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2009/12/24

川柳噺の会@浅草見番二階

23日。浅草見番は初めて。5656会館の奥にあって、もうちょっと行けば吉原って場所。仕事帰りだったので、銀座線の浅草駅から浅草寺を通り抜けて行きました。落語『付き馬』の逆の道筋。浅草寺前には客引きしてる俥屋さんがいっぱいいました。

前座かわりにお弟子のつくしさん、ゲストは三三師匠。パンフレットには「池袋秘密倶楽部 浅草支部例会」とあります。

つくしさんは川柳師匠をネタにした自作の新作落語を、川柳師匠は終戦後すぐに秩父の山奥から東京に出てきた頃の話しを交えながら東京をテーマにした(昔の)歌謡曲の噺。そのあと三三師匠を高座に呼んで、対談となりました。

仲入り後は三三師匠が川柳師匠に稽古をつけてもらったという『八九升』。対談で話しに出たのですが、圓生は入門した弟子にまず『八九升』を教えたそうです。柳家でいう『道灌』のようなものですね。難しい噺だけれども、落語の要素が全部入っていて勉強になるからという理由だったそうです。川柳師匠は圓生の弟子なので圓生直伝の噺というわけ。今では高座にかけにくい噺なので(寄席ではまず聴けない)夫も聴くのは初めてだと言っていました。私はなかなか味わいのある噺だと思いました。耳が聞こえないのに聞こえるふりをしてしまうご隠居と、ご隠居の問いかけに、とんちで答える番頭のやりとり。「しょうがないなぁ、いいかげんにしてくれよう」と四苦八苦する番頭には、ご隠居を傷つけちゃいけないという優しい心根が見え隠れします。前座噺には難しすぎかも(^^)。
川柳師匠は最後に『ガーコン』かな・・・と思っていたら先日亡くなった兄弟子の円楽師匠をネタにした『涙の円楽線』。

なかなか聴けない(これが最初で最後になるかも)という噺がそろって、秘密倶楽部という名にぴったりの会でした。川柳師匠は対談でも落語でも師匠・圓生の話しをして、圓生をしのぶ会のようでもありました。破門されて小さん門下に入ったとはいえ、自分は圓生の弟子で、圓生の事が好きで尊敬しているんだという事が、はっきりとは言わなくても言葉の端々から感じられました。「・・・で、師匠はこんな風に言うんです」なんて、煙管を持ちながら話すようすが圓生そっくり(^^)。わたしゃTVの映像でしかしりませんが。
落語のアンダーグラウンドな一面をみせつつ、落語への愛も感じさせるいい会でした。

帰りは夫と浅草で釜飯を食べました。牡蠣の釜飯。ぷりぷり牡蠣がいっぱいでおいしかった。

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コメント

落語会っていろんなところで開催されるのが面白いですね。
浅草見番の前は通ったことありますが、中には入ったことないなー。他の地方の見番にお邪魔すると、おしろいなど化粧品とともに芸妓さんがお稽古に使う三味線が置いてあったりして、まさに芸事に励んでるんだなーという張り詰めた空気を感じることができました。

投稿: えり | 2009/12/25 08:58

小さな会館や公民館、飲み屋さん、どこぞのお座敷と、座布団1枚のスペースがあれば、どこでもできるのが落語の面白いところ。
浅草見番なんて、こういう機会がなければ行くことの(中に入ることの)ない場所であります。
たぶん、普段は踊りのお稽古などをしているのでしょう、お座敷に三味線がしまってある戸棚がありました。
今回の会は夜だったのですが、昼間だと芸者さんの姿を見ることもあるそーですよん。

投稿: あやこ | 2009/12/27 14:27

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