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2008/06/16

成瀬巳喜男三本立て@おうち

ここんとこ落語の話しばっかりですが、土曜日で一息。今月はあと3回落語会に行く予定です。7月は市馬師匠の落語会に行く予定がないので(大銀座落語祭りは結局チケットが取れなかった)ヒマです(笑)。8月は、市馬・談春の二人会が今のところ唯一。両師匠が何をかけるのか、すんごーく楽しみ。

昨日は夫が朝からお出かけ。一人で仙台へラグビーを見に行きました。いい試合だったようでご機嫌で帰ってきました。
その間、私は録画したままの映画をせっせと見てました。『おかあさん』『銀座化粧』『驟雨』の成瀬巳喜男3本立て。香川京子3本立てでもあるなー。

『おかあさん』(1952)は題名から想像するお涙頂戴ものとは違う、シリアスな映画でした。でも全体に明るくて品があって、とても気持ちよく見ていられるのは、演出のよさもさることながら、母親の田中絹代、香川京子をはじめとする子供達、その他脇役がいいから。特に、クリーニングの職人である加東大介がいいのだ。戦争帰りで、どこか油断ができないようなところがあって、でもいい人って感じが何ともいえない。

『銀座化粧』(1951年)は、成瀬巳喜男の映画の中では、評価の低い映画らしいですが、私は気に入りました。小さな子供を抱えて、銀座のバーで女給をしている40過ぎの主人公を田中絹代。将来に対する漠然とした不安、そして寂しさ。田中絹代の抑えた演技がよかった。昭和20年代の銀座の風景がバンバン出てくるところも面白かったです。子供が多くて、銀座にも普段の生活が溢れていたのがよくわかります。

『驟雨』(1956年)。結婚して数年、子供のいない夫婦(佐野周二と原節子)の噛み合わない日常を描いた映画。不満、不安がうずまく生活。映画はお互いの気持ちをぶつけ合うシーンで終わります。これまたいい映画でした。味わい深し。

今日見た映画は、3本ともその先に不安を残した終わり方でした。結局何も解決はされていないっていう。とどのつまり、人は常に何かしら問題を抱えていて、その中でいい事があったり、また問題を抱え込んだり、イヤな事があったり、喜びがあったりの繰り返しが生活であり、日常であるんだという、成瀬巳喜男のリアルな視線を感じました。

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