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2008/08/03

新日鐵君津製作所の工場見学(その2)

(↓のつづき)
次は熱延工場です。製鉄所のイメージ映像によく使われるところです。死ぬまでに一度は見ておきたいところでした。
全体で1700メートル(だったかな?)あるというながーい工場の真ん中に巨大なコンベアがあって、所々にこれまた巨大な圧延装置が設置してあります。真っ赤な鉄の板(スラブ)がゴロゴロと流れてきて、圧延装置で延ばされ、コンベア上から吹き出す水で冷やされ、また延ばされ冷やされ・・・で、最後は数ミリの厚さになってグルグルと巻き取って出来上がり。言葉にすると簡単ですけど、その規模の大きさと迫力といったらもう・・・。「音と熱と水と鉄」の世界でした。

見学コースは、真ん中あたりから巻き取るまでの、500メートルのラインでした。ラインの一番最初のスラブをつくる(という表現でいいのか?)ところもスゴイらしいですが、素人の私には途中からでも大興奮でした。真っ赤なスラブの表面には黒い斑点(固まったところかな?)が渦巻いていて、まだ半分ドロドロ状態であることがわかります。工場内は熱気であふれていますがスラブが流れてきた時に受ける熱はまた別のもの。圧延装置を通るところもすごい迫力で、スピードもあるし、何が何だかわけがわかりません。圧延装置には日立製作所のマークがデーンとついていました。
ラインのまわりには何もなく(当然ですが)コンベアと装置だけが目立ちます。それもやたらと大きく派手で(装飾がないぶん、かえって美しい)、圧延するロールを冷やすために圧延装置のロール部分からは常に膨大な量の水が流れています(この水も再利用しているそうです)。この工場に入ったとき、私は『エイリアン』の第一作目のエイリアンの星を思い出しました。ギーガーのデザインのイメージに似たところがあるのだ。
ここを20人弱のメンバーが三交代制で支えているそうです。また均一に圧延するには高度な技術が必要なそうで、日本の圧延技術は世界のトップクラスとのことでした。
いやー。もうぞくぞくしました。本当にいいものを見せてもらいました。これでいつ死んでもかまわない・・・って事はなくて、他にも見たいものがある煩悩のかたまりのわたし。

見学終了後、近くのファミレスで食事をして午後からは湾岸クルーズ。S氏夫妻が朝から並んで整理券を取ってくれたのです(ありがとー)。海から製鉄所を見る企画です。
鉄をつくるには鉄鉱石の他に石炭も必要で、それらはオーストラリアから輸入しているとのことでした。ちょうど荷揚げの最中の船が見えました。その近くには石炭を積み上げたヤードがあって、発火しないようにあちこちから水がまかれていました。その先に溶鉱炉が3つ並んでいます。あれが溶鉱炉かぁ。死ぬまでに一度は鉄がデロデロできあがるところを見てみたい・・・。

普段はめったに入れない製鉄所内を見学できていい経験になりました。緑の多い敷地、水やエネルギーの再利用などなど、外からだけではわからない部分が見られて製鉄所に対するイメージが少し変わりました。
来年もあるようなので、ぜひ行きたいですー。

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