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2010/04/11

鈴本演芸場4月上席夜の部8日目

8日。「雲助圓生噺十席」。全部聴きたかったのですが、仕事が忙しくて結局行けたのは8日目だけ。生で落語を聴くのは随分と久しぶりのような気がする・・・けど、3月20日以来だから一ヶ月たってないのかー。

 落語 馬石 『四段目』
 落語 扇辰 『紋三郎稲荷』
 (仲入り)
 漫才 遊平・かほり
 奇術 夢葉
 落語 雲助 『木乃伊取り』

好きな芸人さんがずらりと並んでうれしい。馬石師匠の『四段目』は小僧さんが何ともいえず可愛らしく(特に一生懸命ウソをつくところ)、扇辰師匠の『紋三郎稲荷』は初めて聴く噺で、お武家のウソのつきかたが楽しい。夢葉さんの編みタイツにはマイッタ(笑)。

『木乃伊(ミイラ)取り』は初めて聴く噺でした。ストーリーは簡単で、吉原は角海老に上がったきり居続けで帰って来ない若旦那を、番頭、鳶の頭、飯炊き男で田舎もん丸出しの清蔵が呼び戻しに行くという噺。つまり、ミイラ取りがミイラになってしまうってわけなのですが、次から次へと出てくる登場人物をきちんと描き分けないといけないわけで、こりゃ大変だわ。そこを雲助師匠は登場人物の頭の上をひょいひょいと軽やかに飛んで行くように演じていました。だから聴いてる方に負担がかからず、噺の世界にヒョイと入っていけました。(この押しつけないところが雲助師匠の魅力なのかも)

(たぶん)苦労人で頑固だけど一人息子の若旦那にはめっぽう甘い大旦那とおかみさん。調子のいい番頭さんに口先ばっかりの頭。そして心の真っ直ぐな清蔵。その清蔵をうまく乗せてしまう花魁(あんな風にせまられたら清蔵でなくても参っちゃうよねぇ)。そして若旦那がとてもよかった。
今まで箸より重い物は持ったことがなく、もちろん仕事なんてする気がないし、生活の苦労なんて別の世界のことで、でもバカじゃない。たぶん何にも身が入らず、吉原で遊んでいたって心の底から楽しいわけじゃないだろうし、かといって他にやることがないから、親がこさえたお金を使い切る。嫌なヤツなんだけど育ちのよさも感じさせる若旦那の雰囲気が(表情ともども)何ともいえずよかった。出てくるのは少しなんだけどね。でもこの若旦那のおかげで、噺の輪郭がはっきりしたように思えました。

でもま、ミイラ取りがミイラになったって噺だから、とにかく楽しい。おかしい。若手でも結構やるひとが多いそうなんだけれど、これから先、どの人の『木乃伊取り』を聴いても、この日の雲助師匠の『木乃伊取り』と比べちゃうような気がします。他の噺家さんには悪いけど、それほどいい一席でした。

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