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2007/08/31

今月(TVで)みた映画

毎日おうちに帰ったらヘトヘトで、夜も遅くなってから2時間近くもTVの前に座っている事もできず、今月はあまり(TVで)映画を見なかったなーと思っていたけど、なんだかんだと結構見てました。

今月はスカパーの邦画系チャンネル合同で監督の中川信夫の特集があったので、いっぱい見てしまいました。
宇津井健がお相撲さん役の『雷電』『続雷電』。最初は違和感あったけど見ているうちになんとなく様になってくるから不思議。クレーンを駆使したカメラワークなど工夫もいっぱいで結構面白かった。
『東海道四谷怪談』の移動撮影を駆使してワンカットで撮っているオープニングシーンも印象的でした。伊右衛門役・天知茂のギスギス感がすてき。
『粘土のお面より かあちゃん』は傑作。貧乏話でテーマには社会性もあるのに、妙にカラッとしているのは、伊藤雄之助、望月優子の力でしょーか。この映画も長回しのシーンが多く、その緊張感が甘さを抑えているように思えます。ラスト近く、宇津井健がとぼけたお巡りさん役で出てました。

意外とよかったのが『古都憂愁 姉いもうと』。同じく藤村志保主演の『なみだ川』共々、三隅研次の代表作かと。雷蔵主演でも本当にいい映画を撮ってるし、わたし、この監督大好きです。もっと評価されてもいいと思う。
溝口健二『噂の女』は初めて見ました。田中絹代は結構いい歳だと思うけれど、本当にかわいらしくて、いい女。

『化粧雪』もよかった。傾きかけてる寄席を必死で守る山田五十鈴のけなげさがもう・・・。その妹にお金をせびりにくる長男、山田五十鈴との縁談を断ってくる若旦那・・・とダメダメ男がいっぱい出てくるなぁ・・・と思っていたら、成瀬巳喜男の原作でした。今でも使えそうなお話しだけど、この「がっちり」した感じは出ないんじゃないかなー。

久しぶりに『麦秋』を見ました。トウのたった長女(原節子)の結婚話が軸の家族のお話で、どうって事ない話なんだけど、見るたびに深みが増すというか、今回はえらく感動してしまった。外ばかりに目がいく若いときよりは、自分の足下を見つめるような年齢になって初めてこの映画の良さと怖さがわかるように思います。

『桃太郎・海の神兵』は戦時中、海軍省により作られたアニメーション。見る人によって受け止め方はいろいろあるだろうなぁ。それほどある意味恐ろしく、いまだに「生きて」いる映画だと思います。私はよくぞ戦時中にこれだけの映画を作ったと、その完成度に驚いてしまいますが。

『人情紙風船』。山中貞雄は天才です。才能のかたまり。生きていれば、どれほどのいい映画を撮ったことか。河原崎長十郎が絶望と恨みがない交ぜになった表情で雨にうたれながら佇むシーンは、映画史上に残る名場面。

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8月の映画メモ

(日本映画専門チャンネル)
「番場の忠太郎」1955年・新東宝 監督:中川信夫 脚本:三村伸太郎 主演:若山富三郎
「毒婦高橋お伝」1958年・新東宝 監督:中川信夫 主演:若杉嘉津子
「若さま侍捕物帖 謎の能面屋敷」1950年・新東宝 監督:中川信夫 脚本:井上梅次 主演:黒川弥太郎
「雷電」1959年・新東宝 監督:中川信夫 脚本:杉本彰、中川信夫 主演:宇津井健
「続雷電」1959年・新東宝 監督:中川信夫 脚本:杉本彰、中川信夫 主演:宇津井健
「粘土のお面より かあちゃん」1961年・新東宝 監督:中川信夫 脚本:館岡謙之助 出演:伊藤雄之助、望月優子、二木てるみ
「噂の女」1954年・大映 監督:溝口健二 脚本:依田義賢、成沢昌茂 出演:田中絹代、大谷友右衛門、久我美子
「古都憂愁 姉いもうと」1967年・大映 監督:三隅研次 脚本:依田義賢 主演:藤村志保
「くちづけ」1957年・大映 監督:増村保造 脚本:舟橋和郎 出演:川口浩、野添ひとみ

