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2008/11/04

紙だらけ&最近読んだ本

仕事に行くつもりだったのだけれど、お天気が悪くて気分がのらないので、出かけず家の掃除をする。←仕事よりこっちの方が大切なような・・・

それにしても片づきませんなー。とにかく紙が多い。クレジットカードのお知らせ、証券会社からのお知らせ、銀行からのお知らせ、保険会社からのお知らせ、どっかでもらってきたチラシ、何かのパンフレット・・・とにかく我が家は紙だらけ。世間はそんなに私にお知らせしたいんかー。うっかり大事なお知らせを捨てかけたりアブナイアブナイ。「封筒をあけて中をザッと確認して見られてマズイところはビリビリやぶくなりシュレッダーにかけるなりしてゴミ袋に捨てる」っていう作業で一生のうちどのくらいの時間を使っているのだろう・・・と誰か計算してくれないかと思ってしまったことでした。

紙ついでに最近読んで面白かった本。

・『ボン書店の幻』内堀弘(ちくま文庫)
昭和の始めの数年間、洒落た装幀の詩集を出していた小さな出版社がありました。ボン書店。どんな人物が、どうしてこういうステキな本を刊行していたのか。古書店主でもある著者が、ナゾに包まれたボン書店、そして刊行者の鳥羽茂を姿を追い求めます。
残されているのはわずかな数の本だけ。著者の地道な作業の末、霧の中からボン書店と鳥羽茂が徐々に姿を現すところに感動しました。忘れられていた人が確かにいたという実感。
単行本は1992年に出版されています。その後にわかった事が「文庫版のための少し長いあとがき」に書かれています。これがまたスゴイ。「いなかった」人が一気に実体をもって目の前に現れる驚き。
人の記憶に残らなければ、その人は「いない」「存在しない」ことになるんだろーか。自分の存在は、今、私のことを知っている人の記憶がなくなれば、永遠に消えてしまうものなんだろーか。・・・なぁんて事をふと考えてしまったのでした。

・『暗い海 深い霧』高城高(創元推理文庫)
昭和30年代の前半に発表された短編を収録。時代は東西冷戦の真っ最中。舞台は北海道、それも釧路や根室、稚内といった最果ての地。ハードボイルドとサスペンスと足してクルクルとマドラーでかき回したような感じ。クールな文体でストーリーもしぶい。50年ほど前の小説ですが、ディテールは時代を感じさせても小説は古くさくありません。時代を越えて楽しめます。どのお話しも日活か新東宝の映画になりそーです。石井輝男監督のラインシリーズって感じ。

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