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2006/10/16

田宮二郎は男前。

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午後から有給をとって池袋の新文芸坐へ。ここ。土曜日から増村保造監督特集が始まっているのだ!全部見たいけれどそうはいかず。今日は田宮二郎2本立てなので気合入れて会社休みました。それでも出るのが遅れて、お昼ご飯におにぎりを2個買って、文芸坐についたのは1時半からの上映開始ぎりぎりでした。

市川雷蔵は本当にいい男(←ココ太字)で、天知茂には何とも言えない色気があって・・・そして、田宮二郎は正真正銘の男前。今日、映画みながら、つくづくそう思いました。

今日のプログラムは『黒の試走車(テストカー)』(1962年・大映)と『大悪党』(1968年・大映)でした。お目当ては『黒の試走車』だったんだけれど『大悪党』も面白かった。始まってしばらくしてからスカパーで見た事があるのに気がつきました。以下あらすじ。

・・・田舎から出てきて一人暮らしをしながら洋裁学校に行っている少女(緑魔子)がヤクザ(佐藤慶)にだまされ処女を奪われたうえに写真を撮られて脅される。監禁され体をもてあそばれた緑魔子は弁護士(田宮二郎)に助けを求めるが、彼もまた一筋縄ではいかない男だった。逃げ場がなくなった緑魔子は佐藤慶を絞殺。田宮二郎が彼女の弁護を担当する・・・

なんつーても田宮二郎の薄笑いがたまらなくすてきです。ラストシーンの表情なんてしばらく忘れられそうにもありません。佐藤慶のいやらしさ満点のヤクザぶり(?)もよかったし、かわいい緑魔子が、劇中の半分は半裸でイジメられたあげく変わっていく少女を熱演。後半1/3は、この女のどこに本当の顔があるのか、見ている私にもわかりませんでした。

増村保造って体の右半分はどっぷり日本人で、左半分は恐ろしくモダンで、日本映画じゃないと表現しきれない日本映画を作った人なのかなーと思います。『ドロドロでモダン』って事かな。うまく表現できなくてすいません。
こういう映画監督が大映を支えた社員監督の一人だったってところが当時の映画界のスゴイところでもありますね。『黒の試走車』なんて、公開当時は、市川雷蔵の代表作の1本でもある『斬る』との2本立てなのだ!ぐわー。想像しただけでもシビれる・・・というか、レベル高すぎ。
今日見た2本はスカパーで見た事があるのですが、やっぱり映画は映画館でみないといかん!(←ココも太字)と再認識しました。当たり前だけれど。ぜーんぜん印象が違うもんなぁ。特にシネスコの迫力は大画面で見てこそ。横長の画面をいかに作り上げるか工夫のあとが見て取れるし(特に『黒の試走車』)、どうしても隙間が多くなるから、ものすごく丁寧にセットが作られているのも気持ちいい。
おうちに帰ってTVをつけたらスカパーで『白い巨塔』を放送していました。田宮二郎三連発。

今日はおまけがもう一つ。『黒の試走車』上映前の予告編に、この週末上映予定の雷蔵主演の『好色一代男』と『陸軍中野学校』の予告編が上映されました。むふふ。2本ともDVDのおまけで見てはいるけれど、映画館で見るのは違いますよー。思わず涙ぐんでしまうわたし。

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コメント

あー白い巨塔の人か。
猟銃自殺の人だ。

投稿: 迷亭 | 2006/10/17 22:49

増村作品では、24日の『清作の妻』と『赤い天使』も秀作と思います。それと今回はプログラムに組まれていませんが『盲獣』(これは気の弱い向きは見てはナラナイ一本ですが)。

最近、マイミクになった方で田宮フリークがおいでですが、雷蔵、天知茂も好きだとかで・・・。この俳優諸氏には共通したファンが多いのかもしれませんね。俳優の資質としては、知的な役作りという点が共通項かな。
田宮二郎は、詳細な演技プランを立ててくるタイプで、それにこだわりすぎてマイナスになることもあり、兄貴分の勝新太郎(こちらは天性の役者で感性人間)が、あえてそのプランを崩すような芝居をして刺激していたこともあったとか。ただし、そのカツシンも「あの田宮だけは無条件に脱帽だ」と言っていたのが『白い巨塔』だったそうです。

ところで、田宮二郎は舞台にも出ていて、ミュージカル版『風と共に去りぬ』でアシュレーを演じたりもしています。この作品のアナログレコードを持っていますが、ミュージカル畑の才能に混じって美声ではあっても、やや不安定な歌を披露しているのが、ちょっと不思議な眺めです。

投稿: Ryo | 2006/10/18 01:37

昔から「インテリ好き」と言われていました(笑)。

>>あー白い巨塔の人か。

そうですよ>迷亭。
「クイズタイムショック」の司会もしていました。自殺のニュースは大きな記事になりました。

市川雷蔵、天知茂、田宮二郎・・・確かに似たところがあるかも>Ryoさん
私が物心ついた頃には、雷蔵はもういなかったし、天知茂は明智小五郎になっていたし、田宮二郎はクイズタイムショックの司会をしていたので、映画俳優ってイメージはなかったのです。一昔前の邦画を見るようになって「いい役者だなー」とファンになってしまった次第。
『白い巨塔』の田宮二郎は「当たり役」って言葉がぴったり。少し前に放送になったTVドラマもちょっとだけ見ましたが、やっぱ田宮二郎とくらべながら見てしまいます。「こいつキライ」と見ている方をイライラさせつつ、でも何だか魅かれてしまうあのキャラクター、押しの強さ、時々ふっと見せるガラスのようなもろさ。田宮二郎本人と、重なる部分もあったのかしらん。

投稿: あやこ | 2006/10/19 03:11

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