(衛星劇場)
「怪談 累が淵 」1960年・大映 監督:安田公義 脚本:犬塚稔 出演:中村鴈治郎、中田康子、北上弥太朗
「東海道四谷怪談」1959年・新東宝 監督:中川信夫 脚本:大貫正義、石川義寛 主演:天知茂
「亡霊怪猫屋敷」1958年・新東宝 監督:中川信夫 脚本:石川義寛、藤島二郎 主演:細川俊夫
「化粧雪」1940年・東宝 監督:石田民三 原作:成瀬巳喜男 脚本:岸松雄 主演:山田五十鈴
「麦秋」1951年・松竹 監督:小津安二郎 脚本:小津安二郎、野田高梧 出演:原節子、笠智衆
「右門六番手柄 仁念寺奇談」1930年・東亜キネマ 監督:仁科熊彦 脚色:山中貞雄 主演:嵐寛寿郎
「男はつらいよ 柴又慕情 」1972年・松竹 監督:山田洋二郎 脚本:朝間義隆 出演:渥美清、吉永小百合、宮口精二
「男はつらいよ 寅次郎夢枕 」1972年・松竹 監督:山田洋二郎 脚本:朝間義隆 出演:渥美清、八千草薫
「大根と人参」1965年・松竹 監督:渋谷実 脚本:白坂依志夫 出演:笠智衆、乙羽信子
「桃太郎・海の神兵 」1945年・松竹  演出:瀬尾光世 脚本:瀬尾光世、熊木喜一郎
「女優」1947年・東宝 監督:衣笠貞之助 脚本:衣笠貞之助、久板栄二郎 主演:山田五十鈴

(時代劇専門チャンネル)
「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」1935年・日活 監督:山中貞雄 脚色:三村伸太郎 主演:大河内傳次郎
「人情紙風船」1937年・東宝 監督:山中貞雄 脚色:三村伸太郎 出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門

(東映チャンネル)
「旗本退屈男 謎の蛇姫屋敷」1957年・東映 監督:佐々木康 脚本:鈴木兵吾、佐々木康 主演:市川右太衛門

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2007/08/29

ぼんやり独り言。

夜になると眠い。当たり前ですが。昨夜なんて10時過ぎに寝ちゃったもんね。
仕事は一息ついたけれど、来月はなんだかんだと祝日が多いところに有給もとるので(夏休みも!)、その分前倒しで結局忙しいのであった。
でも今日はさっさと会社を出て美容院へ行きました。月に一度、ばっさり切ってもらう。気持ちがよろしい。

我が家の近辺の公立小中学校では、すでに27日から二学期が始まっています。勉強がおいつかないらしいのですが、「一週間ぐらいで変わるもんかねー」と義妹。いまは小学校も土曜日がお休みなんですね。私たちの世代は詰め込み教育と言われた世代ですけど、教えられたものを1から100まで全部覚えているわけではなく、頭のキャパシティに応じて適当に忘れていくので、それはそれでよかったよーな気もする。

頭の容量は人それぞれなので、全員が100できないとダメだって事はないと思うのです。30しか入らない人もいるだろうし、120入っちゃう人もいるだろうし、でも30の人も120の人も、お互いを認めあって、きちんと生きて(生活していける)社会であれば、それで十分じゃなかろうか。もうちょっと隙間のある世の中になればいいなと思います。

名古屋で見ず知らずの女性を拉致して殺した事件。時代劇なら市中引き回しのうえ獄門。犯人は世の中を舐めているとしか思えない。犬畜生にも劣るヤツでも人間様の皮を被っていたら人権云々になるのでしょーか。亡くなった方もご家族もまわりの方も、本当に気の毒としかいいようがない。

