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2007/05/06

映画館で『大菩薩峠』

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仕事帰りにまた文芸坐へ。市川雷蔵の映画二本立てです・・・って18日まで毎日そうなんですが。今日は『大菩薩峠』の一部、二部の上映でした。やっぱりいい映画だなー。

DVDで何度も見ている映画だけれど、映画館で見て今回は照明の美しさに感動いたしました。陰翳に富むというのか、特にセットで撮られた夜間や室内の映像は、影の上に影が重なっているような感じです。主人公、雷蔵演じる机龍之介には、意識的に影がでるような照明の当て方をして、彼の妖しさや恐ろしさ、そして深い心の闇を強調しているように思えました。
「影」といっても単に暗いだけじゃないんですね。影の中に様々な色が感じられ、それが画面に奥行きを与えているのです。
照明が映えるというのは、セットのすばらしさもあるわけで、例えば第二部、両目を失明した机龍之介が潜んでいる龍神の山には、神の山でありながら、おどろおどろしい、何かよからぬ事がおきるような不気味さにあふれています。わたしゃ、思わずギーガーがデザインした『エイリアン』の星を思い出しちゃいました。
映画全体の雰囲気を決めるような照明の深さ、それを生かすセットのすばらしさっていうのは、映画館でみて初めて気が付いた事でした。

2日に『剣鬼』『斬る』、今日は『大菩薩峠』と、三隅研次監督の映画を続けて4本見ました。前々から気にはなっていたけれど、この監督、本当に顔のアップが多いです。それも頭の上下をバッサリ切るようなカットで、シネスコの画面をもてあましていたのかとも思っちゃいますが、この独特の美意識が私は好きです。観客を置いてけぼりにするように、シーンがバンバンとんでいくところも好きだなー。
雷蔵の美しさはいわずもがなでございます。

※写真は2日に撮ったもの。

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