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2005/02/27

与太郎戦記

毎月10日のちくま文庫の発売日は楽しみ。今月は春風亭柳昇師匠の『与太郎戦記』。これがもう最高におかしい。電車の中で「ぶー」と吹き出すこと数度(私の読書時間は往復の通勤電車の中なのだ)。風邪ひきでマスク姿、笑うと咳が出るから「ぶーげほげほごほごほ」と着ぶくれした姿で顔を真っ赤にしている私。フランキー堺主演で映画になったくらいだから、発売当時はベストセラーになったんだろうね。
全編これ落語。こめかみに青筋たてて「戦争が、戦争が!」と叫んだりなんてしない、お国のためにと一生懸命、時には要領よく、敵と向かえば勇敢に、他に楽しみがないから慰安所にも行くし、たまたま生まれた時期に戦争があった、ある青年の青春期なのだ。渡された新型爆弾の弾が紙製なので一抹の不安を覚えつつ、敵機と遭遇した時にエイヤっと発射すると「パッカーン!」と何と本物の打ち上げ花火で、それでも敵機は驚いて逃げちゃったっていうんだからもう(笑)。命懸けの航海で、上海から台湾へ。台湾だ台湾だ!台湾といえばバナナだ!とバナナを食べ過ぎてお腹を壊したり、出てくる人はみんなどこにでもいる普通のいい人ばっかりなんだよねー。真面目な人が読んだら卒倒しそうだけれど。
読んでよかったなーと心底思える本でした。

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