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2007/08/26

久しぶりに『玉椿』へ。

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昨夜は『玉椿』の開店5周年パーティでした。ここ
私が『玉椿』に行き始めたのは開店してまだそんなに間がない頃だったから、もう5年になるのか。お酒好きのS氏に連れてきてもらったのが最初でした。当時は日本酒を飲み始めた頃。おいしいお料理に、何を飲ませてくれるのかと毎回楽しみなお酒のラインナップ。私が日本酒好きになったのは、このお店のおかげであります。そんなに頻繁に行っているわけではないけれど、しばらく行かないと無性に行きたくなってくるお店です。
一緒に行った友人が気に入ってくれて、常連になってくれているのもうれしい。しゃれた店なので、社用で使ってくれてる友人もいるようです。

昨夜は友人に声をかけてお店で集合、結局7,8人でわいわいと飲み食いしました。楽しかったー。ここんとこあまりお酒を飲んでいないので(特に日本酒)、少し酔っぱらってしまいました。

写真はお土産にいただいた記念の焼酎用カップです。

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2007/08/25

第13回稚魚の会・歌舞伎会合同公演『寺子屋』

・・・というわけで、昨日、国立劇場小ホールで見てきたのは「第13回稚魚の会・歌舞伎会合同公演」、演目は『菅原伝授手習鑑 寺子屋の場』『乗合船恵方万歳』でした。
「稚魚の会」「歌舞伎会」という歌舞伎の脇役さんたちの会の合同公演で、普段は絶対(たぶん)演じることのない大役を演じることで、自分たちの今後の勉強にしていこうというもの。時々読んでいる中村梅之さんのブログ(ここ)で紹介されていて興味があったのでした。でも、脇役さんたちの舞台といえばなんとなーく面白くないような気がしていたのです。失礼ながら。ところがっ。これがよかったのですよ。『寺子屋』なんて泣いちゃいましたもんね。

『寺子屋』は、これまた歌舞伎の本を読んでいると絶対でてくるおはなし。
菅原道真(お芝居の中では菅丞相・かんしょうじょう)の子・菅秀才(かんしゅうさい)をかくまっている事がばれてしまった源蔵夫婦は、菅秀才の首を差し出すように言われます。悩んだ源蔵は、自分がやっている寺子屋の子供の中で、今日、入門したばかりの小太郎の首を菅秀才の首だと偽って差し出します。検分役の松王丸は、確かに菅秀才の首に間違いないと言い切ります。しかし・・・・実はその子、小太郎は、松王丸の一子であったのです。今は敵方にいるけれど、菅丞相の恩に報いるためと松王丸は我が子を身代わりにすべくわざと源蔵に討たせたのです。

中村吉右衛門が監修、指導したというこの舞台。お手本通りというか、とても丁寧な舞台でした。出演者の熱意と一生懸命さが伝わってきます。主な出演者は松王丸、その妻千代、源蔵と妻の戸浪。この4人がとてもよくて、私は特に源蔵役の中村吉六さんが印象に残りました。首実検がすんで敵方が帰ってしまったあと、ヘナヘナになってしまうところなんて見ているこちらの腰が抜けてしまうようでした。追いつめられた状況がよくわかりました。何も好き好んで子供を斬るわけじゃない(『せまじきものは宮仕え』というのはこの舞台のセリフというのを初めて知りました)。
市川竜之助さんの松王丸も「我が子は無事に(というのも変ですが)斬られたのか」という心持ちが表れていたし、後半に源蔵夫婦に真相を告白するところなんて、本当に泣けました。
この二人をフォローするような千代、戸浪もよかった。

この会、毎年やっているようなんですが、お値段も手頃だし(一般3千円)、力のこもった舞台を見られるというわけで、来年も行こうと思っているわたし。

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2007/08/24

今日もお芝居

今日もお芝居
国立劇場のチケットセンターに電話したら席があったのでとっちゃいました。3時で上がって国立劇場。稚魚の会・歌舞伎会の合同公演です。脇役の若い歌舞伎役者の会なのだ。
先日、池波正太郎の『又五郎の春秋』を読んで、こういう若い役者さんたちにも興味津々。楽しみです。おっと、そろそろ開場です。

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2007/08/23

ぎんぎんぎらぎら夕陽が沈む

ぎんぎんぎらぎら夕陽が沈む
午後6時半。空が真っ赤です。

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2007/08/22

『旅するデザイン』

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なかなか夏休みがとれないので、気持ちだけでも旅行きぶんに。

