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2008/12/20

『雲助冬模様』九日目『夜鷹そば屋』

19日。いつもの時間に鈴本へつくと、ホールはほぼ満席でびっくり。でもなんとなーく雰囲気が違う。後ろ1/3くらいは団体さんのようです。みんな同じようなお弁当を食べてるし。今夜も充実の内容でしたが、団体さんの半分は仲入りで帰ったようで、何じゃらほい。

  落語 正蔵 『新聞記事』
  落語 権太楼 『掛取り』
  (仲入り)
  漫才 ロケット団
  落語 白酒 『四段目』
  粋曲 小菊
  落語 雲助 『夜鷹そば屋』

権太楼師匠の『掛取り』が聴けたのがうれしい。喧嘩のところだけを、うーんとふくらませたバージョンでした。
白酒師匠は『四段目』!やったー。好きなんだよねー、師匠の『四段目』。丁稚の定吉どんの可愛らしいことといったらないです。コロコロの白酒師の定吉どんが、お腹が空いて我慢ができない(泣)と言うと、ほんとーにそんな気がします。そんな気がしつつ「ふふふ。ちょっと、いじめてやろう」と思わせるところもあります。

雲助師匠の『夜鷹そば屋』。
子供のいない老夫婦がやっている夜鷹そば屋に一人の若者がやってきます。彼は蕎麦を三杯食べてから、実は一文無しで今夜、寝るところもない身。これから自分を番所へ突き出してほしい、そうすれば寝床と食べるもにはありつける・・・と言います。彼に好感をもっていた老夫婦は若者に屋台を持たせて自宅まで連れていきます。そして彼を家に上げて、お金を出すから(芝居で)自分たちのことを「ちゃん」「おっかぁ」と呼んでほしいと言います・・・。
これは『ラーメン屋』という柳家金語楼作の落語を雲助師匠が夜鷹そば屋に翻案したものだそーです。
子供のいないさみしい老夫婦と天涯孤独の若者。寒い冬の夜の、時間にすれば2,3時間の出来事でしょうか。最後はこれから新しい家族ができるという、遠くにポッと灯りがともったような気持ちにさせて終わります。私はアーウィン・ショーや、サローヤンの短編小説を読んだあとのような感覚になりました。いやー、いいですなー。大人の芝居を見せてもらったような気分です。

・・・で、気が付けば今週は雲助週間となってしまいました。こうなるとはぜーんぜん予想もしていなかったのにー。雲助師匠の魅力を発見できてうれししい日々でした。

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