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2006/12/04

おたのしみ。

スカパーで『花実のない森』(1965年・大映)を見ました。松本清張原作のサスペンス。主演が若尾文子ってことだけで、さほど期待しないで見たんだけれど、結構面白かった。テーマも現代に通じるものがあるし、リメイク流行りの昨今、この映画をリメイクすればいいのになーって思いました。
それにしても、若尾文子の美しさっていったらありませぬ。匂い立つようなっていう言葉がぴったり。船越英二が出ていて「ただ者ではないな」と思っていたら、ただ者ではありませんでした。

船越英二というと、私の頭の中では今まで「暴れん坊将軍」の『じぃ』の印象しかなかったのに、大映時代の船越英二は、つかみどころのないヘンな役者なので見直しました。見直したといえば、探検隊になる前の川口浩も昔は大映の看板俳優で『満員電車』『巨人と玩具』のサラリーマン役なんてよかった。市川崑は最初『炎上』を市川雷蔵ではなくて、川口浩で撮るつもりだったというのも、わかるよーな気がします。


時代劇専門チャンネルで『盤嶽の一生』が始まりました。数年前、フジテレビで製作、放送されながらも野球中継などのために中途半端な形で終了。半分お蔵入りみたいなドラマだったそうです。全作スカパーで放送されたのは去年だったか。これがすごくよくて、私の最も好きな時代劇のTVドラマであります。再放送が始まってうれしい。主役の阿地川盤嶽が役所広司。彼以外は毎回出演者が変わって(監督も変わる)、これが味のある役者ばっかりでいいのよー。
原作の白井喬二『盤嶽の一生』も機会があったらぜひ読みたいです。
また1933年に山中貞雄が大河内傳次郎で『盤嶽の一生』を撮っているのですが、こちらはフィルムが現存していないので見られませぬ。うー。どっかで発見されないかなぁ。ぜひ見てみたい。

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コメント

船越英二氏は、実は個人的に「リスペクト俳優」10人に入る人でして・・・・。
代表作は、市川崑監督『野火』の主役の敗残兵でしょう。この作品は情緒的なところが殆どない、邦画には珍しい「乾ききった」作品で、テレビ(「時間ですよ」とか「熱中時代」とか)しか知らない人は驚きだと思います。
結構、演技の幅の広い人で、市川雷蔵主演『破戒』、増村保造監督『卍』『足にさわった女』それから『盲獣』(コワイ!)などで演技の地力を見せています。
そういえば三島由紀夫主演『からっ風野郎』の三島扮するヤクザの兄貴分役も、ほんのちょっとした視線と仕草で見事にヤクザを表現していましたっけ。

投稿: Ryo | 2006/12/08 00:44

大映時代の船越英二は、本当に目からウロコ。いやぁ、こういう俳優だったんかーとびっくりしまくりです。
今夜、久しぶり見た『黒い十人の女』もそうだし『盲獣』もスゴイですよね。
主役級でも脇役でも、独特の存在感を醸しだす俳優だと思います。
市川崑監督『野火』は未見なので、ぜひ見てみたいです。スカパーで市川崑特集やってるから、そのうち見られるかなー。

投稿: あやこ | 2006/12/08 02:31

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