旅の目的はいろいろあるけれど、「あの列車に乗りたいから出かけたい」という旅が成立するのは何と行っても九州。JR九州の列車は本当に魅力的です。その列車のデザイナーが水戸岡鋭治さん。水戸岡さんの本(画集)が出版されました。ここ

水戸岡さんデザインの列車は「楽しい」。これから何が始まるんだろうって期待させてくれるのです。わくわくするのです。博多駅のホームなんて、次から次へとやってくる特急列車を見ているだけで楽しいですよん。
そんなにいっぱい乗ったわけではありませんが(『特急つばめ』『リレーつばめ』『新幹線つばめ』『883系ソニック』『白いかもめ』『ゆふDX』『ゆふいんの森一世・二世』『はやとの風』『いざぶろう・しんぺい』ってとこですが)どの列車も思い出深いです。そして列車がよければサービスも変わってくるわけで、プロに徹した乗務員もすばらしいです。列車を降りるときが気持ちいいのですよ。
(特急つばめ車内で夫が軽い喘息の発作を起こした時、つばめレディがいろいろ気を遣ってくださった時の事を思い出します)

例えば『白いかもめ』の真っ白なエントランスと墨書。『ゆふいんの森』の美しい木目の床。運転士気分があじわれる『883系ソニック』のパノラマキャビン。そしてガンメタリックの車体が迫力の『787系特急つばめ』。グリーン車に乗ってブッフェで「つばめチャオ」を買ってお食事。きゃぁぁ。あぁ、九州行きたい。

水戸岡さんの色鮮やかで細密画のようなデザイン画は見ているだけでも楽しいです。おすすめの一冊。

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2007/08/20

世の中活動開始。

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←ここはどこでせう。東京23区内でもこんな風景が広がります。

この週末は休息日。土曜日は目が覚めたらお昼でした。昨日も昼近かったし、この2日間でよく寝ました。家でゴロゴロしていても暑いだけなので、夕方からちょこっと電車に乗ってお散歩。帰りに鰻を食べました。

世の中の夏休み気分も終わって、今日から本格的にお仕事が始まりました。相変わらず暑い日が続いているけれど、道路の向こう側に建っているビルの影が長くなって歩道までのびていたり(ついこの間まで日影なんてなかったのに!)帰り道ではコロコロ虫の音が聞こえてきたりして、確実に秋は忍び寄っているのですね。あと一ヶ月でお彼岸だし。

モデルの山口小夜子さんが亡くなったのにはびっくり。まだ若いのに。
資生堂のモデルをしていたのは、私が中学から高校生にかけての頃でしょーか。ものすごい存在感で、存在そのものが表現になっているって感じ。理知的で。ちょっととんがっていた当時の女の子たちに、自分らしく生きるってことを示してくれたよーな存在だったと思います。見た目は真似できないけど、(生きる)姿勢は、真似したいなーっていう。
リアルタイムで知っている人が亡くなるのはさみしいです。合掌。

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2007/08/18

今月のお芝居『裏表先代萩』

8月の歌舞伎座は3部構成。第2部には渡辺えり子の新作がかかって早々に売り切れたようですが、私が見たのは第3部『通し狂言 裏表先代萩』です。伊達騒動を足利家のお話しにした時代物の人気狂言『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の書き換え狂言で、『伽羅先代萩』の間に、小悪党・小助が主人を殺す世話物が挟まるという趣向のお芝居・・・って見てみないとわかんないですよね。『伽羅先代萩』を知っている人には世話物のところが時代物のパロディになっていたりもしているようなんですが、私は元の『伽羅先代萩』を見たことがないので(^^)。
とにかくめったにかからない珍しいお芝居だとか。ここで勘三郎は、政岡、仁木弾正、小助の三役に初役で挑みます。まさに勘三郎大奮闘公演。

