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2006/08/30

未来はとっても懐かしい

・・・ってセリフ、何かの確か舞台のセリフだったような。

1960年に科学者たちが、21世紀にはどんな技術が実現されているか予想して一冊の本にしていたそうです。ここ

その中で実現したものは・・・
音声タイプライター、携帯電話、高周波調理器、人工授精と精子の永久保存、海水の真水化、鉄道・自動車の無人運転

携帯電話なんてカメラ付きでお財布かわりにもなってるもんね。
今から20年前の携帯電話は固定電話の受話器をくらいの、いやそれよりも大きかったか、とにかくカバンに入らないくらい大きくて、おまけに契約料も通話料もバカ高かったのです。当時勤めていた会社の上司が、仕事よりも「ええかっこしぃ」で、その巨大携帯電話をいつも手に持って歩いていました。で、「今からそっちに行くから」って電話ばかりしてるの。事務所の中で。固定電話がここにあるだろうが。そのうち「通話料が高いからできるだけ使わないように」というお達しが会社から出ました(笑)。

CSで放送中の『土曜日の虎』というTVドラマ(1966年)。成田三樹夫が悪に立ち向かう企業コンサルタントに扮して、数々の事件を解決していく社会派ドラマです。
企業コンサルタントという職業が斬新なら(40年前にこの言葉の意味がわかる人がどのくらいいたんだろう)事務所を構えているのが赤坂の高級マンションで、乗ってる車はオープンカー。何かあるとすぐコーヒーを入れて飲むのが当時はとてもおしゃれだったんでしょう。原作・梶山季之、音楽・山下洋輔クアルテット。渋いドラマで毎週楽しみにしています。
で、先週放送の第18話が産業スパイを相手に闘うお話しでした。狙う技術はなんと!カラーコピー。今やコンビニで1枚50円(だったっけ)で誰でも使える。TVを見ながら40年の時の移り変わりを感じてしまいました。

ところで、このお話しで、成田三樹夫に対する産業スパイ役が天知茂。二人は大学時代の友人で仲が良かったのに、お互い歩む道が違ってしまった・・・という設定です。成田三樹夫が天知茂を訪ねていって話し合いをしようとするシーンが、どうみても堅気の二人に見えない、ヤクザの出入り一歩手前って感じ(笑)。

今の私たちが想像する50年後の未来というのは、どういうものになるのでしょう。
・・・うーん。未来のイメージっていうのは、所詮、フィリッツ・ラングの『メトロポリス』(1926年)のイメージから抜けだせないような気がします。

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2006/08/29

映画メモ(19)

新しいDVDを買って、我が家のリモコンはついに!4台になりました。TV本体、スカパー、古いDVD、新しいDVD。うー。TVのリモコンはどこだーっ!

『不信のとき』(1968年・大映)
地上波でドラマが放送中だそうな。←見ていないから知らなかった。そういえば書店に有吉佐和子の原作が平積みになっていました。こちらはその映画版。TVドラマは見ていないから何ともいえないけれど、この映画はとーっても面白かったです・・・というか世にも恐ろしい映画でありました。コワイ。めちゃくちゃコワイ。監督は今井正。
とある企業の宣伝部の部長が田宮二郎。その妻が岡田茉莉子。田宮二郎の愛人が若尾文子。別れた元愛人が岸田今日子。田宮二郎と取引のある印刷会社社長の愛人が加賀まりこ。・・という豪華絢爛なキャストです。簡単に言えば、妻と愛人に振り回される夫のお話しで、主役は田宮二郎だとおもうけれど、これはどう見ても、若尾文子と岡田茉莉子の映画です。特に、この二人がうっかり出会って、若尾文子の部屋でやり合うシーンは迫力満点で怖すぎます。これだけ存在感のあるシーンを演じられる役者、いま、いますかねー。
映画の終わり方もよかったです。キュっと締まった感じ。
ちなみに、この映画のポスターにおける出演者名の順番をめぐって田宮二郎が会社に抗議したことから大映をクビになり、以後映画界からホサれる事になります。二枚目でいい役者で、まだまだいい映画に出ていただろうに。こういうところが、当時の映画会社のバカなところだと思います。

『喜劇・急行列車』(1967年・東映)
渥美清が寝台特急「さくら」の専務車掌に扮します。ほとんどロケなので、列車はもちろん、専務車掌のロッカー室まで出てくる映像は貴重。

『拝啓天皇陛下様』(1963年・松竹)
監督は野村芳太郎。うまく言えないけれど、いかにも松竹らしい映画だと思います。大映ならこうはいかないし、東映ならもっと違う映画になっていたでしょう。この映画の渥美清は好きだなー。

『とんかつ大将』(1952年・松竹)

