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2009/09/01

『華の四人衆揃い踏み』@県民ホール寄席

8月30日。
去年、市川雷蔵主演、市川崑監督の映画『ぼんち』を神保町シアターで見た夜に、市川崑監督が亡くなったというニュースが巷に流れたのであります。何だか忘れられない夜になってしまった。
日本の政権が交代した夜、私は夫と横浜の「県民ホール寄席」で、市馬、談春、花緑、三三の四人会を見ていたのであります。おまけに台風も近づいていた(笑)。

今回のチケットは、4月に行った市場師匠の独演会で先行予約を受け付けていて、それで買うことができました。じゃないと、根性なしの私はこんなゴージャスな四人会のチケットなんてとれないですよー。
この会は「県民ホール寄席」30周年、250回の記念企画の第一弾なんだそーです。入場時に配られたチラシの中に、「県民ホール寄席」の30年間の全演目一覧があって壮観でした。

  談春 『天災』
  花緑 『禁酒番屋』
 (仲入り)
  口上 市馬、談春、花緑、三三(座談会)
  三三 『髪結新三(上)』
  市馬 『船徳』

談春師匠の『天災』が楽しかった。談春師匠の噺は骨格がしっかりしているので、多少くずしても噺がびくともしません。さすが。面白かったー。談春師匠の落語はそんなに聴いていないけれど、今まで聴いた中では一番好きかも。談春師匠は立川流だけれども、やっぱり柳家の噺家さんだ。しみじみ。
一つ一つ確かめるように噺をすすめていく花緑師匠は仕草がていねい。トリの市馬師匠がまだ残っているのに『髪結新三』を始めちゃった三三師匠。台風が近づいているのに、無事に終わって私は東京へ戻れるのでありましょうか・・・とふと不安になったところで、続きはまた今度と終わりました。うー。『人情紙風船』(←映画)を見たくなってきた。

市馬師匠の『船徳』。今年は聴けずに夏が終わってしまうのか・・・とあきらめていたので、うれしゅうございました。「うだるような暑さ」って感じではなかったけれど(聴いてるこちらがそういう気分ではなかったので)、格好ばっかりの若旦那が面白く(それがバッチリ決まってしまうところがいい)自慢の喉も披露して、竿を使う手も鮮やかに、楽しい楽しい一席でした。

仲入り後の口上では、出演の4人が出てきて座談会(笑)。まとまりがあるようなないような。で、こういう時は黙って締める市馬師匠が、この夜は何となく変で、ちょろっと口走った一言に「アニさん!」と談春師匠につっこまれたりして、ちょこっとブラックな『黒市馬』なのでした。三本締めでお開き。

久しぶりに柳家の噺をたっぷり聴いたという気分に浸れて、満足の一夜となりました。会場の外に出たら、日本の政権が変わっていたし。この調子だと、私は例えクーデターがあっても、その夜は映画か落語会に行っているのかもしれんなー。

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