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2008/07/06

桂吉坊の会@いわと寄席

6月27日。上方落語の吉坊さんは大好きな噺家さんの一人。東京で聴ける機会はあまりありませんが。
前日の市馬師匠の会同様、ホールは超満員でした。

 呂竹 『寄合酒』
 まん我 『佐々木裁き』
 吉坊 『遊山船』
 (仲入り)
 吉坊 『仔猫』

大阪生まれの大阪育ちといっても、我が家は劇場で演芸を楽しむような家ではなかったのですが(どっちかというと洋画)、TVをつけると「道頓堀アワー」とか、吉本がらみの演芸番組はよくやっていたし(特に週末)、母が買ってきた仁鶴のレコードで『道具屋』『貧乏花見』などを聴いてはゲラゲラ笑っていたので上方落語に馴染みがないってわけではないです。しかし・・・・東京の落語ばかっり聴いている身には、久しぶりに聴く上方落語は賑やかで賑やかで。正岡容も書いていたけれど、この賑やかさはちょっとしたカルチャーショックでした。「どっからみても大阪のおばちゃん」と夫を始め、友人(特に男性)から言われる私がそんな事を感じるのはヘンですが。

それでも聴いているうちに言葉も何もかも馴染んでくる。やっぱり私の中には大阪の血が流れているんですね。しみじみ。
「長堀橋から松屋町(「まっちゃまち」と発音)」なんて言われると、その距離感、道筋までも目に浮かんできます。東京の落語だと、そのあたりが未だに「?」なところがあるので。言葉も今ではあまり聞かれなくなった大阪ことばです。私は明治生まれの祖母と長い間一緒に暮らしていたので、懐かしい言葉でもあります。
落語は全国区のものではあるけれど、その地域の文化でもあるなぁと感じたことでした。

吉坊さんはまだ26歳。入門して10年足らずの、東京でいうと二つ目か、真打ちになりたてってところでしょうか(上方落語はそういう制度はない)。初めて聴いたのは、ゲストの談春師匠がお目当てで出かけた若手の会のようなところでした。上手だし、とてもきれいに噺を聴かせる人だと思いました。それからずーっと注目しているのだ。

途中で少しダレるところもあったけれど、『仔猫』なんて、どうなるんだろう、どうなるんだろうと、ゾッとさせながら最後までがっちり聴かせて貰いました。

前座の呂竹さんは自分の坊主頭をなでながら「出家した橋本知事」と言って会場をわかせ、まん我さんは元気はつらつ、若さ溢れるいい会でした。

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