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2008/11/03

『秋津温泉』

1962年・松竹。何だか妙に好きな映画。スカパーで放送があったので、録画して見ました。
岡田茉莉子の映画出演100本目を記念して岡田茉莉子が企画、作られた映画です。主演はもちろん、衣装も岡田茉莉子。監督はこの映画のあと結婚する事になる吉田喜重。原作は藤原審爾です。

終戦間際、焼け出されれ、津山の山奥にある秋津温泉へ流れ着いた学生、周作(長門裕之)の面倒をみる旅館の一人娘、新子(岡田茉莉子)。労咳で自殺まで考えた周作を新子の明るさが救います。その後、町へ戻った周作ですが、生活は荒れ、どうしようもなくなると導かれるように新子の待つ秋津温泉へ向かいます。お互いひかれ合いながらも、どちらかが近づこうとするとスルリと逃げ出す繰り返し。山奥の温泉場に縛り付けられるように周作を待つ新子。優柔不断なダメダメ男の周作。初めての出会いから17年。数年ぶりに再会した二人ですが・・・。

春の桜、冬の雪と季節ごとの表情豊かな背景が美しい。そこにたたずむ岡田茉莉子のきれいなこと。着物もすてきで、繰り返される印象的なテーマ曲も雰囲気にばっちり合っていて、上質な恋愛映画です。
周作が来たときいて、雪の中、下駄を脱いで走り出す新子のかわいらしさ。津山駅での別れのシーン。いいなぁ。最初は明るく屈託のない新子が、旅館も人出に渡してしまい最後は重い表情に変わっていくところが見事。余計な説明のない脚本もよくて、主役二人の表情の変化で時の流れが感じられます。でもでもやっぱり、この映画は映像美ですねー。

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