『大学は出たけれど』(1929年・松竹)
小津安のサイレント映画。短くても(12分)こういう映画ができるってことで。

『駿河遊侠伝・破れ鉄火』(1964年・大映)
先月見た「駿河遊侠伝・賭場荒らし」の続編。前回の方が面白かったなー。

『点と線』(1958年・東映)
原作はもちろん松本清張。原作の方が面白いです。ベテラン刑事役の志村喬、加藤嘉の存在感がさすが。そして高峰三枝子の美しさ!匂い立つような・・・っていう言葉がぴったりです。
トラベルミステリーなんていうのはこの小説から始まったんだなーっていうのがよくわかります。鉄道シーンがいっぱい出てくるのが貴重。特に事件のきっかけとなる香椎駅やその周辺の風景は、本当に変わっちゃったからね。

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2006/08/28

『TITLe』10月号

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立ち読みしたら面白そうだったので買ってきたと夫。今月号の『TITLe』は鉄道特集で、これがなかなかいいのです。まぁ、あまり実用向きではありませんが、やっぱ写真がきれいなのが一番。「トワイライト・エクスプレス」も「カシオペア」も(車庫で撮ってるんだろうけれど)ヨーロッパのどこぞの車両みたいです。駅のデザイン、車両のデザイン(もちろん水戸岡さんも登場)、駅弁グランプリとみどころいっぱい。
「新幹線の”顔”進化論」なるコーナーも愉快です。0系からN700、FASTECH360までの顔をずらりと並べたもの。新幹線の顔の歴史は、スピードと空気抵抗への挑戦の歴史だという事がわかります。でも一カ所誤植があるよー。

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2006/08/27

だだちゃ豆

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今日はちょっと疲れました。早起きして新宿の末広亭へ。お目当ての川柳師匠の『ガーコン』で大いに笑わせてもらったあと秋葉原に移動。「ファイト一発!」とこぶしを振り上げてリポビタンDをもらったあと(↓)ヨドバシカメラに行って、パソコンソフトを買い、デジカメのストラップを買い、壊れた電気カミソリを修理に出して、いよいよ本命のDVD!
そう、新しいDVDを買う事にしたのでした。だって、もうHDの容量いっぱいで映画が一本たりとも録画できないんだもん。
いつものように何の下調べもせず、店頭でいろいろ見比べ、結局、今のTVが日立のWOOなので、DVDも日立のにしました。今度のDVDは500ギガです!今までのは40ギガでした(笑)。そりゃなぁ。毎日一本ずつ映画見ても、なかなか追いつかないです。
夫が、いま、ヒーヒーいいながらセットしています。

夕食を買いにスーパーに寄ったら、だだちゃ豆を売っていました。一袋500円という結構なお値段ですが、旬のものだし買ってみました。さっそく茹でて、ビール!おいしー。

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ファイト一発!

ファイト一発!

秋葉原に来ました。駅前で『ファイト一発!』とやるとリポビタンDを一本もらえるキャンペーンをやってました。もちろん夫婦で『ファイト一発!』とこぶしを振り上げてきました。

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末広亭に行きました。

末広亭に行きました。

八月下席昼の部のトリが川柳師匠なので夫と新宿の末広亭に行きました。寄席は久しぶりですが、満員なのでびっくりしました。二階席までいっぱい。お目当ての川柳師匠はいつもの『ガーコン』。もう何度も聞いているけれど笑っちゃいます。『出るぞ出るぞ出たー!』てかんじ。最後は特別に『マラゲーニャ』落語。お客さんは大喜びでした。寄席の雰囲気はいいですね。

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2006/08/26

全ては最初の一杯のために。

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暑いですー。
金曜日は会社の人と「ビアライゼ98」。夏はやっぱりビアライゼ。昼過ぎから水分をとらず、ずーっと我慢していたのだ。最初の一杯のビールのために!
今回は初めて行くという上役も連れていきました。「そんなに飲めないから」と行っていた上役は4杯飲んでました。私も気が付けば5杯。それでもぜんぜんこたえないのはなぜ?あぁ、おいしかった。
その後「竜馬」へ。すすめられて飲んでみた「さそり」なる焼酎が美味。脳天刺身で一杯。〆には最高でございました。

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2006/08/25

あづい。

お盆休みが終わって、ミンミンセミのかわりにツクツクボーシが鳴き始めたし、夜になると、虫の声も聞こえてくるようになってきたけれど、暑い。
昨日、今日と、午前中に猛烈な雨が降った。そのあと日が射して、アスファルトにしみこんだ雨水が水蒸気になって・・・昼間はとんでもない事になってしまうのだ。もう外には出たくない。

