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2006/08/20

『眠狂四郎独歩行』@柴田錬三郎

20060820_
夏休みもおしまい。明日からまた仕事だー。
今年も例年通り青森の酸ヶ湯温泉に二泊、温川温泉に一泊。いつもは猛暑の東京を抜け出て八甲田の麓で避暑気分・・のはずが初日の17日からいきなり熱帯夜(笑)。温泉に入って体の芯まで温まった体に熱帯夜は参りました。そして18日は雷雨。一歩も外へ出られません。

毎度のことながら夫と温泉へ行く時は本を何冊か持って行きます。そしてお布団の中でごろごろしながら本を読むのだ。こういう時はムツカシイ本はいけません。夫は流行りのミステリを数冊。私はシバレンの『眠狂四郎独歩行』、『眠狂四郎殺法帖』各上下巻の4冊。暑い暑いとブツブツ言いつつ、ごろごろしながら『独歩行』読了。

眠狂四郎はこの春に『無頼控』『狐剣五十三次』『無情控』と一気に読みました。で、しばらく間を置いて、久々にまた狂四郎を読んだわけですが・・・読みながら「うー。久々にお会いしました!」という気持ちになるのはなぜ?(笑)

『眠狂四郎独歩行』は『無頼控』のあと、昭和36年の1月から12月まで週刊新潮に連載されました。自分たちこそ徳川家をつぐ正当な血筋と、幕府転覆をねらう風魔一族と眠狂四郎との闘いが話しの筋ですが、全体は読み切り短編の体裁になっています。それは他に読んだ本も全て同じ。一話一話は全体の筋に関係があったりなかったり、時には狂四郎のまわりにいる人や狂四郎本人が語り手となる場合もあります。山あり谷あり、大ちゃんばらあり、しんみり人情話しあり、男と女のごにょごにょあり。江戸時代の町人、お武家の日々の暮らしぶりも丁寧に描かれていて楽しいし、なにより狂四郎をはじめとする登場人物がそれぞれ魅力的。もちろん狂四郎が一番ですけど。

とにかくいい男なのだ。気持ちが優しい(と言うと狂四郎は嫌な顔をするだけうけれど)。いい男で、剣の使い手で不死身となれば惚れないわけにはいきませぬ。
『無情控』全6巻が私は今んところ一番好きだけれど(特に第5巻は涙なくしては読めませぬ)、この『独歩行』は『無情控』と比べて筋がはっきりしているところが面白いです。
で、引き続いて『殺法帖』を読んどります。これもおもしろーい。

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