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2009/07/25

真夏に真冬の噺を聴く楽しみ。

24日
   落語  歌奴 『つぼ算』
   落語  扇遊 『ちりとてちん』
  (仲入り)
   漫才  ホンキートンク
   紙切り 正楽
   落語  雲助 『鰍沢』

雲助師匠の『鰍沢』は、去年の暮れに聴いてからのお気に入り。真冬の噺ですが、それを暑い季節に聴くのもまた一興。
先日聴いた、さん喬師匠の『福禄寿』の時も思ったけれど、季節はずれの噺を聴かせるには、噺家さんにもそれなりの力が必要ですよねー。じゃないと高座と客席の間に溝ができちゃう。雲助師匠は噺が始まると「ひょい」って感じで一瞬のうちに吹雪の山道を目の前に見せてくれました。
身延山参りの帰り、吹雪にあって山道を迷ってしまった旅人が経験する恐ろしい出来事。一筋縄ではいかない女の怖さ、間違って毒を飲み「まだ死にたくない。こんな所で死にたくない。もう一度江戸へ行きたい」と言いつつ死んでいく亭主の断末魔の苦しみ。こわいこわい。這々の体で逃げた男の目の前には濁流の鰍沢。後ろには鉄砲を抱えて夜叉のようになった女。目の前が真っ白になるような猛吹雪。
最後はツケと鳴り物が入って芝居仕立てでおわります。この終わり方が私は大好きなのだ。体の芯まで凍るような一席でした。ふえー。本当に雲助師匠はクセになりまする。

仲入り前の扇遊師匠もよかった。初めて見た『ホンキートンク』も客席の空気を読みながらの熱演で、満足の夜となりました。

関係ないけど、『鰍沢』を聴くといつも東映アニメの『白蛇伝』を思い出しちゃうんだよねー。全く別の話しなんだけど。へんなの。

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