水曜日は赤ちゃんができた友人夫婦のお祝い会&暑気払い。そのために、前日は気合い入れて仕事を終わらせたのだ。その前に急遽お誘いがあって秋葉原のガード下の立ち飲み屋。ビールがおいしい。焼き鳥もおいしい。結構いい気分になったあと、後ろ髪をひかれつつ退散。総武線、山の手線と乗り継いで原宿の「千」。今夜の主人公、H嬢にみんなからお祝いのお花をプレゼント。このお花の係が私だったので、私はお花を持ったまま、汗だくになりながらあちこちウロウロしていたのだ。楽しい仲間とおいしいお料理とお酒(紹興酒)。あぁ、酔っぱらったよん。

昨夜はさすがに早く帰りました。
市川雷蔵主演の映画『好色一代男』のDVDが9月発売なので、アマゾンで予約。大好きな映画なので楽しみじゃー。

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2006/08/24

黒酢バー

黒酢バー

新橋駅で発見!もちろんスイカも使えます。

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2006/08/22

へろへろの時には映画がいちばん。

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はぁぁぁ。疲れすぎてワケがわからん。
へとへとになると酔っぱらいたくなる事に気がつきました。空きっ腹にいきなりビール2本。あぁ、ふらふらする。でも洗濯しなきゃ。お風呂場の掃除も・・・

こういう時は市川雷蔵の映画を見るに限る!・・・と録画しておいた『新書 忍びの者』を見ました。もうすでに真夜中なのに(笑)。忍びの者シリーズの最終作で、雷蔵演じる主人公は霞小次郎なる架空の忍者。父親を殺した3人の忍者を討つために自分も忍者となった霞小次郎。彼の親方となる伊藤雄之助が、このシリーズ第一作目に続いての出演。いいなー。もちろん雷蔵もいいなー。面白かったなー。てなわけで、一気に疲れが抜けました。←単純

そうこうするうちに来月の『市川雷蔵時代劇全仕事』はついに!『濡れ髪シリーズ』が登場!ここ。興味のない人には「何のこっちゃ」でしょうけれど、雷蔵主演のお気楽時代劇で「これが好き!」という人が結構多いのです。私はまだ一本も見た事がないので、すんごーく楽しみ。
それでもって、日本映画専門チャンネルでは『市川雷蔵 現代劇全仕事』が始まります(笑)。これで雷蔵が出てる映画全158本網羅じゃん。9月は「若親分」シリーズという任侠物なんですが、10月はお待ちかねの『陸軍中野学校』『ある殺し屋』シリーズが放送予定とかで、うー。楽しみ。DVD持っててもTVで放送されるのが楽しみ。

写真は昨夜、ビール大好き!の友人I氏に連れて行ってもらったビア・バーで。東京駅近く、八重洲富士屋ホテル裏にある小さなスタンディングバーなのだ。そこで飲んだ白ビール。ベルギービールだとかで、おいしかった。気に入りました。
その店のBGMが80年代の洋楽ばっかりで、めちゃくちゃ懐かしい!思わず「懐かしい曲ばっかりですね」とマスターに話しかけたら、一人で飲んでいたお客さんが「PET SHOP BOYSでしょ。いいよね」と話しに加わってきました。みんな言いたかったのね。最近の事には疎いわたしですが、PET SHOP BOYS、まだ活動しているそーな。

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2006/08/20

『眠狂四郎独歩行』@柴田錬三郎

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夏休みもおしまい。明日からまた仕事だー。
今年も例年通り青森の酸ヶ湯温泉に二泊、温川温泉に一泊。いつもは猛暑の東京を抜け出て八甲田の麓で避暑気分・・のはずが初日の17日からいきなり熱帯夜(笑)。温泉に入って体の芯まで温まった体に熱帯夜は参りました。そして18日は雷雨。一歩も外へ出られません。

毎度のことながら夫と温泉へ行く時は本を何冊か持って行きます。そしてお布団の中でごろごろしながら本を読むのだ。こういう時はムツカシイ本はいけません。夫は流行りのミステリを数冊。私はシバレンの『眠狂四郎独歩行』、『眠狂四郎殺法帖』各上下巻の4冊。暑い暑いとブツブツ言いつつ、ごろごろしながら『独歩行』読了。

眠狂四郎はこの春に『無頼控』『狐剣五十三次』『無情控』と一気に読みました。で、しばらく間を置いて、久々にまた狂四郎を読んだわけですが・・・読みながら「うー。久々にお会いしました!」という気持ちになるのはなぜ?(笑)

『眠狂四郎独歩行』は『無頼控』のあと、昭和36年の1月から12月まで週刊新潮に連載されました。自分たちこそ徳川家をつぐ正当な血筋と、幕府転覆をねらう風魔一族と眠狂四郎との闘いが話しの筋ですが、全体は読み切り短編の体裁になっています。それは他に読んだ本も全て同じ。一話一話は全体の筋に関係があったりなかったり、時には狂四郎のまわりにいる人や狂四郎本人が語り手となる場合もあります。山あり谷あり、大ちゃんばらあり、しんみり人情話しあり、男と女のごにょごにょあり。江戸時代の町人、お武家の日々の暮らしぶりも丁寧に描かれていて楽しいし、なにより狂四郎をはじめとする登場人物がそれぞれ魅力的。もちろん狂四郎が一番ですけど。

