« 本日のお昼ごはん | トップページ | 軽く一杯 »

2006/07/26

『プライスコレクション 若沖と江戸絵画展』

20060726_
東京は久しぶりのお天気!急ぎの仕事もなかったし、これまた久しぶりに午後から有給をとって上野の国立博物館で開催中の『プライスコレクション 若沖と江戸絵画展』を見てきました。平日だからと高をくくっていたのですが、すごい人出。年輩の方はもちろん、夏休みのせいか学生、子供の姿も目につきます。

プライスコレクションというのは、アメリカ人のコレクター、ジョー・プライス氏が集めた江戸期の絵画コレクションで、今まであまり注目されてこなかった画家たちのものが数多く収集されているそうです。その中心となっているのが伊藤若冲・・・っていうのはパンフレットからの受け売りで、江戸時代の日本画の事ってよく知らないのだ。

んで、このコレクションの魅力は、ジョー・プライス氏が気に入ったものばかりだってこと。名もない画家のものでも気に入ればコレクションの中に入れてしまう。それはこの展覧会をみればとてもよくわかるし、だからものすっごーくユニークなのです。何だか妙な雰囲気の展覧会です。

会場で一番人が溜まっていたのが、やはり伊藤若冲の作品を集めたコーナーでした。私は初めて見ましたが、感覚が現代的。時代を感じさせないっていうのは個性的って事なんでしょうね。確かな技術に裏打ちされた個性なので根っこがしっかりしています。それは、伊藤若冲一人だけのものではなくて、一緒に展示されている他の同時代の画家たちにも共通するもので、この時代の日本美術がいかに高いレベルのものであったかを実感することができました。

さて、この展覧会で特筆すべきは、一番最後の『特別展示』のコーナーです。作品一つ一つを独立したスペースに展示し、数十秒ごとに光の当て方を変えて見せてくれます。「全体に明るい光が当たる→斜めから光を当てる→照明を落とす」って感じ。斜めから光が当たると屏風には影ができるし、照明が落ちることでフラットな光が当たっていた時とは全然違う色が出てきます。昼間は単なる「絵」なのに、夜になると、その絵に描かれた鳥や動物が動き出すような。雪の絵なら、雪がしんしんと降り積もる音も聞こえてきそうです。
もともと、屏風にしろ掛け軸にしろ、明るい展示場で見るために描かれたものではなく、うすぐらいどこかのお屋敷の一室で見るように描かれたものなんだから、こういう見方が一番自然で理にかなったものなのでしょう。

なかなか見応えのある展覧会でした。くわしくはこちら
ブログでは、作品一つ一つの紹介がされていますし、携帯サイトから壁紙をダウンロードして切符売り場で見せると割引になります。100円ですが。

写真は先日遊びに行ったヨーロッパの・・・ではなくて、上野公園の噴水です。

|

« 本日のお昼ごはん | トップページ | 軽く一杯 »

コメント

若沖展、私もこちらに巡回するのを楽しみにしています。
ところで、私的にはプライス・コレクショントイウトジョルジョーネの「若い牧人」なんですけど、まさかそんなものはないですよね(笑)。

投稿: かよ | 2006/07/27 08:59

この展覧会は、東京のあと、京都、九州、愛知と1年をかけて巡回するんですね。
他の会場でも、特別展示が行われるのかわかりませんが、このコーナーは本当によかったです。目からウロコが落ちました。
いい展覧会です。お楽しみに。

投稿: あやこ | 2006/07/29 11:06

若冲の作品群は数年前、できて間もない名古屋はセントラルタワーズ・髙島屋にも来たことがあります。
江戸期の美術品は好き嫌いがわかれますね。太平ルネサンス。

ちなみに国立博物館へ行かれた際、常設の国宝室もご覧になりましたか? 来年2月にの「風信帖」展示をいまから狙っております。(いいですよ!あの部屋!)

投稿: 迷亭 | 2006/07/29 14:01

東博はいいですよねー。
常設展も大好きです。わたしゃ、本館よりも法隆寺宝物館の方がご贔屓なんですが。
数百円で宝物がどっちゃり見られるワンダーランドだと思っております。半日じゃ時間が足りない・・・てなわけで、先日はプライスコレクションをみるだけでタイムオーバーになってしまいました。閉館までの数分間、本館前の中庭で、しばし涼んでおりました。
今度は常設展目当てにゆっくり行きたいでーす。

投稿: あやこ | 2006/07/29 15:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『プライスコレクション 若沖と江戸絵画展』:

« 本日のお昼ごはん | トップページ | 軽く一杯 »