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2007/06/18

社会人のための歌舞伎鑑賞教室

20070717_
初めて国立劇場に行きました。15日は午後7時開演の「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」、演目は『双蝶々曲輪日記 引窓』一幕です。さすが国立劇場。どことなく重々しい雰囲気が歌舞伎座とはちと違います。6時半頃についたので、館内でお弁当を買ってロビーで食べました。7時開演。最初は坂東亀寿による歌舞伎の解説。花道や上手、下手から歌舞伎独特の表現などわかりやすく説明してくれます。そして今夜の演目の解説。

20分の休憩時間をはさんでいよいよお芝居が始まりました。
やむなき仕儀から人を殺してしまった関取、濡髪長五郎は最後に一目母、お幸の姿を見たいと八幡(京都の南端)にある家を訪ねます。濡髪長五郎は幼い頃養子に出され、お幸は八幡の郷代官へ後妻に入っていました。追われる身とは知らない母や嫁のお早は長五郎を喜んで迎えます。そこへ帰ってきたのはお幸の義理の息子、長五郎とは義理の兄弟となる与兵衛。彼は亡き父の跡を継いで郷代官に任命され、その最初の仕事が逃亡中の濡髪長五郎を召し取ることだったのです・・・・

この場の主役である与兵衛を中村扇雀、濡髪長五郎を坂東彌十郎、お幸が坂東竹三郎、そしてお早は片岡孝太郎という配役でした。
扇雀の与兵衛は、育ちがよさそうなのにイマイチあか抜けない田舎の有力者って雰囲気。この役は初代の中村鴈治郎(扇雀の曾祖父)で人気を博したそうです。いわば家の芸。それを扇雀が初役で演じるのが一つの見どころ。
彌十郎の長五郎は大きな体で、でも親の前では小さな子供になってしまうところがよかったです。でももっともっとよかったのは、孝太郎のお早と竹三郎のお幸でした。

お早は元遊女で、与兵衛が身請けをしたのです。だからちょっとしたしぐさがひどく艶めかしい。そんなところを残しながら、今は田舎の町人の嫁として夫や姑にかいがいしく尽くす女の感じが出ていて、とても可愛らしかったです。そして義理の兄弟を召し取らないと行けなくなった夫、なんとか息子を逃がしたいと心を砕く姑の間にたって、必死になって夫をとめる彼女の姿が痛々しい(泣)。
またなんとか息子を生かしたい、生きて逃したいと心を尽くす母、お幸。このお芝居は、お幸、お早の二人のためのお芝居かと思いましたですよ。
大向こうもかかって、緊張感あふれる舞台でありました。

ちなみに今回の『引窓』は、4月の中村錦之助襲名公演で見た『角力場』のつづき。その時の濡髪長五郎は富十郎でした。

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