とにかくいい男なのだ。気持ちが優しい(と言うと狂四郎は嫌な顔をするだけうけれど)。いい男で、剣の使い手で不死身となれば惚れないわけにはいきませぬ。
『無情控』全6巻が私は今んところ一番好きだけれど(特に第5巻は涙なくしては読めませぬ)、この『独歩行』は『無情控』と比べて筋がはっきりしているところが面白いです。
で、引き続いて『殺法帖』を読んどります。これもおもしろーい。

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歩けや奥入瀬三里半

歩けや奥入瀬三里半

住まば日の本遊ばば十和田湖歩けや奥入瀬三里半

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十和田湖

十和田湖

十和田湖の遊覧船に乗りました。何度乗っても飽きません。タクシーの運転手さんの話しでは、今年は観光客が少ないとのこと。私も何度も夏休みの十和田湖に来ていますが、遊覧船は乗客はまばら。通りを歩いている人も少なくてびっくりしました。夏休み中の日曜日がこれでどーすんだって感じ。いい所なんだけどなー。これからバスで奥入瀬渓流を見ながら八戸に向かいまーす。

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2006/08/19

田んぼアート

田んぼアート

青森は田舎館村の田んぼアートを見に行きました。四種類の稲を植えわけて、田んぼに絵を描いているのです。これが想像以上の素晴らしさで感心しました。今年のお題は風神雷神。色のめり張り、稲の長短による立体感、スケールの大きさと見応えたっぷり。役場(これがお城の天守閣なんだけど)の最上階から見下ろせます。来年のお題は何かな。また見に行きたいです。

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2006/08/17

本日のお昼ごはん

本日のお昼ごはん

青森に着くといつも行く『三國』でお昼ごはん。地元産の鮪たっぷりの鉄火丼を食べました。おいしー。会社へのお土産にシャイニーアップルジュースを送り、自分へのお土産に豊盃の四合瓶を二本。豊盃のカップ酒を見つけたのでこれも。今日の青森はいい天気で八甲田山がきれいに見えます。あともう少しで温泉だー。

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お楽しみはこれからだよーん。

くたくたでござります。でもこれでやっと明日から夏休み!二日間ですが。また東北の温泉へ行くのだ。

今日は朝から雨が降ったり日が射したりとあわただしいお天気。昼すぎに外へ出るとものすごい湿気に霧雨。まるでミストサウナの中にいるよう。

来月は楽しい映画がいくつか。
シネマヴェーラでは『妄執、異形の人々』。ここ。『不知火検校』は見たいなー。『黒い十人の女』も楽しみだす。そして『マタンゴ』!大画面でみたら夜、眠れなくなりそー。

新文芸坐では『時代劇(チャンバラ)ぐらふぃてぃ』。ここ。わー。ぜんぶ見たい(笑)。『座頭市物語』『続・座頭市物語』二本立ては平日だ。会社、休んじゃおうかなー。『丹下左膳餘話 百万両の壷』『河内山宗俊』の二本立て、『赤西蠣太』『人情紙風船』二本立ても見逃せませぬ。スゴイ組み合わせですが。


日経の夕刊の新刊案内で子母澤寛の『父子鷹』(講談社文庫)の事をほめていました。買おうかどうしようか迷っていたのですが『傑作中の傑作』と言われると読みたくなりました。

今読んでいるのはシバレンの『もののふ』という短編集です。ちゃんばらシーンの臨場感が面白いです。『乱闘・高野街道』の最後の仇討場面はそのまま映画になりそう。映像が目に浮かびます。『梅一枝』は雷蔵主演の『斬る』という映画の原作です。題名を見て「もしや・・・」と思って読んだらそうでした。『斬る』は三隅研次監督、新藤兼人脚本の80分たらずの映画で、雷蔵の代表作の一本といわれているもの。とにかく映像が美しく、雷蔵もきれいで、三隅研次監督の美意識全開って感じ。原作読んでも、やっぱこの主人公は雷蔵でなきゃ演じきれないと思いました。他の役者だと、その役者の「におい」が出ちゃいそうなんだもの。

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2006/08/15

お盆休み

お盆休み

いつもはお昼ごはんを食べに外に出てきた人たちや車で大にぎわいの通りも、今日はひっそりしています。さみしー。お休みのお店が多くて昼食難民のわたし。

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『川島雄三、サヨナラだけが人生だ』@藤本義一

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カワシマユーゾウという映画監督の名前は知っていました。代表作は『幕末太陽傳』、若くして亡くなって、今でも熱狂的なファンがいる(らしい)ってこと。最初に見た映画は何だったか忘れました。つまらない映画で、このつまらなさがファンにはたまらないのかなーと思いつつ見たのが『幕末太陽傳』で、これがもう、同じ監督とは思えないほどテンポよくてモダンで面白くて、こりゃ、いいわー!と目が覚めました。引き続いて『女は二度生まれる』『貸間あり』と見て、「才気あふれる」というのは、こういう事を言うのだなーと。支離滅裂一歩手前って感じです。

