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2009/06/26

市馬師匠とお弟子さんたち。

25日。『柳亭市馬の会』@イワト寄席。

今席から二つ目になった市馬師匠の二番弟子、市丸改メ市江さんの口上がありました(^^)。仲入り後はこの会恒例の昭和歌謡ショー。

  (開口一番)市也 『転失気』
   口上:市丸改メ市江 市馬 市楽
   市江 『道具屋』
   市馬 『夏の医者』
  (仲入り)
   昭和歌謡ショー

市馬一門総出演であります。はっきり言って市馬師匠んとこのお弟子さんたちは、まだまだです。だけれども、なんともいえない、すっとぼけた雰囲気が3人のお弟子さんそれぞれにあって、全員がベロンと市馬師匠の着物の裾にしがみついてるようで、それを市馬師匠はシブイ顔をしながら愛情いっぱいで引き受けていて、結局、市馬師匠を見てるよーに、これからはこのお弟子さんたちも見ていく事になるのかなーと、口上を聞きながらぼーっと考えておりました。
普通は二つ目の口上なんてしないのですけど、今日は自分の会で、お馴染みのお客さんも多いからと市馬師匠の発案らしく、こういう事をしてもらえる市江さんは幸せ者であります。落語も一席。司会は総領弟子の市楽さん。

自分の弟子の口上をやったり、その弟子に一席やらせたり、そこに市馬師匠の「甘え」があって、それを受け入れて(許して)しまうお客さんがいて、私はそういう高座の上の噺家さんと客席との関係が好きです。市馬師匠のファンというのは、落語はもちろんだけれど、時々かいま見られる師匠の人柄もたまらなく好きなんだと、私は思うよ。

結局、「誰か好きな噺家さんができる」っていうのは、落語もひっくるめて人柄とか、その人が醸しだすモノもまとめて好きになることで、その人間性が落語にも反映されるんですなー。私は「うまいけど(感心するけど)感動しない」よりは「イマイチなんだけど、目が離せない」って方がいいなー。

市馬師匠の落語は『夏の医者』。TVか何かで聴いた事があります。でも市馬師匠では初めて。昔話の絵本のページを一枚ずつめくっていくような、民話風の絵も見えてくるような、聴きながら何ともいえない不思議な気分になっていく一席でした。ヘロヘロになっている、うわばみの表情が最高。

仲入り後はタキシードに着替えてお馴染みの昭和歌謡ショー。いい気分の師匠を見てるだけで、わたしゃうれしいよ(^^)。

市江さんの口上で、少し長い師匠の挨拶の中にあったエピソード。初めて紋付きを作った市江さんは、一番に師匠に見てもらおうと紋付きを着て師匠の家に挨拶に行ったそうな。夜も遅い時間だったけれど、師匠はまだ帰っていなかった。おかみさんがいらして、「自宅からその格好で来たの?」ときくと、なんと師匠んちの裏の駐車場で着替えたと。夜中に駐車場で裸になって紋付きに着替える弟子。「よく通報されなかった」と笑いながら話す師匠の目は泣きそうになっていました。

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