« 介護の日々。 | トップページ | 本日休業 »

2006/02/26

眠狂四郎無頼剣@市川雷蔵

監督:三隅研次、脚本:伊藤大輔・・・ってだけで、わくわくしますが。この映画の狂四郎は「いい人」なので、試写を見た原作者のシバレンは「これは狂四郎じゃない」怒って席をたったってエピソードがあるそうなんですが、それはともかく、シリーズの一本としてはもちろん、映画単体としても面白い、いい映画であります。
伊藤大輔の脚本は、眠狂四郎を見せるより前に、筋立てに重きをおいているので、雷蔵狂四郎の登場シーンは他のシリーズより少なくてファンとしてはちょっと消化不良気味(笑)。その分、敵役の天知茂がいっぱい出てきます。いいぞー、天知茂。顎がサクッと切れていて。
そして三隅研次のスタイリッシュでシャープな映像。夜のシーンの美しさはもちろん、影や手前にある障害物でワイド画面を大胆に切った構図(狂四郎が登場する居酒屋の場面など)、光と影の使い方など、なんでこの監督がもっと評価されないのか不思議だ。

この映画では狂四郎が女を手込めにしちゃうシーンなぞはありませんが、三隅監督は、雷蔵狂四郎の見せ方をよーく知っている監督だと思います。
月が照り映える橋の上で襲いかかる敵を円月殺法で斬る場面の美しさ、瓦屋根の上での天知茂との対決シーンのかっこよさ。少し乱れた髪がめちゃくちゃ色っぽい。見ているこちらの具合が悪くなる。あぁ、やっぱり雷蔵はいい男(笑)。他の場面でも、雷蔵が登場するところは細心の注意を払っているのがわかります。
珍しいところでは、ほっかむりをした狂四郎の夜釣りシーンなんてのがございます。

こういうレベルの映画が、量産される娯楽作品の一本として公開されていたんだから恐るべし。
眠狂四郎無頼剣はシリーズ8作目で、勝新の『兵隊やくざ大脱走』との2本立てでした。

|

« 介護の日々。 | トップページ | 本日休業 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 眠狂四郎無頼剣@市川雷蔵:

« 介護の日々。 | トップページ | 本日休業 »