この本は、映画のシナリオライター志望の学生だった藤本義一が、ちょっとしたきっかけから川島雄三の下につき、『貸間あり』(名作だと思う。私は・・・ね)の脚本つくりを手伝った時のことを書いた本です。エッセイ、小説、対談、『貸間あり』のシナリオが載っています。

当時、撮影所では、川島雄三の下につくと、死ぬか気が狂うかのどちらかだと言われていたそうな。ここにいる川島雄三は、進行する病気(諸説はあるようですが、体の筋肉がマヒし固まっていく病気だったそうです)におおのきながらも、そういうそぶりは見せず、故郷(下北半島のむつ市田名部)のことは語らず、おしゃれで、露悪趣味があって、そしていつもあびるように酒を飲んでいます。小さな子供がわざと人の嫌がることをして気を引こうとするようなところもあって、藤本義一は振り回されながらも、時には怒って飛び出したりしても、川島雄三が好きで仕方がありません。そして時々、二人だけの濃密な時間の中で、ふと川島雄三の抱える闇のようなもの、見てはイケナイものに触れて、恐ろしくてたまらなくなります。

川島雄三の中には、愛と憎しみがないまぜになった何だかよくワカラナイものが渦巻いていたのでしょーか。藤本義一が、自分の師と仰ぐ川島雄三の、嫌なところもいい所も全部含めて愛情込めて書き上げた本。ちと感動しました。

ちなみに題名の「サヨナラだけが人生だ」は、川島雄三が好み、またトレードマークのようになっているフレーズです。『貸間あり』の中で、桂小金治がこのフレーズを言うシーンがいいんだなー。

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2006/08/14

TOKYO大停電

今日も夫婦そろってお仕事。いつものようにバタバタと、お着替えしたり顔をあらったりしていると、TVの速報で都内の一部地域で停電中とのニュース。原因も発生地域もわからないとのこと。出発間際には地下鉄も止まっていると言い始めるし、こりゃ大変!いつもは地下鉄で会社まで行っているのだけれど、トンネルの中で止まられたら困るし、遠回りになるけどJRを使って行くことにしました。会社は自家発電もないような古いビルの一室にあるのですが、私が会社に着く頃には停電も収まっている・・・事を期待して出発!危険地域へ突入していく気分です。だって停電が直らなかったら家に帰れなくなるもんなー。
・・・いつもより20分ほど遅刻して到着。会社のある地域の電気は復旧していました。夫とはサイパーテロか!と話していたのですが、どこごのクレーンが高圧線にふれたというのが原因だとか(今んところ)。お粗末といえばお粗末なはなし。お盆休み中でラッシュも比較的穏やかだったからよかったようなものの、これがいつもの月曜日ならと思うとぞっとします。東電の担当者も休み中の人が多いだろうし、ひっちゃかめっちゃか・・・なんだろうなぁ。←ひとごと

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2006/08/13

墓参

墓参

朝から夫とお墓参り。その後、三津シーパラダイスに行きました。お天気がよすぎて富士山は見えません。習字をするアシカや逆立ちするトド、イルカのショーを見ました。よく仕込んであると感心しました。館内は家族連ればかりです。

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2006/08/11

み、み、み、見つけた!

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気分転換に仕事帰りに京橋のブリヂストン美術館へ。『なつの常設展示』。毎度お馴染みの作品ばかりだけれど、いつ行っても同じ絵を見られるっていうのがうれしい。いつもはあんまり興味のない現代美術の部屋が、今日に限って居心地いいのは疲れている証拠でありましょうか。
そのあと八重洲ブックセンターに行って・・・みみみ、見つけてしまいましたっ。『森一生 映画旅』!