『伽羅先代萩』は歌舞伎の本を読んでいると絶対出てくるおはなし。お家乗っ取りをたくらむ一派に命を狙われている幼君・鶴千代を守る乳母・政岡といえば、女形の大役中の大役ということだし、他にも、鼠が出てきたり、その鼠を退治する荒獅子男之助、悪者の親玉・仁木弾正・・・と見どころいっぱい(らしい)第三幕「足利家御殿の場 同・床下の場」が楽しみです。

その第三幕。
政岡は、お家のために幼い我が子を犠牲にします。目の前で我が子が殺されようとしているのに、表情一つ変えず、涙も流さず平然と若君・鶴千代を守る政岡(その姿が誤解を生んでおはなしは進んでいきます)。少し無骨にも見える勘三郎の政岡は、最初は少しギョッとしたけれど、見ているうちに若君を守りたい一心が伝わってきて見ているこちらが政岡に心を合わせてしまいます。そして、まわりに誰もいなくなったとたんにふっと気が抜けて花道の端っこでぺたんと座り込んでしまう姿が印象的でした。
死んでしまった我が子の前で、嘆き悲しむ政岡。浄瑠璃とのかけ合いで、ここは「クドキ」の名場面。こちらも息が出来ません。

舞台が奥御殿なので、登場人物は女ばっかり、それも迫力のある人ばかりなので舞台が狭い狭い。こんなに歌舞伎座の舞台が小さく見えたのは初めてでした。悪の黒幕、栄御前の秀太郎は風格があって、いやらしさの中に抜けているところがよく、また政岡の一子、千松を刺し殺す八汐役の扇雀も、意地悪さ満点でよかったです。あぁ、こんな女、いるかもと思わせるような(笑)。八汐は千松の喉元に懐刀をジリジリとねじり込み、そのたびに「あぁぁ」と千松がうめき声をあげるのです。すごい・・・。歌舞伎はこういうところがすごい。現代劇でこんなのしたら、絶対新聞沙汰ですよねぇ。この八汐は二世中村鴈治郎の当たり役だったともいいます。想像できる(^^)。あぁ、見てみたかったなぁ。

政岡は、長丁場を一人でもたせ、おまけにコロコロ変わる状況を表現し、我が子を殺されながらも平然としている「公」の自分と、かわいそうな事をしたと嘆く「私」の部分を見せないといけない。そして大名家の若君の乳母としての品も必要と、女形の大役と言われる意味がよくわかりました。

さて、御殿の場面が終わると、舞台は照明が落とされ、観客の目の前で、舞台がスリスリとすり上がっていきます。こういう裏側の場面を見せるのも歌舞伎の面白いというか変なところなのだ。

場面はいきなり御殿の床下。御殿の場の最後に、政岡の袂から転げ落ちた悪者達の連判状を一匹の鼠が加えて逃げていきます。その鼠を捕まえた宿直の荒獅子男之助(勘太郎)。着ぐるみの鼠を右足で押さえつけた荒獅子男之助の姿も歌舞伎の本ではよく見る場面。勘太郎、熱がこもっています。がんばれー。

荒獅子男之助の足下からするりと逃げた鼠はクルクルと回って、すっぽん(花道のセリ)に入ったと思ったとたんにボヤボヤと煙がたって、そこから悪の一味、仁木弾正(勘三郎)でどろんと出てきます。本当に「どろん」と出てくる。鼠は仁木弾正が妖術を使って化けていたのです。舞台には幕がひかれ照明は落とされ、2本のロウソクの灯りに導かれるように、仁木弾正はふわふわと去っていきます。本当に「ふわふわ」と飛んでいくのだ。
これが不思議で、別に宙乗りとかしているわけじゃないんだけど、なんとなーく「ふわふわ」しているように見えちゃう。なんとなーくそう見えちゃう、思えちゃうっていうのが変なんだよねぇ。

勘三郎の政岡は、まだまだ勘三郎が政岡を追いかけているような気がしたけれど、私はとてもよかったと思えました。『伽羅先代萩』で勘三郎が政岡をやる事があったらぜひ見たいです。

