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2006/07/31

映画メモ(16)・3×年前の夏休み

私は小4の夏休みに大阪市内から郊外の町に引っ越しました。そこでは7月の夏休みいっぱい、子供会主催のラジオ体操がありました。早朝6時だったか、児童公園に行って体操をしてハンコもらって帰ってくる。最後には町内の駄菓子屋で使える金券(50円か100円くらい)がもらえました。
家に帰って朝ご飯食べてぼやーっとしているともう10時です。「宿題は朝のさわやかな時間帯にしましょう」なんて学校からは言われていたので『夏の友』(だったっけ。宿題のつまった小冊子)を一応出すも、手はTVのスイッチにのびてしまいます。そんな時にやっているのが、一昔前のアニメーションでした。

『少年猿飛佐助』(1959年・東映動画)
懐かしい!3×年ぶりに見ました。流れるような動きがTVで見る漫画とは全然違っていて目が奪われた覚えがあります。大人になった今みてもいい映画。
山の中でお姉ちゃん、動物たちと暮らす佐助は、妖術を使い人々の暮らしを脅かす夜叉姫を倒すため、白雲斎に弟子入りし、忍術を身につけます。そして真田幸村や仲間たちと共に、夜叉姫と彼女に協力する山賊に闘いを挑むのでした。
とにかく画面がきれい。個性的な登場人物の表情や動きが豊かで、忍術を身につけた佐助が山を下りるシーン(崖を垂直に降りていったり、消えたりする)なんて好きだなー。最後の夜叉姫との一騎打ちのシーンは圧巻です。大画面でみたら、さぞや迫力のあったことでしょう。ちゃんばらシーンがかっこいいのは、さすが東映って感じ。声の出演も中村賀津雄(真田幸村)、佐助のお姉(桜町弘子)、夜叉姫(赤木春恵)、山賊(吉田義夫、堺俊二)、忍術の師匠(薄田研二)と、東映の時代劇俳優が勢揃いで豪華です。お話しもキリッとまとまっていて、今見てもじゅうぶん楽しめる映画でした。

『白蛇伝』(1958年・東映動画)
これまた美しい映画。日本最初の長編カラーアニメーション。
白蛇が美しい娘に姿を変えて、昔、自分の命を助けてくれた青年の前に現れます。二人は恋に落ちますが、このままでは青年の命が危ないと旅の僧がが白蛇をやっつけます。しかし青年は娘が忘れられなくて・・・という中国の昔話。登場人物の全てを、森繁久弥、宮城まり子の二人が声色を使い分けて演じています。これが味わいたっぷりでいいのだ。前述の『少年猿飛佐助』もそうですが、この頃のアニメーションには主人公の仲間に熊や狸、狐や猿なんていう動物たちが出てきます。画面に子供らしさを出すためでしょうけれど、それがかわいいのだ。
『少年猿飛佐助』共々、大人が子供のために手を抜かずに作った映画。この手の映画では、安寿と厨子王も見た記憶があるんだけど。見てみたいなぁ。

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