大映京都の映画監督で、雷蔵の映画も数多く監督している森一生(もりかずお)の聞き書き本。聞き手は山田宏一と山根貞男。すでに品切で図書館にもなくて、ないとなるとますます読みたい。じたばた。ちょっと大きな書店の棚に売れないまま残っているかも・・・と気が付いたら探す事にしていたのだ。うれしいなぁ。
石川よし子『市川雷蔵』なる本も見つけたのでこれも買いました。他に『川島雄三 乱調の美学』も。来週、温泉へ行くのでその時に読もうとシバレンを何冊か。久しぶりに1万円札が飛んで行きましたー。写真が今夜の戦利品。重かったです。

書店で本を探す醍醐味は、探していた本が見つかったり、ふと手にした本の感触がなんとなくよくて、つい買ってしまったりなんていう、いい本と出会える瞬間にあるのではないでしょーか。あぁ、シアワセ。

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夏祭り

夏祭り

今日は琴平町の夏祭りです。町名は○○×丁目なんて味気なくなっても、お祭りは昔の町名で行われます。印半纏の兄さん方もいっぱい。雨にならなくてよかったね。

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2006/08/09

夕焼け小焼け

台風が近づいていて東京は大雨というハナシだったので、そのまま温泉へ行くような格好で会社に行ったら、雨なんかほとんど降らなくて、昼過ぎにはお日様まで顔を出してしまいました。なんだかなー。
「大雨対策?」と会社の人に何度も言われました(笑)。
昨日の夕焼けはものすごかったらしい。いつも読んでいる東良美季さんのブログにその事が書かれていたし、夫は自分のブログに写真を載せてました。私はぜーんぜん気が付きませんでした。一心不乱に仕事をしていたんですよっ。
そんなにスゴイスゴイと言われると、見なかったのが残念でたまらん。

明治生まれの祖母の話では、室戸台風(昭和9年)がくる前日の夕焼けが、今まで見たこともないほど真っ赤な夕焼けだったそうな。台風が来る前は夕焼けが派手なのかもしれません。

昨夜は赴任先の中国から一時帰国中の友人と急きょ会う事になって、新橋の『蛇の新』へ。
新橋駅近くの路地にあるこの店を見つけたのは偶然。友人達と飲んだ帰り、〆にお蕎麦を食べようと、行くつもりだった店が満席で入れず、お寿司でもいっか、とたまたま空いていたこの店に入ったのがきっかけ。とりあえず瓶ビール(クラシックラガー)と巻物をいくつか頼んだら、これが結構おいしくて、特に鉄火巻きが絶品!・・・とは言いませんが妙にあとひくおいしさなのだ。生姜を一緒に巻き込んであるのがポイントみた。カウンターの上にはテレビがあって、野球中継(昨夜は高校野球)を流していて・・・という寿司屋と居酒屋が一緒になった飲み屋です。結構おいしい。安いし。しばらくたってまた行ったら「この間、きてくれたね!」とちゃんと顔を覚えていてくれたのもうれしい。こういう店はいつまでも残っていてほしいよね。

今読んでいるのは柴田錬三郎『隠密利兵衛』(新潮文庫)。やっぱシバレンは面白いなぁ。

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2006/08/07

久しぶりに『眠狂四郎』

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なんだか疲れちゃったのでBGMかわりに雷蔵の『眠狂四郎』をかける。『眠狂四郎多情剣』(1966年)。結局TVの前に座り込んで本格的に見てしまったけど(笑)。
久しぶりに見た『眠狂四郎』は、やっぱり面白い。筋なんてだいたい同じで、次にどうなるかも想像つくし、出てくる俳優も似たり寄ったりだし、それでも面白い。作品ごとに色がちがうし、味わいも違う。
よく言われることだけれど、市川雷蔵という役者は演出で全然違う「色」を出す。例えば、仲代達矢はどんな作品でも仲代達矢だし、『男はつらいよ』の渥美清の寅さんは、どの寅さんも同じ寅さんだ。
でも雷蔵の『眠狂四郎』は違うんだな。シリーズでありながら、全然つながっていないんだ。

それにやっぱり綺麗だしねぇ。
市川崑もいつかは雷蔵の『眠狂四郎』を撮ってみたかったそうな。市川崑&宮川一夫の『眠狂四郎』なんて見たかったなぁ。それは今までのものとは全く別の映画になっていただろうね。

写真は午前1時のお月さま。


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暑い・・・

今日は暑かった。昼過ぎに外に出ると体中の血液が蒸発しちゃいそう。風もあるんだけれど、熱風なのでよけいに暑い。都心の気温上昇の一因にはパソコンの影響もあるんじゃなかろうか・・と仕事をしながら思う。「パソコンを立ち上げない日」を作ったら2,3度気温は下がるんじゃなかろうか。
同僚の父上が亡くなったので、仕事が終わってからお通夜へ。7時前でも空は高く、喪服を着た背中に汗が流れる。結婚当時から10キロも太ちゃったので、今の喪服は三着目だ。そうそう着るものでもないので、いざっていう時に袖を通して焦ること多々。斎場へ向かう電車の窓から見た夕焼けがきれいだった。

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2006/08/06

映画メモ(18)

