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2009/11/05

(古い)映画の中の寄席。

ふるーい邦画を見てると時々寄席が舞台になっている映画に出会うことがあります。
『或る女』(1942年・松竹)で主演の田中絹代が世話になっているのが、当時あちこちにあったであろう町中の寄席。最初のシーンにその寄席の看板が出ます。ビデオを一時停止してみると、『馬風 圓生 橘之助 歌吉 王楽 馬生 小若 扇八 談志 しん生』とありました。10年ほど前の回想シーンに出る寄席の番組表には『むらく 小さん 文治 正蔵 可楽 柳桜』。

成瀬巳喜男監督の『鶴八鶴次郎』(1938年・東宝)は新内語り(鶴次郎・長谷川一夫)と三味線(鶴八・山田五十鈴)の二人の物語なので、最初から寄席のシーンがバンバン出てきます。でも噺家さんは出ていなくて、娘義太夫とか猿回しとかなので、色物専門の寄席なのかなー。二人で寄席を買おうという相談をしたり、人気の出てきた鶴八鶴次郎を名人会(落語研究会みたいなもんか)に出そうというパトロンが出てきたり、鶴八と別れた鶴次郎がドサまわりで地方の場末の寄席に出たり、昔の芸人さんのようすがなんとなーくわかります。寄席の出し物に新内があって、それを楽しむ人たちが大勢いたって事に時代を感じました。
いい映画ですよん。脇役の藤原釜足がいいんだなー。こういう役者さん、今はいないですね。

山田五十鈴主演の『化粧雪』(1940年・東宝)もいい映画でした。病気の父親の面倒をみながら父親が経営していた寄席を切り盛りしている娘(山田五十鈴)が主人公なので生活の場が寄席。昔は流行っていたのに、今はすっかりさびれてしまったその寄席を、何とか1日だけでも昔の姿に甦らせようと下足番の藤原釜足が奔走する・・・てな話しだったと思う。借金、婚約破棄、お金の無心にくる行方不明だった兄、勉強したいのに働きに出ている弟としんどいことばかりなのに、凛と生きていく山田五十鈴は美しく、相変わらず藤原釜足はいい味出してる。オープニングにエンタツ・アチャコの漫才がラジオから聞こえていたよーな。
また見たいなー。

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