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2007/10/02

『駿河遊侠傳 賭場荒し』

夫が急な出張で出かけてしまったので今夜は一人。夫はいつも帰りが遅いので、出張でいないといっても、いつもと変わらないんだけど、なんとなーく気分が違います。DVDのHDにため込んだ映画をCD-ROMにダビング。結構時間がかかってしまった。

どれを残してどれを消すのか、好きな(気になる)映画なのかどうか、一作ずつ自分に問い直す作業は意外と面白い。「名作」とよばれるものは少なくて、どうって事ない映画がお気に入りなんだなーと気がついたり。
そんな一本が勝新主演の『駿河遊侠傳 賭場荒し』(1964年・大映)。

原作は子母澤寛、脚本・新藤兼人、監督・森一生。若き清水の次郎長が故郷を出て侠客の第一歩を踏み出す(というのも変ですが)までのおはなし。映画全体のスピード感が、分別も何もない、ただ無闇に勢いだけはある「若さ」につながっていて、見ていて気持ちがいいのだ。そして脇役が最高。次郎とつるんで旅をする髪常役の大辻伺郎がいいんだなー。ちょっぴり頼りない、気がいいチンピラって雰囲気がぴったり。全体にただよう可笑しさは嫌みがなくて、押しつけがましくなくて、この頃の大辻伺郎って本当にいい。
次郎に任侠の世界を教える親分・山本礼三郎、迫力満点の女親分・嵯峨三智子、他に天知茂、藤村志保と、結構ゴージャスな配役なのですよ。映画は味のある脇役がいてこそ、お話しに幅と奥行きが出るんですよねぇ。
何処までも続くあぜ道、田の上を通り過ぎていく風、ラストシーンの麦畑での立ち回り。いつも画面のどこかに乾いた風が吹いていて、どこを切り取っても好きな映画です。
大した映画ではないと思いますけど(笑)。

この映画、全部で3作作られていますが、第一作目の『賭場荒し』が私は一番だと思います。次郎が「親分」と呼ばれるようになって、子分もいっぱいできて、だんだん分別臭くなってくるのだ。仕方がないことですけどね。

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