どうも体調がハッキリしないので、この週末はぐうたらして過ごす。腰が痛い。

昼寝の合間に録画しておいた映画を何本か。どれも面白くて、今まで知らなかったのがくやしい(笑)。
なかでもよかったのが・・・

『黄線地帯 イエローライン』(1960年・新東宝)
監督:石井輝雄、主演:天知茂。いやぁ、こんな映画、作っていいのかーっ。

殺し屋(天知茂)が一人の男を殺害する。それは神戸の税関長だった。依頼人は天知茂との約束を反故にし警察に密告する。追っ手から逃げた天知茂は復讐のため神戸へ向かう。途中出会ったダンサー(三原葉子)を人質にして。彼女の恋人(吉田輝雄)も神戸へ。税関長殺害の黒幕は、神戸のカスバに巣くう人身売買組織「黄線ライン(イエローライン)」だった・・・

映画の半分は神戸のカスバが舞台で、そのセットがすごい。とても『スーパージャイアンツ』と同じ会社が作ったセットとは思えません。入り組んだ路地に2階、3階建てのホテルや飲み屋がひしめきあっていて、エキゾチックな闇市というのか、『カサブランカ』のカスバをジメジメさせたって感じ。そこで繰り広げられるのは、売春、麻薬、殺人、人身売買。悪事の治外法権。
ほとんどが夜の場面ではなかろうか。暗くて陰惨な映画・・・でも面白いんだなぁ。なぜなんだろう。
とにもかくにも天知茂がかっこいい。キザなセリフ吐きまくりでも「いいかー」と思えてしまうのは、雷蔵の眠狂四郎か、この天知茂か。それをあの目をつぶっているんだか、いないんだかわからない目で言われると降参しちゃいます。
終わり方もシャープ。このエンディングは、私が今まで見た映画の中でもベストに入ります。だらだらとひっぱる終わり方は好きじゃないのだ。

他に・・・
『散歩する霊柩車』(1964年・東映)
主役のちびでさえないタクシー運転手が西村晃。最近、西村晃の姿ばっかり見ているような気がする。

『座頭市逆手斬り』(1965年・大映)
にせ座頭市になる藤山寛美が最高!

『霧と影』(1961年・東映)
主人公の新聞記者役の丹波哲郎がいい。バリバリ仕事するブン屋さんの雰囲気にぴったり。

『忍びの者 伊賀屋敷』(1964年・大映)
やっぱり雷蔵は男前。

というふうに週末は過ぎていくのであった。明日から仕事じゃ。

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2006/08/04

よく寝た。

朝起きるとどうにもこうにもつらくて仕方がないので今日は会社を休んだ。よく寝ました。クーラーかけずに寝ていたので、気が付くたびに汗だく。ニュースでは伊勢崎や館林で38度(!)を越えたという。うわわ・・・。
よく寝たおかげで肩の張りもだいぶよくなった。単なる寝不足だったのかなー。

埼玉のプールで子供が母親の目の前で吸水口から吸い込まれて亡くなった事故はいたましく、想像しただけでたまらなくなるけれど、監視員が吸水口の危険性っていうのを全然わかっていなかった事に唖然。私が子供の頃は、吸水口に吸い込まれる事はなくても体の一部が吸い込まれて動けなくなり溺れてしまうって事故はよく報道されていたように思う。学校からも親からも「吸水口には近づかない」と注意された。プールだけじゃなくて温泉や銭湯の吸水口も危ない。だから大人になった今も、吸水口は何となく怖いです。ちょっと気をつければ防げた事故なのだ。
この事故に限らず、「なんで気がつかなかったのか」っていう事が最近ちょっと多すぎるように思う。「いちいち言われないと気が付かない(気が回らない)」人が多すぎるのだっ。先日も友人と飲みながら、「不可抗力の事故はあってはならないけれど、仕方がないところもある。それはリスクの範疇だけれど、しょうもない事故はあってはならん。それが最近多いよねー」なんて話をしました。

松竹系のCSチャンネルでは一日中、渥美清の映画ばかりやっていた。といっても寅さんではありませぬ。「もう一人の渥美清」というタイトルで『拝啓天皇陛下様』や『喜劇・急行列車』など、渥美清主演の映画をいろいろと。今日は渥美清の命日で、亡くなって10年になるのだ。
私も含めてだけれど、年月がたってしまうと、だんだんとその人の一面だけを見てわかったような気になるというか、語ろうとしちゃうところがあるように思う。例えば渥美清だったら寅さん映画とか。確かに渥美清の代表作は『男はつらいよ』になるんだろーけれど、そこに至るまでの事っていうのも見て(知って)おかないといかんよなぁ、車寅次郎だけが渥美清じゃあるまいと、遅い昼食をとりつつ『おかしな奴 』なんて見ながら、ぼやーっと考えていたのでした。

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2006/08/03

映画メモ(17)

