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2007/05/20

『紺屋高尾』@立川談春

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←本日の晩ごはん。
落語を聴いたあとは、なぜかおでんが食べたくなる・・・ってなわけで、閉店間際の『お多幸』に寄っておでん。お酒は多摩自慢。さっぱりとおいしゅうございました。

今日の落語会は立川談春の独演会、落語を初めて聴くという人向けの『白談春』でした。が、蓋を開けてみると、ほとんどの人が常連だったりして(^^)。(『黒談春』というのもあって、そちらはツウ向け)
初心者向けというので「じゅげむじゅげむ」とか「まんじゅうこわい」とかを演るのかなーと夫と話していたら、何と廓話二題。『文違い』と『紺屋(こうや)高尾』でした。夫は「談春の『紺屋高尾』を聴けるなんて!」と感激していました。『文違い』は以前誰かで聴いたことがある話でした。『紺屋高尾』は初めて。これがよかったんだなぁ。

紺屋の職人が、初めて行った吉原の、花魁道中で見た高尾太夫が好きになります。思い焦がれて寝込んでしまう様子を見かねた親方が、十五両ためたら高尾太夫に会えると嘘をつきます。それからは俄然張り切って寝る暇もなく働きづめ。3年たって十八両ためた職人は、そのお金で高尾太夫に会おうとしますが・・・

私は落語を聴いたことは数えるくらいしかありませんが、(私の場合)どんな噺でも「そこに実際にいるような気持ちにさせてくれる」噺がいい噺なんじゃないかなーと思っています。耳で聴いているだけなのに、まるで映画をみているように映像が見えてきて、ついでにその場の空気も感じられるって事かなー。
10年以上前に、談志の『ねずみ穴』を聴いた時がそうでした。ホールにビュービュー木枯らしが吹くのですよ。

今夜の『紺屋高尾』もそういう噺でした。笑わせるところはしっかり笑わせて、でも締めるところはキッと締めて、硬軟のメリハリが見事なので、高尾太夫の言葉が引き立ちます。ほんの一瞬で観客の心をつかんでグッと気持ちの中に入ってくるのです。だからねー、泣けるのですよ。
「談春がすごい」という巷の評判は、そういうところにあるのかと思いました。
いい落語会でした。

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コメント

廓噺二題かぁ。
『文違い』の後だと、高尾太夫と久蔵の純情が引き立つかもしれませんが、色々な意味でよほど自信がないとできないんじゃないかなぁと思います…。

古典落語でも不思議と同世代感覚ってあるんですよねぇ。
60年代生まれの噺家さんが真打ちになって、どんどん活躍するようになって、私にとっては落語が「伝統芸能」から「現代の芸術」になった感じがします。
小三治師匠や談志師匠も、「今、生で聞いておきたい!」と思いますが……
次の「白談春」、頑張ってチケットとろうかなー

投稿: きょうこ | 2007/05/23 22:01

きょうこさんも落語がお好きなんですね。
よかったですよー、談春。次回の「白談春」は秋に開催されるようなので、ぜひ行ってください。若干ですが当日券も発売されるようです。(先週は40枚の当日券がありました)

>>古典落語でも不思議と同世代感覚ってあるんですよねぇ。

そっかぁ。
私は今になって古典に目覚めてしまいましたけど(笑)、自分のレベルが、そういうものを受け入れるレベルにやっと到達したのかなーって思っています。
これも大人になったってことなのかしらん。

投稿: あやこ | 2007/05/26 14:59

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