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2005/04/23

ヴァニシングポイント

『ヴァニシングポイント』読了。一級のセイシュンブンガク(あえてカタカナで書く)だと思う。次作を読みたいと思わせる本なのにそれがかなわないのが悔しい。
余命を宣告されたところからこの物語は始まる。確かに病気がこの小説を書かせたわけだけれど、「病気」で読まれたくないです、わたしは。
著者の奥山さんと私は10年近くの歳の差があるし、過ごした場所も東京と大阪と違うけれど、飽和点に達してしまいそうな息苦しさ、目的地の見えない疾走感と、私も昔、どこかで感じた一瞬がこの本の中にはある。荒く感じる文章も彼のスタイルやこの本の内容に合っているし。
たぶん、彼と同じ時代に同じような場所で過ごした経験のある人は、もっと濃密な空気を感じるのでしょうね。
久々に(本当に久々に)読み応えのある本でした。こういうのを読むと、巷でもてはやされている本の「ゆるい」こと。

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