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2009/08/23

玉椿で落語を聴いてお酒を飲む。

22日。行きつけの飲み屋さん、玉椿の7周年記念会の日でした。

一ヶ月ほど前だったか、友人達と玉椿へ行った時にこの会の事を聞きました。「今年は落語を一席聴いてもらって、そのあと宴会」と聞いたときは、市馬師匠の出る落語会のチケットをとっていたし、「噺家さん次第だよなー」と、行く気半分だったのです。でも「古今亭菊之丞って噺家さんなんだけど」ときけば「えー!!!行きます行きます。席とっておいて」という事になるじゃないですか(^^)。すでにとっていた落語会は誰かに行ってもらおう、私は玉椿の会へ行こうと決めました。
マスターが「数日後に菊之丞さんと打ち合わせをする」と言うので、酔っぱらっていたわたしは「じゃ、リクエストするー!!」と聴きたい噺をメモししてマスターに渡しました。『船徳』『唐茄子屋政談』『鰻の幇間』の三席。
で、当日。

1時間の会の最初は女流紙切りの林家花さん。芸術協会の芸人さんで、女流の紙切りというのは史上初なんだそうです。季節の風景、お客さんを前によんでの似顔絵など。似顔絵は、こういう小さな会では盛り上がるし、思い出になるしいいですね。

菊之丞師匠はマクラで客席の空気をもみほぐしながら何と『唐茄子屋政談』へ。うひゃー。暑い1日も終わろうとする夕暮れに聴くにはぴったり。
世間知らずの勘当された若旦那、口ではキツイ事を言いながら、若旦那の事が心配でならない叔父さん、かぼちゃを売ってくれる気のいいおじさん、馴染みの花魁・・・。登場人物それぞれが生き生きとしていて、かげろうが立つような暑い夏の日のドラマをみせてくれました。
笑いが少ない噺ではあるけれど、悪い人の出てこない人情話をしっかり聴かせて、記念会にふさわしく、きりりと締まった一席でした。

その後、同じ部屋で第二部の宴会。蔵元さんを囲んでの日本酒の会でした。
今年は秋田の「白瀑」さん。一升瓶に入れた自慢の仕込み水他、沢山のお酒を持ってきてくださいました。おいしー。
菊之丞師匠、花さん共々、宴会にも出席、途中から各テーブルを回ってご挨拶まで。高座をおりた菊之丞師匠は本当に華奢で、握手してもらった手の指なんて細くて真っ直ぐで折れちゃいそうでした。短い間でしたけど、玉椿にくるまでにすませてきた末廣亭、鈴本演芸場の高座でのエピソードなども聴けてうれしかったです。
落語は上手だし、嫌みがなくていい感じだし、これから菊之丞師匠、贔屓にしちゃうよー。

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コメント

魚顔の菊之丞師が演じる唐茄子屋政談いいですよねー。
それまでの艶っぽい女性を演じるという印象を一変する噺でした。
丈師の聴き所はやっぱり若旦那が吉原を思い出すところでしょうか。
若さも手伝って、いちばんの聴かせどころだと思います。
それにしても、いい場所でいい噺をいい時期にお聞きになりました。

投稿: 梅薫庵 | 2009/08/23 23:37

本当にいい噺を聴かせてもらいました。

>>丈師の聴き所はやっぱり若旦那が吉原を思い出すところでしょうか。

ですよねー。私もここが大好き。しみじみいいです。
また、若旦那の事が心配でならない叔父さんの気持ちが、師匠のちょっとした言葉、しぐさに込められていました。
どのシーンも「やりすぎない」ところがよかったです。でも終わってみれば45分の長講でした。
贅沢な時間を過ごさせてもらいました(^^)。

投稿: あやこ | 2009/08/25 07:15

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