8月じゃ。数日前から肩こりがひどくてつらい。夕方になると頭も痛くなってくる。幸い仕事が立て込んでいるわけではないので、さっさと定時退社。で、何をしているのかというと、せっせと映画を見ているのだ(笑)。スカパーの邦画系チャンネルはプログラムが月替わりなので、月初めは目新しいタイトルが並ぶのでついつい録画したくなっちゃう。しょうもないプログラムピクチャーも見たい。とりあえず録画しとこう。でも録画したはいいけれどDVDのHDの容量めいいっぱい使っているので、見ないと次が録画できないのでありました(泣)。

『鋼鉄の巨人 スーパージャイアンツ』(1957年・新東宝)を見ました。石井輝男監督の子供向け(なんだろうなぁ)映画で、若かりし宇津井健がタイツ姿のスーパージャイアンツに扮するってことで、題名だけは聞いたことがありました。いやぁ、珍作(笑)。
今回みたのはシリーズ第一作。原水爆の実験にうつつをぬかす地球。そこで放出される放射能の影響は宇宙全体の問題となり、宇宙中の宇宙人がエメラルド星にあつまって会議をして、スーパージャイアンツを地球に派遣する事に決定!で、その宇宙会議のシーンがですね・・・いくら50年前とはいえ、子供向けとはいえ、そりゃないだろう!という珍妙な(しょうもない)宇宙人が勢揃いで気が萎えました。セットもあまりといえばあまり(泣)。10年後に『2001年宇宙の旅』が作られるというのが信じられません。というか、作り手の発想が違うか。あまりに面白いので、そのシーンだけ(2分くらい)残しておくことにしました。
若くてぽっちゃりした池内淳子がシスター役で出ています。

『縞の背広の親分衆』(1961年・東京映画)
日本映画専門チャンネルと衛星放送では共同で川島雄三の特集を放送中。川島雄三は面白いのか面白くないのかよくわからないです。でも『幕末太陽傳』も『貸間あり』も『女は二度生まれる』もすんごーく好き。どこかがクレージーな監督だと思います。
『縞の背広の親分衆』は森繁とフランキー堺が共演しているので見ました。まぁ、面白かったけど、二人と敵対するヤクザの組員で、元ヤクザ仲間の西村晃がよかった。ちびでイヤミで狡猾でって役。それがサングラスかけてかっこつけたりするのだ。この時代の脇役っていうのは本当に個性的・・というか強烈な人が多い。西村晃を水戸黄門にしたのは、私は間違いだったと思うぞ。西村晃はいい人になっちゃいかんのだ!

他に見たのは・・

『夜霧の長脇差』(1961年・東映)
近衛十四郎が国定忠治になった映画。忠司の子分が若かりし里見浩太郎。里見浩太郎って東映の若手チャンバラスターだったのねー。近衛十四郎のちゃんばらも、たっぷり見せてくれますが・・・刀の動きが速すぎて何が何やらわからん。

『殿さま弥次喜多 捕物道中』(1958年・東映)
中村錦之助が尾州の殿様、中村賀津雄が紀州の殿様。暇で暇で退屈しまくっている仲良しの二人は、家来の目をかすめてお城を脱出。弥次さん、喜多さんとなって、旅をする途中で騒動に巻き込まれるというシリーズもの。「そんなアホな」と思ってはいけません(笑)。中村錦之助のちゃんばらは、見ていて楽しいです。動きがバシっと決まっている感じ。

『天城心中 天国に結ぶ恋』(1958年・新東宝)
監督:石井輝男。若い三ツ矢歌子が見られてよかったなーというだけの映画。

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2006/08/01

吉村昭さん、亡くなる。

作家の吉村昭さんが亡くなりました。さほど熱心な読者ではなかったけれど、新作が出れば注目していました。次は何をテーマにするのかに興味があったのだ。
読んだ事があるのは『高熱隧道』『闇を裂く道』『東京の戦争』『天狗争乱』『彰義隊』ってところかな。『東京の戦争』だったか、日暮里で空襲にあい、命からがら谷中の墓地に避難して、崖下の日暮里から向こうは一面の火の海で、生きた心地もせず一晩すごして気が付くとゴトゴト音がするので下をのぞいてみると、まだ火が残る中を一両の電車が走っていったという話がすごく好き。

一番印象に残る本は最初に読んだ『高熱隧道』。昭和の初め、黒部第三発電所の建設に携わる人たちと、彼らの前に立ちはだかる圧倒的な自然の力のおはなし。あまりにリアルなので、この人は本当にこの現場にいたんじゃなかろうか、当事者なんじゃないかと思ったくらい。現場の様子、人々のざわめき、怒鳴り声、機械の音、風の音・・・読んでいるうちに自分もその中にいるような気持ちになりました。それに文章がくどくないので読みやすい。
『天狗争乱』も『彰義隊』も、逃げる場面の臨場感がすごい。雪の中、大砲を押して引いて峠を越えて行く場面、雨の中を腰まで水につかりながら上野の山から三ノ輪に落ちて行く場面。また読みたくなりました。

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