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2010/06/16

社会人のための歌舞伎鑑賞教室『鳴神』@国立劇場

Narukami_
11日。久しぶりのお芝居。毎年楽しみにしている国立劇場の歌舞伎鑑賞教室の今月の演目は、愛之助、孝太郎の松嶋屋による『鳴神』でますます楽しみ。いつも一緒に行くメンバーの他に今回は、歌舞伎は高校生の鑑賞教室以来という同僚Yさんと彼女のご主人でフランス人のCさんの6人。Cさんはもちろん歌舞伎は初めて。男性が女役をするというのにまずびっくりしていました。そうなのよ。みんな男性なのよ。

 解説「歌舞伎のみかた」 宗之助
 (休憩)
 歌舞伎十八番の内『鳴神』
  鳴神上人  :愛之助
  雲の絶間姫 :孝太郎

毎回趣向を凝らしている「歌舞伎のみかた」ですが、今回はその集大成というべきか、40分の間に、花道やすっぽんといった舞台の約束事、和楽器を使った歌舞伎独特の効果音、つけ、見得、立役、女形といった歌舞伎のあれこれを手際よく紹介していきます。感心しちゃいました。

『鳴神』はストーリーがわかりやすいし、笑いもあるし、最後は派手に終わって歌舞伎の醍醐味を味わえるいい演目だと思いました。高校生が見るにはどーなのよ?というシーンもあるのですけど(^^)。

平安のむかし。山奥で修行をつむ鳴神上人が龍神を滝に封じ込めてしまったので、都には雨が降らず皆が困っていました。そこで秘密を探って龍神を解き放つ使命を帯びた雲の絶間姫が、色仕掛けで鳴神上人を籠絡し、無事に使命を全うするというお話しです。
成田屋のお家芸ですが、今回は松嶋屋の『鳴神』。これが大らかでとてもよかった。
孝太郎の雲の絶間姫が想像以上。夫に先立たれたかわいそうで可憐な美しい未亡人という仮の姿の中に、凛とした強さを感じさせ、龍神を解放すべくたった一人で滝へ向かっていくシーンでは「がんばれー!」と心の中でつぶやいておりました。
愛之助は、丸く柔らかくそしてダイナミックに、このお芝居を品よくまとめていました。雲の絶間姫にコロリと参ってしまうところも人間らしくてよかった。いつの間にか主導権が雲の絶間姫に移ってしまいますが、最後はだまされたと知って怒り狂い、大暴れ。派手な型の中に「くそ、くそー!」という鳴神上人のおさえきれない怒りを感じました。
主役二人の気持ちの入ったいい舞台でした。そして、二人の演技が空回りしないよう支える鳴神上人のお弟子役の松之助、橘太郎の好演も注目すべき。
愛之助は上方中心のせいか、見る機会になかなか恵まれないのだけれど、好きなんだよねー。あのどこかトロンとした雰囲気は東京の役者さんではなかなか感じられないところ。『義経千本桜』のいがみの権太や、『女殺油地獄』の与兵衛を見てみたいです。

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