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2006/09/07

『濡れ髪剣法』@市川雷蔵

1958年・大映。
わはは。面白かった。

遠州佐伯藩松平家の若殿さま、源之助(雷蔵)は、剣をとっては家中一と自信まんまん。それを「お追従ばかりで自分の本当の姿を知らない」と許嫁の鶴姫(八千草薫)にズバリ指摘されてしまいます。大いに反省した若殿は、自分一人でどこまで出来るか修行するため家出。が、所詮、世間知らずの若殿さま。あちこちでとんちんかんな事ばかりしでかします。やがて江戸の口入れ屋の主人に拾われ、ひょんな事から、自藩の江戸屋敷へ若党として仕えるることになるのでした。江戸家老に気に入られ、出世していく若殿さま(笑)。
腹黒い江戸家老は、年老いた殿と国もとの若殿を亡き者にし、お家乗っ取りをたくらんでいます。そうと知った若殿が策をこらすなか、江戸家老は目をかけている若党が実は国もとで病にふせっているはずの若殿だと気がつきます。若殿の運命やいかに!

・・・若殿のすっとぼけぶりが最高におかしい。あまりに浮世離れしているので、口入れ屋の娘(中村玉緒)からは「あんたはバカなんだか利口なんだかわからない」とまで言われてしまうけれど、品のいい雷蔵が演じるからこそ嫌みがなくて、素直に笑えるのです。やってる事は志村けんのバカ殿と似たり寄ったりなんだけど(笑)。
そして最後には、きりりとしまった、凛々しい若殿ぶりも発揮・・・せねばファンがだまってはおりませぬ。

鶴姫役の八千草薫がすてきです。雷蔵の相手役は中村玉緒、藤村志保、若尾文子・・・といろいろいるけれど、私は八千草薫が一番しっくりするように思います。『大殺陣・雄呂血』の、雷蔵の許嫁役なんて最高によかった。脱藩した雷蔵を追って、果ては女郎にまで身を落としてしまう役。女郎屋で雷蔵と再会するシーンなどは、私の中の密やかな名場面の一つです。

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