« 『夜の河』・・・よかったぁ。 | トップページ | 会社行きたくない病 »

2007/02/06

春眠暁を覚えず

20070206_
・・・と言いたいほどの陽気。2月と言えば多少温かくても吹く風に刺すような鋭さを感じるものだけれど、今日はもう空気がぬるい。コートもいらないなぁ・・・と思いつつも、夜になって寒くなっても困るしと結局分厚いコートをはおって出勤。汗をかいちゃいました。
陽気のせいってわけじゃないけれど眠いです。
ずーっと気になっていた仕事がやっと片づいて一安心。

小学館文庫の新刊『女人』を読みました。縄田一男編の時代小説アンソロジー。第二巻の今回は女性が主人公の短編ばかり。何となくナヨナヨした話しばかりではなかろうかとあまり食指が動かなかったのだけれど、しょっぱなが滝口康彦の『拝領妻始末』だったので、それだけで買ってしまいました。映画『上意討ち拝領妻始末』の原作であります。

物頭、禄三百石の笹原家嫡男(与五郎)の嫁に、お殿さまの側室(いち)が下げ渡されます。お殿さまのご不興をかった側室を押しつけられたわけですが、与五郎、いちの夫婦は仲むつまじく娘も生まれます。ところが、藩のお世継ぎ急逝のため、いちが生んだ男子が世継ぎとなり、今度は世子のご母堂様となったいちを返せと言ってきます。そんな勝手な言いぐさがあるものか。妻は(嫁は)絶対返さん!・・・・と映画ではここからちゃんばらシーンになるわけですが、小説はちと違います。どっちにしても「意地」がテーマ。何のための意地なのか、守るべきものは何なのか。私は小説の顛末の方が地味だけどいいです。

この調子で、収録された九つの短編は、どれも骨があって芯があって読みごたえのあるお話しばかりでした。
海音寺潮五郎の『奥方切腹』、白石一郎『ナポレオン芸者』、澤田ふじ子『無明の宿』は本当に泣けるし、古川薫『春雪の門』は映画になるよなぁ。

|

« 『夜の河』・・・よかったぁ。 | トップページ | 会社行きたくない病 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 春眠暁を覚えず:

« 『夜の河』・・・よかったぁ。 | トップページ | 会社行きたくない病 »