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2007/01/12

『股旅』@市川崑

一昨日はあまりの眠さに、ごろりとリビングの床の上に横になって気がついたら朝でした(笑)。腰が痛い。
昨日は仕事を終えてからあわてて図書館に走り、本を3冊借りてきました。おうちに帰ってごはん食べたら10時過ぎ。録画しておいた市川崑監督の『股旅』(1973年・ATG)を見ました。見るのは2度目。
萩原健一、小倉一郎、尾藤イサオのダメダメ渡世人のおはなし。ロードムービーですね。
映画の合間合間に、渡世人の仁義の切り方、作法、当時の(天保時代)の社会のしくみや人々の考え方などが語られるのも楽しい。
市川崑は上映当時の社会風潮、若者の姿を、3人の渡世人に重ね合わせようとしたのではないかな。そういう点では、時代劇らしからぬ時代劇だと思いました。「木枯し紋次郎」の後に撮られたので、画面の持つ雰囲気はよく似ています。舗装されていない道、電信柱もアンテナもなく、そのまま時代劇に使える風景が、30年前の日本にはあったというのが驚きです。そんなに大昔のことではないのに。
西岡善信の美術もすばらしいです。
3人についていくお汲役の井上れい子の表情がよかったな。
好きな映画の一本であります。

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コメント

何年か前にフィルムセンターで市川監督の現存する全作品を上映した際に、監督本人がオープニング・トークショーの作品にこれを選んでいましたっけ。
低予算のなか、丁寧に創られたという印象です。
何度も仁義をやりとりするのに音を上げる常田富士男が可笑しかったですね。
小倉一郎の父親を演じる大宮敏充は、だいぶ体調が悪くなっていたのが画面を通じても分かって辛い眺めでしたが、「老残のやくざ」そのものという感じですね。

投稿: Ryo | 2007/01/12 18:56

予算が少なくても、質の高いスタッフと俳優がいいものを作ろうとすれば、これだけのものが出来るって事ですね。出演者も一人一人が個性的でよかった。
市川崑監督がオープニング・トークショーにこの作品を選んだって事は、それだけ工夫してスタッフと協力(やり合って?)作り上げた思い入れのある映画って事なんだろうなぁ。納得です。

>>大宮敏充は、だいぶ体調が悪くなっていたのが画面を通じても分かって辛い眺めでしたが、「老残のやくざ」そのものという感じですね。

この映画に出てくる人、みんなダメダメで、所詮、普通の人間は、どんなに粋がってみせても根っこはダメダメってところが私はよかったです。ドラマのユーモアっていうのは、そういうところにあるんじゃないかな。

投稿: あやこ | 2007/01/14 14:54

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