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2007/04/13

『座頭市血煙り街道』のチャンバラを見よ。

東映チャンネルで『素浪人 月影兵庫』という昔のTVドラマをやっていて、これが結構面白い。1965年に放送された第一部。当時の人気番組だったそうな。我が家はチャンネル権を持っている父が洋画党だったので、その頃は『スパイ大作戦』とか『ナポレオンソロ』とかを見ていたのでした。

主役の月影兵庫を演じるのは希代のチャンバラスター、近衛十四郎。この人の立ち回りは本当にスゴイ。いつ刀を抜いたのか全然わからん。そして速い。速いけれどちゃんと斬っています。刀に力があるですよ。ドラマでも毎回見惚れるようなチャンバラを見せてくれます。
かっこいいなぁ・・・と思いつつ見ていたら、『座頭市血煙り街道』が見たくなりました。

座頭市シリーズの17作目(1967年)で監督は三隅研次。モダンな画面、闇と光を感じさせる見事な照明、泣かせるラストシーンに、何かの始まりを感じさせるシャープなオープニングと三隅研次の映画の中でも大好きな一本なのですが、それはともかく、この映画の一番の見どころは、誰が何と言ってもぜったい、勝新と近衛十四郎の雪の中の立ち回りシーン。何度もDVDで見ているのに、見るたびに「はぁぁぁぁ。とんでもないもの見ちゃったなぁ・・・」としばし呆然としてしまうくらいスゴイです。未来永劫、このチャンバラを越えるシーンは撮れないと思う。

近衛十四郎の殺陣はとにかく速い。同じくらい勝新の殺陣も速い。自分の殺陣に自信と誇りを持っている二人の真っ向勝負。近衛十四郎、真剣です。真剣だからめちゃくちゃコワイ。近衛十四郎がうまいなぁと思うのは、自分に向かってくる刀をきちんとよけて払っているところ。後ろからきた刀を、背中に刀をまわしてガシッと受けとめるシーンなんざ、並みの技ではございませぬ。途中、この二人をそばで見ている高田美和の手がガクガクと震えているシーンが挿入されますが、演技ではなく本当に震えているんだと思いました。目の前でこんなのやられちゃ。
この場面は段取りなしで撮られたとかいうはなしですが、いくらなんでもそれはないと・・・・思うけれど、逆にあの立ち回りをあの迫力で段取り通りにしていたら怪我すると思う。近衛十四郎が勝新を斬っちゃうんじゃなかろうか。

うう。思い出しつつ書いているだけでもワクワクしてきた。
わたくし、チャンバラを見るなら近衛十四郎と大友柳太朗のお二人だと心に決めております。

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コメント

『素浪人 月影兵庫』
我々の世代では圧倒的に子供にも人気のある時代劇でしたね。
あの頃は、ドラマも流行歌も世代共通のものがありました。
剣豪だけど猫が苦手という近衛十四郎、蜘蛛嫌いのオッチョコチョイだけど正義感に富む渡世人の品川隆二(我々の世代はこの「焼津の半次」が目に焼きついてしまったので、大映時代の純粋二枚目に違和感がありますな)の名コンビ。
この続編の『素浪人 花山大吉』も、喜劇テンションが加速して楽しい作品です。実は○○(最終話で明らかになる設定)だった月影兵庫に代わって半次と道連れになる兵庫と瓜二つの剣豪・大吉は、「相談屋」で生活し、オカラが大好きという設定。劇中、近衛十四郎があまり美味そうにオカラをもりもり食べるので、オカラ好きになった子供も結構いたのでは(私がそうでしたし)。

時代劇俳優、スタッフの意見を総合しても「立ち回りの名手で、迫力と美しさでは、近衛と大友」」ということになるようです。
あやこ様、さすがのお目の高さです!

投稿: Ryo | 2007/04/14 19:50

『素浪人 月影兵庫』、『素浪人 花山大吉』の事は夫も知っていました。子供にも人気があって、当時の視聴率が20%前後っていうのだからすごいですね。
『花山大吉』あたりは私も記憶があっておかしくないのですが、時代劇はほんとーに見なかったからなぁ。

>>大映時代の純粋二枚目に違和感があります

先日、市川崑の『日本橋』を見ていたら二枚目品川隆二が出ていて、それを見た夫が「ちがうよー!」と叫んでいました。「焼津の半次」の印象はかなり強烈。
(よく見ると品川隆二は結構二枚目)

>>時代劇俳優、スタッフの意見を総合しても「立ち回りの名手で、迫力と美しさでは、近衛と大友」」ということになるようです。

やっぱりー(^^)
大友柳太朗の立ち回りは派手で大好き。

投稿: あやこ | 2007/04/15 10:11

ドッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカー

投稿: 江東の小覇王 | 2013/08/10 21:33

燃え尽きる座頭市全作品ドッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカードッカカカーンドッカカカーンドッカカカーンしました。しました。

投稿: 江東の小覇王 | 2013/08/10 21:35

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