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2007/08/16

熱帯夜

「熱帯夜」という字だけを見ていると、なんとな~く気持ちよさげな雰囲気もしないでもないけれど、いやはや昨夜は暑かった。
いつも寝る前までクーラーをかけていて、寝る直前に止めれば少し空けた窓から夜風が入ってくるし、まぁ順調に寝ることができるんですが、昨夜はそれどころじゃなくて夜中に何度も目が覚めました。もう我慢できん!とクーラーをつけて、うとうとし始めたところに今度は地震。千葉沖が震源地という地震では、我が家もユッサユッサと揺れました。あわててつけたTVニュースを見ていたら、「東京の今の気温は30度」なんつー、恐ろしいことをアナウンサーが言っています。5時前で30度・・・・。そりゃ寝苦しいはずだわ。

会社に行くだけでもうヘロヘロ。お盆休みのさなかとあって、朝の通勤電車が遅れないので(変な言い方ですが)、いつも通り家を出ると電車に間に合わない(笑)。途中、少し走ることになるのですが、今日は走ると命が危ないような気がして、だらだら歩いていたらしっかり乗り遅れました。はぁ。
会社では、気分が悪くなって早退しちゃった人もいるし、私は午後から半休をとっているので、これからお休みなんですが、外に出るのがコワイ・・・。
でも、お昼ご飯にはビールをのんじゃおうかな~。むふふ。

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2007/08/14

てなわけで・・・

てなわけで・・・
友人からのお誘いで汐留ライオン。あ〜、ビールがおいしいですー。
帰りの電車はガラガラで、新橋から座れました。世の中やっぱり夏休みなのね。

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あづい。

あづい。
昼休みに外に出ただけでへろへろ。夏休み中の友人からビールを飲んでいるメールをもらってくやしさ全開。いいなー。
急ぎの仕事も少ないし、休みもとりやすいので試しに今週の歌舞伎座の予約状況をきいてみたら結構いい席があるではないですか。てなわけで木曜日は久しぶりの歌舞伎座です。ぶふふ。

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2007/08/13

世の中夏休み。

世の中夏休み。
昨日、新しい結構電話を買いました。試しにブログにアップしてみます。うまくいくかな。世の中すっかりお休みモードですが我が家は夫婦そろってお仕事。電車は空いているし、会社は静かだし、電話もかかってこないし、仕事日和。猛暑の家にいるよりは冷房のきいた会社で仕事しているほうが体によろしい(笑)。でもさすがに今朝は起きた時に町の空気がだらけていたので、それにつられて会社を休んじゃおうかと思いました。いつもは車でいっぱいの道路も今日はガラガラです。

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2007/08/12

本日のおやつ。

本日のおやつ。
鈴本演芸場へ。立ち見だったので疲れてしまいました。中入りで外に出て御徒町『福助』で白玉クリームみつまめ。今日もひどい暑さです。残暑お見舞い申し上げます。

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ふしぎなアマガエル

昨日は夫とお墓参りに行きました。自宅からは少し遠いので(日帰り旅行きぶん)朝早く出発してもお墓につくのは昼前になってしまいます。猛烈な暑さの中、草ぼうぼうのお墓を前に呆然としていると、やっぱり出ましたアマガエル。
不思議なことに、お墓に行くと、必ずといっていいほど墓石の上でアマガエルが待っているのです。それも一匹。
亡くなった義父も言っていたので、ずーっと昔からそうらしいです。何十年も昔から同じカエルじゃないかという話しも(^^)。義父が亡くなってからは「あ、おとうさんだー」と言っていたのですが、義母も亡くなってからは何と呼びかけたらいいのやら。
毎度のことなので気にもしていなかったのですが、帰りの電車の中で、あのカンカン照りの暑い中、焼けるような墓石の上にアマガエルがいるっているのも不思議だなぁ・・・と夫と話しになりました。
ま、こういう話しは「なんとなく不思議なはなし」でおさめておくのがいいようです。

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2007/08/11

今日はお墓参り。

今日はお墓参り。
早起きしてお墓参りに行きました。殺人的な暑さの中、草むしりにお墓の掃除と、もうくたくた。
昼過ぎに沼津駅で友人たちと待ち合わせて、港近くの地ビールレストラン行きました。ビール好きの友人お勧めの店なのだ。ビールもおつまみも大満足。
今は熱海に寄って温泉に入ったところ。せっかくさっぱりしたのに、外に出るのイヤだなー。

