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2009/10/07

『第24回らくだ亭 兼好・市馬二人会』@内幸町ホール

6日。今回でこの会はしばらくお休み。来春に再スタートするそうです。

  (開口一番)市也 『子ほめ』
  市馬 『目黒の秋刀魚』
  兼好 『干物箱』
  (仲入り)
  兼好 『王子の狐』
  市馬 『御神酒徳利』

この日の夕方になって、古い知人が急逝したと連絡あり。親しくお付き合いしていたのは10年ほど前のことで、最近は年賀状のやりとりだけになっていました。人なつっこい人で3,4年前に会った時は(それが最後でしたが)親しく声をかけてくれて、家業をやめて猛勉強の末にとった資格を生かした仕事を始めたこと、それが何とか軌道にのりそうだというような事を明るく話してくれました。ご家族を残して逝ってしまうのはどんなに心残りでありましょう。

そんな気持ちで落語会に行ったので何だか心がフワフワして噺に集中できず。師匠、すいません・・・と心の中であやまりながら『御神酒徳利』はいい噺だなー、好きだなーと感心したりして。
兼好師匠を生で聴くのは初めて。明るくて少し醒めたような妙な雰囲気があってとても面白いです。古典落語なんだけど、登場人物に現代的なリアリティがあって、それがおかしい。また聴いてみたい噺家さんが増えました。

市馬師匠の『御神酒徳利』はとても好きで、まだ2回目だけれど、この噺を聴くとすっごく得をした気持ちになれます。主人公がやむを得ずついたウソが元で巻き込まれる災難話し。以前、権太楼師匠で聴いたのは主人公が八百屋でしたが、市馬師匠はお店の番頭さん。私はこちらの方がずーっと好きです。イヤな人が出てこないし。ピンチになると、そんなアホな・・・と思っちゃうような事が起こって助かっちゃうのですが、それが嫌みじゃないのよねー。聴き終わったと、あぁ、人生すてたもんじゃないと純粋に気持ちよく帰れます。
こういう落語にふれることができる今の自分に感謝です。
そしてまた、私がいくら「いい噺なんだよ」と言っても聞こえない、もうこの世にいない知人の事をふと思い出してしまうのでした。

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