社会人のための歌舞伎入門『修善寺物語』@国立劇場
11日。今月の国立劇場は、吉右衛門が座頭で真山青果『頼朝の死』、坪内逍遙『一休禅師』、岡本綺堂『修善寺物語』の新歌舞伎三作。そのうちの『修善寺物語』一幕を19時から見せてくれるのがこの会。同僚や友人を誘って出かけました。
『修禅寺物語の世界へ』 朗読:歌昇
『修善寺物語』一幕三場
上等なヨーロッパのお菓子を、おいしい紅茶でいただいたような、濃厚なんだけどさわやかな後味の残るお芝居でした。長唄よりバロック音楽が似合うような。オペラになったり、翻訳されて海外でも上演されたというのがわかります。
山深い修善寺を舞台に、著名な面作師・夜叉王(吉右衛門)がみせる芸術家の非情、自分の意志をもってはっきりとものを言う娘。テーマが明確で、簡潔なセリフが心地よく、静かな中にしっかっりと夜叉王を見せてくれる吉右衛門がよく、娘婿役の段四郎もよかったし、種太郎くんは検討してるし、しっとり大人の舞台でありました。最後に吉右衛門が面を手にみせる笑いのすごさ。客席が一瞬緊張しました。
月曜日にもう一度みるので、もっとじっくり細かいところも味わおうと思っています。
お芝居のあとは東京駅に出て構内の中華料理やで、ミニ打ち上げというか忘年会というか。短い時間でしたがにぎやかで楽しいヒトトキを過ごせました。いい放課後でありました。
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投稿: | 2013/01/11 10:49