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2007/08/08

気分転換にブリヂストン美術館へ。

言いたかないけど暑い。外に出るとアスファルトの上で蒸し焼きになりそう。同僚は、日傘をさして歩いているスーツ姿のビジネスマンとすれ違ったそうです。「そこまできたか!とびっくりしました!!」と言っていました。日傘をさしたくなる気持ちもわかります・・・・

肩こりがひどくて頭痛がする。定時退社して気分転換に京橋のブリヂストン美術館へ。青木繁の『海の幸』『わだつみのころこの宮』が展示されているのだ。
青木繁はブリヂストン美術館とは縁が深い画家であります。いつもは久留米のブリヂストン美術館に展示されていますが、時々思い出したように京橋にやってくるのだ。何回もみているけれど、きてるよーときけば行ってみたくなる。

他は洋画中心の常設展。ここには2,3ヶ月に一度はきているので、毎度お馴染みのものばかりだけれど、知った作品がいつもとおなじようにあるっていうのは、気持ちが落ち着いていいものです。超一流の絵画をじっくり鑑賞できるっていうのは贅沢このうえなし。今日はルオーの作品に心ひかれました。

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2007/08/06

仲蔵狂乱

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松井今朝子『仲蔵狂乱』読了。この私が(読むのが遅い)一気にほぼ2日で読んじゃいました。18世紀の後半、江戸で大人気だった歌舞伎役者、初代中村仲蔵のおはなしです。

孤児だった仲蔵が、稲荷町とよばれる最下層の役者からはい上がって、やがて座頭を務めるまでになります。梨園の外からやってきた何の後ろ盾もない役者がトップに上りつめるのはどれだけ大変なことか。いじめ騙され陥れられ、悔しい思いもし、一度は自殺までします。でも仲蔵は、あらゆる山も谷も何とか乗りこえ、やがて当代一の役者だと言われるまでになるのです。持って生まれた人のよさから(それは孤児だった自分が生きていくために身につけざるを得なかった処世術でもあるのですが)「甘いよ」と言われながらも、策をろうしてまで上に上がることはできない仲蔵。彼の魅力もさることながら、この小説が断然おもしろいのは、仲蔵のまわりにいる人たちや、当時の芝居の世界のあれこれが、実によく書かれているところだと思いました。

勘三郎、団十郎、幸四郎、富十郎・・・と今でもお馴染みの名前がどんどん出てくるし、仲蔵贔屓のお大名、仲蔵と身分を越えて深く交わることになる武士、三浦。その他おおぜいの登場人物が本当に個性的で、おまけに彼らはただ出てくるだけではなくて、おはなしの中でそれぞれの人生を歩んでいるのです。そこに当時の社会風潮、風俗、出来事がうまくからまっているので、読みすすんでも全然あきないのだ。作者は仲蔵を軸に芝居の世界のあれこれを書きたかったのかなー。

この本は10年前に世に出たもので、「何を今さら・・・」って笑われるかもしれないけれど、今の私には旬のお話しだってことで。芝居好きの方もそうでない方もぜひぜひ。おすすめです。

あー。こんなの読んでたらまたお芝居を見に行きたくなりました。8月の歌舞伎座は・・・夜の部は『裏表先代萩』ですかー。見たい。

それからこのお話し、映画にしても面白いと思いました。

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2007/08/05

本日の晩ごはん。

本日の晩ごはん。
今日も暑かった!
避暑を兼ねて江戸博で開催中の鉄道博へ。夫の買い物に付き合ったあと晩ごはんは自宅近くでトンカツ。ここがおいしいのですよ。出てくるのに時間がかかるけど。その間に昨日買った『仲蔵狂乱』。面白くて半分以上読んでしまいました。

