった」とは逆の人が多いですからねえ。

 にしても、「スフ」が「ステープル・ファイバー」の略だとは知りませんでした。ステープル・ファイバー…今ならはやりそうじゃないですか。

投稿: にちらく | 2010/07/27 19:05

ステープル・ファイバー・・・ちょっとエコっぽいかな。

投稿: あやこ | 2010/07/30 01:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« スタンプラリーの夏 | トップページ | 夏の落語 »