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2008/09/28

柳亭市馬の日@いわと寄席

26日。神楽坂のシアターいわとで市馬師匠の独演会。

 (開口一番) 市朗 『悋気の独楽』
  市馬 『道灌』
  市馬 『堪忍袋』
 (仲入り)
  市馬 『付き馬』

11月11日に二つ目となる市朗さんは名前も市楽と変わります。今夜はお馴染みのお客さんも多いだろうから挨拶してこいと師匠に言われて出てきたそうです。もうはじけまくり。「市朗って名前は今日からもう忘れてもらっていいです」なんて言うところで、「こら!」とステテコ姿の市馬師匠が出てくるところなんざ、小さいホールでの独演会ならでは。

市馬師匠は市朗さんの名前が変わる事、弟子への思いへを話して『道灌』。柳家では前座になって初めてお稽古する噺。前座噺でよく聴きますが、師匠の『道灌』は私が今まで聴いた『道灌』は何だんだろうと思わせる、贅沢な『道灌』でした。私の中でこの噺は「だだだー」と駆け足で終わってしまう印象があるのです。でも師匠の『道灌』はそれはゆったりとしていて、ご隠居と話し相手になってるアンちゃんとの空間がいい感じ。この退屈な雰囲気を味わう噺なんじゃなかろーかと思いました。終わったときに師匠が「(柳家の噺家は)『道灌』に始まって『道灌』に終わる」と言ったのが心に残りました。

『道灌』が終わっても師匠は立たず次の噺へ。市朗さんが師匠んちの夫婦喧嘩の噺をしたので、その話しから『堪忍袋』。うれしいなぁ。これは見ないと面白さが半減します。もう楽しくて。おかみさんが堪忍袋をちくちく縫うところが最高!師匠うますぎ。

仲入り後は黒紋付きの着流しで登場して『付き馬』。うひゃー。これがよかったのですよ。『付き馬』好きの夫に聴かせてあげたかった。吉原で遊んだアンちゃんが、付き馬の若い衆をだまして逃げちゃうっていう、よーく考えたらヒドイ噺なのだ。とにかく調子のいいアンちゃんに私も一緒にだまされて大門から浅草へ。その場面が次から次へと目の前に浮かんでいく。師匠の噺に連れていかれる感じでアッという間におしまい。50分ほど話していたようなんだけど、そんな気が全然しない。終わって外に出て時計をみたら9時半をまわっていてびっくりしました。
どの噺にも古風な雰囲気が漂っていて、のんびり落ち着いていました。この「古風な空気」(古くさいというのではない)が市馬師匠の色なんだと思います。師匠のファンでいてよかったと、しみじみ思い返した夜でした。

さて。この日は友人のI氏を誘いました。師匠のHPの掲示板に残席があるような事が書いてあったので、「当日券があればきれみれば?」とメール。他に用事もあったようなんですが、来てくれました。誘った手前、いい会になったのでホッとしました(^^)。
終わったあとで二人で飲みに行きました。師匠の噺とお酒に少々酔っぱらっていて、なんだかんだと話しまくった気がする。彼も楽しんでくれたようでヨカッタ。
でもねー。市馬師匠、本当にいいんだよー。今度、CDとDVDと貸すからじっくり聴くように(^^)。

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