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2005/07/31

『蒸気機関車C-62』

『NHKアーカイブス』には時々鉄道がテーマの番組が登場するので要注意なんだけれど、今夜の『蒸気機関車C-62』はすんごーくよかった。
函館本線で急行「ニセコ」をひく蒸気機関車C62を追った1971年のドキュメンタリー。かつては特急「つばめ」もひいたC62も活躍の場をどんどん追われ、その最後の地となったのが函館本線(山線)なのだ。
番組は、小樽駅を出発して函館へ到着するまでの機関車の姿を、内から外から淡々と映し続ける。機関士や機関助士の仕事ぶり、乗客へのインタビュー、線路を守る保線の人たち、途中駅での風景。
空撮、併走する車から、あらゆる角度から北海道の緑の中をばく進するC62を撮っているのだけれど、それがもうかっこいいんだわ。

番組を通して余計なことを一切言わないのがよかった。そういう演出が、あの時代の流行りだったのかもしれないけれど、今だったらどこを走っているとか、この人は何をしているとか、もっといろいろくどくどと説明するだろう(その説明が中途半端な事が多いんだわ)。テレビを見ながら「うるさいなぁ」と思う事が多いので、「余計な事はいわない」のがかえって新鮮。
トンネルに入ると煙を避けるためか顔を両手で多う機関士、「SLは汚いからいや」という女性客、そして何度か映し出される駅でのタブレット交換(このシーンはちょっと感動)。
感傷にひたるだけでなく、消えていくべき物の最後の姿を記録するって姿勢を感じる。作り手が「(鉄道の事を)わかってるなぁ」って思いましたわよ。

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