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2007/08/04

あつい。

夜になって風がぴたりと止まって、暑い。蒸し暑い。寝苦しい夜になりそーです。
今日は午後から顔剃り&マッサージ。すっきりしたところで駅前のスーパーまでお買い物。その途中で喫茶店に寄ってひと休み。買ったばかりの松井今朝子『仲蔵狂乱』を読み始めました。しばし書店で探していたんだけどなかなか見つからず。直木賞をとって一気に増刷されたよーです。平積みになってたし。おもしろそーなお話しなので、これから読んでいくのが楽しみです。

久しぶりに夕食を作る(笑)。平日は夫の帰宅が遅いので自由行動なんですよ、我が家は。おまけに週末は出かけたついでにそのまま外食って事が多いし、先週は夫が仕事でいなかったし(自分の分だけだとテキトーにすませちゃう)で、本当に久しぶりにごはんを炊きました。義母がいた頃は、週末は夕食の時間までには帰宅して作るようにしていたのですが(と一応いいわけ)。駅前の飲食店からのハンバーグのにおいにつりこまれ、スーパーに行くと小松菜が二割引だったし、ハンバーグと、小松菜と油揚げのたいたの(季節はずれですけど)、宍道湖の蜆の味噌汁という献立になりました。一応主婦だという事もアピールしときます。

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2007/08/02

これから読む(読んだ)本。

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←『 田宮二郎、壮絶!―いざ帰りなん、映画黄金の刻へ』
表紙と、分厚さに比べて1800円という値段にひかれて買ってしまいました。
著者の升本喜年氏は、松竹映画→TVのプロデューサーで、田宮二郎とは、彼が大映をやめてフリーになった頃から付き合いがあったそうです。評伝というよりは、一プロデューサーが見た田宮二郎。律儀で真面目で、それゆえ壊れていく一人の俳優の姿が見えます。読みすすんでいくうちに、著者の思いこみの部分が多少はあるんじゃなかろうか・・・なんていうのが気になって、読後は消化不良のところあり。

それはともかく、映画俳優・田宮二郎を今一度見直してもいいんじゃないかと思いました。加藤泰監督『人生劇場』の吉良常なんてよかったもんなー。『悪名』のモートルの貞も田宮二郎でなきゃ!

久しぶりに百鬼園先生の新刊が中公文庫から出ました。『恋日記』。読む読まないにかかわらず買う。

縄田一男編集の時代小説アンソロジー(小学館文庫)は今回の『変事異聞』でおしまい。縄田一男の選ぶ小説は私のツボにぴったりはまります。縄田氏が書評で絶賛していた松井今朝子『吉原手引書』は今回の直木賞を受賞しました。読んでみたいですー。

図書館で井上志摩夫なる人物の時代小説を借りてきました。色川武大が昭和30年代に使っていた時代小説用ペンネームだそうです。面白かったら他のも読もうっと。

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疲れた〜

疲れた〜
仕事帰りに新橋『びん』。私の夜の行動範囲は恐ろしく狭い気がする(笑)。
ミンチカツみたいだけれど、これがここの竜田揚げ。おいしいよん。あと一日働けばお休みだぁぁぁ。

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2007/08/01

朝青龍、休場かー。

20070801_
←塩原温泉の吊り橋を渡る夫

あつい。東京はやっと梅雨が明けました。もう8月なのにー。梅雨が明けたからといって何がどう変わるわけではないけれど、気分的にケジメがつく(ような気がする)。

ケジメといえば朝青龍!9月場所は休場になってしまいました。実は友人達と国技館へ行く事になっていて、東西両横綱の土俵入りをとーっても楽しみにしていたのに残念。納得できる理由があるならともかくなぁ。
こっちは決して安くはないチケット代を払って、会社を休んで(平日なもんで)出かけるのだ。土俵入りだけでもしてくれー。
実際にお相撲をみればわかるけれど、横綱はやっぱりすごい。迫力や持っている雰囲気が違います。それなのに何であんな事をするのか。
気楽に国技館へ行ける私たちと違って、地方の人にとっては一生に何度見られるかわからないお相撲。巡業の価値はそこにあるわけで、本当に怪我しているなら、せめて土俵入りだけはするとか、そういう気持ちを見せるぐらいであってほしいです。あー、残念。

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