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2009/09/23

『第364回花形演芸会』@国立演芸場

 (開口一番)ありがとう 『牛ほめ』
  落語  志の吉 『寿限無』
  落語  一之輔 『七段目』
  漫才  ニックス
  落語  菊之丞 『景清』
 (仲入り)
  ひとりコント オオタスセリ
  クラウン ふくろこうじ
  落語  菊志ん 『浜野矩随』

22日。この会は入門20年までの若手芸人さんの会で花形演芸会の審査会でもあるよーです。だからお客さんの中には自分を知らない人がいるわけで、出演者には「この機会に少しでも名前を覚えてもらう」という姿勢も必要だと思います。特に前座さんは「○○師匠の弟子の△です」というようにすればいいのになーといつも思います。師匠の名前を言っただけで「へー。聴いてやろうか」と思う人がいるかもしれないわけだし。

・・・てなことを、志の吉さんを聴きながら思ったのでした。噺が『寿限無』ということもあって、マクラで自分の名前のことをお話し。こういう機会がないとなかなか聴けない立川流の噺家さん。『立川市の基地』で名前はしっかり頭に刻み込みました(^^)。後半を自分なりにアレンジした『寿限無』はグッと身近に感じられて面白く、また口調もよくとても聴きやすかったです。
一之輔さんは久しぶり。二つ目とは思えないどっしり感があります。自身がどんどん身に付いてきている感じで、迫力満点の『七段目』でした。
菊之丞師匠が出てくると高座がしっとりとします。生で『景清』を聴くのは初めて。後半の嵐にうたれたあとに目が開くところなぞ、本当に雲が切れてお月さまが顔を出しているようすが目に浮かんできました。押しつけがましくなくサラリを噺の世界を見せてくれるのが、菊之丞師匠の魅力だなぁ。

今回のお目当ては、菊之丞師匠とトリの菊志ん師匠です。特に菊志ん師匠が『浜野矩随』を(言葉は悪いけど)どう料理するのか興味がありました。
時間の関係もあったのかもしれませんがマクラもなくスッと噺へ。トントンと調子よく噺をすすめるんだけれど、薄味には感じない。名人と呼ばれた親のようにいかないと追いつめられる浜野矩随、出来の悪い矩随の作品を買ってくれる大店の主人、重要な登場人物である母親。サッと描きわけながら、母親が自害する場面の緊張感には息をのみました。所々で笑いを入れて客席の空気を抜く、そのあたりの案配が絶妙でした。熱演でありました。勢いがあるなぁ。100%ではないでしょうけれど、とてもよかったです。菊志ん師匠で『豊志賀の死』なぞを聴きたくなりました。毎月の勉強会も他の落語会と重なったりしてなかなか聴きに行けないのですが、これから注目していきたい噺家さんであります。がんばれー。

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